何に恋しているか

2009-12-25 22:37:13 | Weblog
以前、今乗る自動車、新しい相棒に関して、時代遅れの自分が感心した最近の装備を記載しましたが、性格をすっかり把握してからこっち、その本質的な走りに惹かれる毎日(毎週?)です。
ちょっと紹介したいと思います。

今の愛車は、走っていてとてもワクワクします。
ただ走っているだけなのに、とても楽しいのです。
でもなんでなんだか理由が分かりませんでした。
これまで目的地の無いドライブはなんだか虚しくて、なんで時間とお金を使ってこんな所に来ているのだろうと後悔することしきりだったので、車の運転目的でドライブすることは無くなっていました。
でも今の車だったら意味無しドライブしても許せそうです。
よく走るのは分かっていたのですが、その走りの何が心惹くのか、自身の心を観察してみました。

まず今の愛車の魅力のひとつは、その加速フィールのようです。
アクセルを踏むと、足の向うでエンジンが回転を上げていくのが、とても魅力的に体感できる。
静かながらエンジン音の高まりと共に、フロアやペダルが振動を伝えて来ます。
振動と言ってもガタガタブルブルというものでは無く、とても微細で、響きと行ったほうがいいかもしれません。
この響きが、グイグイと沸き上がる感じで捉えられ、ゾクゾクするようです。
踏み代に応じた加速度が背中をシートに押し付け、合わせて高まる振動が力強いエンジンパワーを感じさせ、なんとも血を騒がせてくれます。
このワクワク感は理性で抑えないと、スピードオーバーに陥ります。

次にコーナリングの安定性。
サスは硬めでロールが抑えられているので、カーブも思うラインをトレースしてクリアしてくれます。
坂道もそのパワーで苦も無く上ります。
カーブの続く山道を低めのギアで、トルクの一番太い回転域を使って駆ける快感は、これまでの自動車ライフでは味わったことが無いものでした。

記事を書きながら思い出したのは、前の車もそれまで乗っていた車よりパワーウェイトレシオの良い車だったので、乗り換えた直後はその走りのキビキビ感を喜んだものでした。
やかましくはあったものの、攻める気分で走る時は牛の吼える様なエンジン音もドライブの楽しみの一つになっていました。

今の車だけが特別なのではなく、車ごとにその魅力は違い、走り曲がり止る、作り手が車に備えさせた3要素の味付けの違いが我々ユーザーの相性に合えば、恋人に惹かれるかのごとく夢中になってしまうようです。
前回書いた、ゆっくり走るドライビングとともに、気分に合わせてMy Loveと付き合いを深めて行きたいと思います。