ランドローバー

2018-07-06 00:30:11 |  アフリカ旅行
アフリカ旅行 18

ここのロッジがサファリで使用する車はランドローバーだった。
ランドローバーもランドクルーザーと変わらず、デコボコの道を突き進み、水に沈んだ道では水をかき分け走っていた。
ただ我々が乗った車はバッテリー端子の接触が悪いらしく、エンジン停止後にエンジンがかからない事態が頻発。
激しく上下左右に振られて走ると端子が抜けてしまうのか、意図せぬところでエンジン停止してしまったりも。
その度助手席のサブガイドさんが座席から立ち上がり、座席下に格納されたバッテリーを調べ、端子が外れないようゴンゴン叩くのだが、しばらく走るとまた外れてしまう。



動物を追っている時にその状態になると困った事になる。
獲物を仕留めたばかりのレオパルドを見つけたと、同じロッジの僚車から無線連絡があり、駆け付けてみると、自分と同じくらいの大きさのアンテロープを咥え引きずって、茂みの中に引き込んでいるところだった。
持ち上がれる高い木が無いところだったので、茂みに隠そうとしてるのだろうか。
ゆるゆると追いかけていたらエンジンが止まった。



直して走り始めたがレオパルドの行方は見失ってしまう。
茂みは分厚く、先を見通せず、ごつい株の葉っぱを踏みつけてしらみつぶしに探すのだが見つからない。
道も何もない藪を進むのでビックリ。
結構な時間探し続けていたが、結局見つからず仕舞いだった。



この後も度々止まってしまうので、無線で代車を手配することとなったが、サブガイドさんが後部座席のポケットに空き缶を見つけ、ナイフでコキコキ板状に切り取って、それで端子を挟み付け抜けないよう細工した。
へえ、なんでも利用できるものは利用して対処できないと、こういう所では暮らせないのだろうなあ。
その後はエンジンが意図せず止まる事は無くなり、代車はキャンセル、サファリを続けれた。



実はその空き缶、滑走路に迎えに来てくれたとき、まずは飲み物をと飲みたいものを聞かれて私が頼んだジンジャーエールのシュウェップスのものだ。
飲み終えた後、ゴミ箱代わりに後部座席のポケットに放り込んでしまったのだ。
私のいけない行いが役に立って、まあ良かったか。



夕食時、ランドローバーの話が出て、軽くてフルタイム4WDなのが良いところらしいのだが、故障が多いそうでランドクルーザーに交換予定だと話していた。
ふむふむ。
ローバーには悪いが、トヨタに頑張ってもらわないといけないね。