興味の波

2009-12-10 01:16:33 | 音楽&本&映画
ドライブには欠かせない音楽。
ドライブ時のみ聴くわけではありませんが、やはり車の中で聴くことが一番多い。
聴くのはほとんどCDです。
自身の旬の曲というのは次々と移り変わっていくのですが、その移ろい方に時々思いが至ります。
いろいろなアルバムを聴いてきましたが、アルバム毎に移ろい方が違う。

聴き始めてすぐおもしろいのは、やはり表題曲や、すでに聞いたことのあるメロディの曲だったりするのですが、全曲を何度も何度も繰り返し聴いているうちに、2番手3番手の曲が耳慣れてきて面白くなってきます。
ドライブ中、つまらない(すみません)メロディラインだなと思っていた曲でも、曲相にあった景色や心持ちと偶然合ったりすると、突然魅力的に聞こえ評価が上がったりします。
こうして初めお気に入りだった曲はだんだんと耳を傾ける対象から外れて行き、トップの座を譲り渡します。
しかし次に気に入った曲もいつまでもトップの座はキープできません。
次々と入れ替わっていきます。

グラフで例えてみます。
時間軸を横にとると、面白さの度合いが縦軸で、左から右に向け最初低かった面白さが徐々に盛り上がり、ピークを迎えて下って行く山の様な曲線になります。
アルバムの曲毎に山の現われ方は違います。
表題作は上る曲線が急で、下る傾斜が緩やか。
耳に馴染むにつれ面白くなる曲は、上りが緩やかでピークが右に(遅くに)ずれて訪れる。
山の形状も頂の高い(大好き)のもあれば、頂上が台地状で長くお気に入りのものがあったりと様々。
山の重なる面積の合計が大きい時期が一番面白く聴ける。
山がずれて重ならずに現れると長い期間楽しむことのできるアルバムになる。

どんなに気に入ったアルバムでも、聴き慣れると面白さは薄れてきます。
全体のピークを越えちゃったんですね。
落ち着いて聴ける様になります。
それでも気に入っているだけあって裾野は広く、長く聴き続けていると、10年以上経ってから先般の例のように突然良さが判って、心に響く曲となったものもあったりします。
ガキんちょには理解できぬ大人の音楽だったんですね。

最近山が盛り上がっているのは、先月買ったアルバム一枚と、購入して随分経つ三枚。
最新の奴は最初のピークが過ぎたところ。
次の山はいつ来るだろう。
昔手に入れた三枚の内二枚は、車が変わって音響向上し、低音部の魅力に気付いて再度山を持ち上げているもの。
後の一枚は暗い未来の都市での物語を描いた大昔のSF映画のサントラ。
その寂しげな曲想が秋の気配にあったのか、お気に入りです。

次に楽しく聴ける状況をつくるため、そろそろ新しいCDを購入しようかしらん。