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前回ルートと交錯

2021-02-18 06:31:13 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その2)萩谷総合公園→車作大橋

萩谷総合公園内はスポーツ施設もあるのだが
スポーツをやってる雰囲気はあまり伝わってこなかった。
そういう時間帯だったのか、このご時世だからなのか。
どんな利用状況なのだろう。
通ったエリアで見かけたのは園内をウォーキングする方、数名だけだった。



公園はすぐに通過してしまい、短い林道を通り、民家の横から府道に出た。
車道を歩く区間は短く、再び山中への道に入る。
田んぼの脇の高い柵が続く細い道の奥は植林帯。



道は上り坂。
息を整えるのに頭上を仰ぐと、高い梢は左右に揺れて、隙間の空が広がったり狭まったりしていた。
上空は結構風があるようだ。
枝がぶつかり擦れる音が降ってきた。



しばらく続いた上りが緩まると、左から別の道がやってきて合流。
先日歩いた武士(もののふ)自然歩道だ。
ここからしばし、先日歩いた道と重なってしまう。
見覚えのある林の様子と道しるべ。



歩いた時刻は同じくらいなのに、少し日の差し方が違って林の表情が異なる。
植林帯と雑木林の境目を通る場所があり、そこの雑木林の眺めには同じように目を奪われた。
道は下りで、つま先が痛い。
靴紐の締めかたが弱いかな。



大きな岩が現れると道は谷底へと急降下する。
竜仙の滝に到着。
写真は前回撮ったのであまり長居せずに出発。
沢沿いの道を引き続き下る。



府道に出て左折。
法面の草が白いのにやはり目がいく。
草だけでなく空き缶や手袋など落ちてるもの全てがきれいに万遍なく白い泥で覆われている。
埃っぽい道はさくさく歩いて車作大橋に到着。



竜王山自然歩道はそこから始まる。
三叉路があり、右は竜王山自然歩道、左は東海自然歩道の分かれ道。
竜王山自然歩道は北山自然歩道とルートがしばらく重なっている。
前回ここを歩いた際、この先の北山自然歩道と竜王山自然歩道が分かれる場所で、竜王山自然歩道の道は工事中で通れなかった覚えがある。
なのでここでは東海自然歩道を通り山頂へ向かうことにする。




摂津峡から西へ

2021-02-16 06:25:56 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その1)塚脇バス停→萩谷総合公園

茨木の自然歩道で歩いていないのは竜王山自然歩道のみとなった。
竜王山自然歩道を歩くだけでは距離的につまらないので、東海自然歩道を合わせて歩くことに決定。
高槻にある摂津峡にポンポン山から下ってきた東海自然歩道が接続しているので、摂津峡から竜王山を目指すことにした。



下の口の手前にある塚脇バス停でバスを降り、山に向かって歩き始める。
周りは農地でとても広々と田畑が広がっている。
でも摂津峡という観光地が近いからか、温泉銭湯のような施設があったりする。
摂津峡を流れ出た芥川を渡り、摂津峡公園に入る。



桜の木が沢山植っていて、花の頃はきれいそうだ。
桜まつりは中止の告示がされていた。
今年も花見は小さなグループで楽しむしか無いですな。
下の口からは川沿いを行く渓谷コースと山の中腹を行く自然林コース、山の尾根を行くスカイラインコースと三つのコースが選べる。
私は渓谷コースへ。



初め川は遠いのだが、徐々に近づき、川沿いに建つ旅館を過ぎると道は遊歩道になり、すぐ横に渓流が流れるようになる。
清流でカジカガエルが住んでいるらしい。
遊歩道に沿って観光客向けの食べ物を提供するお店と思われる建物があるのだが、季節のいい時は開いているのだろうか。
廃墟に見えないこともない。



公園の入口に河原でのバーベキューは禁止と書いてあった。
夏場は涼を求めてたくさんの人が訪れるのだろうか。
流れは急流とまではいえない速さだから、子供たちが水遊びするのだろうな。
寒い今は健康作りに遊歩道を歩く人が通るくらいで閑散としていた。



さらに進むとこれこそは廃墟だろうと思われる建物が見えてきた。
建物に残る看板の記載によると白滝茶屋というらしい。
川の「海の家」的なところだったのだろうと、遺された板間が物語る。



とっても狭くて、4つ卓を並べたらいっぱいになりそう。
手摺りに近い席は上から川を覗けて、なかなか眺めが良さそうだ。
うーん、そこに座ってビールでも飲んで、せせらぎの音を楽しんでみたかった。



白滝茶屋は三叉路にあり、ここから東海自然歩道に入ることになる。
東海自然歩道は茶店の向こうから来て茶店のこちら側で左に曲がって萩谷へと向かう。
萩谷方面の左に曲がり、摂津峡の主流とお別れ。
ここからは摂津峡の支流横の道を行く。



程なく茶店の名前の由来である白滝に到着。
さほど大きくも高くも無いが、きれいな滝である。
道は上り坂となり、植林帯の中を登る。
植林地帯は山の斜面に広がっているのをよく見てきたので、木々の生える谷底に小川が流れているのが、私には珍しい景色だった。



少し広い舗装道に出た。
こんな道地図にあったっけ。
とりあえず分岐にあった標識の示す通り右折。
小さな畠の横を通り、変電所への閉じられた道を見送って歩いて行くと、つづら折れの遊歩道がある。



つづら折れの道が終わると、そこが萩谷総合公園だった。
野球場があるのでファールボールに注意、の立看板があった。


狩待峠へ上って下りる

2021-02-12 23:23:07 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その5)清阪→長谷口バス停

清阪の集落は、なだらかな谷間に農地が広がるところ。
畑仕事をしていたおじさんに今から登るのか?暗くなるのが早いから気をつけて、と声をかけてもらった。
はい、ありがとうございます。



天気がその日一番悪くなって、空を雲が覆いパラパラと雨が降ってきた。
それでもすぐに止み濡れることなく済んで良かった。
道は年を経た家の建つ集落内を曲がりくねり標高を上げていく。



一度林の中に入り抜け出ると、扇型の谷を畑や田んぼが階段状に並ぶようにある。
だんだん谷が狭くなってあるところから荒地になるのだが、階段状の土地であるのは変わらない。
きっと昔はここにも作物が植えられていたんだろうけど、日当たりが悪いとか、後継者がいないとかで、耕作放棄された場所なんだろう。



さらに上っていくとまた開けた場所に出、現役の田畑が再び現れる。
民家はほとんど見なくなり、建物は物置や作業用の小屋があるくらい。
徐々に田畑が小さくなっていくので、そろそろ農地すらない山の中に入るのかと思ったら、街中に建ってるような一般?住宅が複数軒現れてびっくりする。
おお、車道に出た。
自然歩道の標識があり、そこが今回のコースの北端である狩待峠だった。
なんか峠が一番開けてるぞ。



車道に出て地図に従い南側へと向かう。
なんでかまだ上り坂だ。
峠が一番高いところじゃないの?
と心の中でつぶやいていると、前からロードレーサーのお兄さんが自転車を押して歩いて下りてきた。
パンクでもしたのかと思ったが、すれ違うと自転車に跨って下っていった。
上り坂を上りきれなくて歩いていたのか?と邪推。



ほんの数十メートルで道は下り坂に転じた。
ここに標識を立てるべきたよなあと再び細かい文句をつぶやいて、下り始めた。
植林帯の林道で、車道としてはなかなか急な坂道である。
ずっとずっと下り坂が続き、なるほどこれを上るのはしんどいわ、と納得。
さっきのお兄さんが上りきれなかった訳だ。



ずんずん下っていくと田畑がまた現れだした。
空はすっかり青空に戻ってさっきの雨の気配はどこへやら。
そのうち民家が見られるように。
長谷の集落に入ったようだ。
林の中を歩いていたときは手持ち無沙汰だったが、ここは下るたびに棚田の表情が変わり、カメラを構える回数が激増だ。



今回歩くのは、この集落の道を下ったところにある長谷口のバス停までの予定。
次のバスの時刻は16:24で今は16時前。
ちょうどいい時間に着きそう。
下って行くと見覚えのあるバス停が近づいてきた。
前回撮影した茨木の自然歩道案内図も変わらず立っていた。



バス停のすぐ向こうにある見山の郷は、今回は営業中のようだ。
バスの時間まで休憩させて貰おうとお店の前に行くと16時閉店でほぼ営業終了状態。
普段は何時までか知らないが、コロナの緊急事態宣言下なので16時に早まったのかもしれない。



紙コップに淹れてくれる自販機のコーヒーを買って外のベンチで飲ませてもらった。
晴れてはいるが夕刻で気温も下がり、かじかんだ手のひらにカップの熱が温かい。
思えばこの日、朝バスを降りてから座ってゆっくりするのは初めてだ。
コーヒーで少し暖まり、いい時間になったのでバス停に戻った。
程なくやってきたバスに乗ると同乗者は3名。
いつものようにうつらうつらして長い乗車時間をやり過ごした。




北山自然歩道へ

2021-02-08 06:27:58 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その4)竜仙の滝→清阪

竜仙の滝から沢沿いの道を下ると、府道に出る。
またしばし歩道のない車道歩き。
法面に目をやると生えてる草が真っ白だ。
道路の端には粒子の細かそうな泥が堆積している。
車が通過するとこの泥が飛散し、被ってしまうようだ。



地図を見て気付いたのが採石場が近くにあること。
この府道は亀岡に繋がっているのだが、もう随分昔にこの道を通り自転車で亀岡まで往復したことがある。
その時採石場近くを走るのに、舞い上がる砂埃がひどく閉口したのを思い出した。
それがこの辺りまで拡散しているのだろう。
しかしあの頃はまだ若かったなあ。
でも10年後に今を思い返せば、あの頃は若かったなあとやはり思うのだろう。



さて、武士自然歩道はこの辺りまで。
茨木の市街地方面に向かい歩くと、新道に繋がっていてトンネルが見える。
そちらへは行かず旧道にそれると車作大橋(そんなに大きくないが)がある。
そこから北山自然歩道だ。
しばらく竜王山自然歩道と重なるらしい。
今度竜王山自然歩道も歩かねば。



道は再び上りに転じ、渓流横の林道を歩く。
山中だが舗装道路になったからか、他のハイカーはパッタリといなくなった。
有料で渓流釣りができるところのようで、きれいな水の流れる川床が石で区切られ、天然の釣り堀みたいなところがあった。
冬は時期を外れているのか、釣り人は誰もおらず。



新名神の高い橋梁の下をくぐり登る。
出来てまだ新しい東屋とベンチがあり、大きな説明板があった。
深山水路という、その昔畑中権内という庄屋さんが作った農業用用水路だった。
今も水は流れていて、水路沿いに遊歩道が整備されていた。
この水、今も使われているのだろうか。
水路は昔のままなのかと思ったが、どうも作り替えられているようだ。



水路を越えて先へと進もう。
北山自然歩道と竜王山自然歩道の別れ道があり、北山自然歩道の方へ進む。
道は舗装道でなくなるが、道幅は広く草で覆われている。
雪が積ったかのような白い枯野が印象的だ。



小川を越えると背の高い笹?極細の竹?で囲まれた道となる。
笹の藪には獣道のような隙間があった。
古い記憶と繋がる眺め。
子供のころこんな場所で秘密基地ごっこをした気がする。
田畑が現れ、集落が近いようだ。
さっきと別の府道に出て少し登ると清阪の集落に到着。




倒木に付く傘

2021-02-06 01:18:25 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その3)北大阪変電所→竜仙の滝

北大阪変電所前の府道を左折、より山の奥へと進む。
程なく左手に自然歩道の林中へと誘う入口があった。
またいきなり未舗装の道でうれしい。
一度林道を横断して、その後はしっかり山中を歩く。



再び上り坂で暑くなりフリースを脱いで汗をかかないよう調整。
この道もそうだが、先に歩いた阿武山の登山道も、雑木林が素晴らしい。
常緑、落葉の広葉樹に杉か檜の針葉樹も混じり、景観がコロコロ変わり飽きないのだ。
春や秋に来るともっと楽しめるだろう。



倒木はしっかり処理されて、道脇に丸太となって転がっている。
腐食の進んだ木にはサルノコシカケが群生し、これまた楽しい。
黒いのや白いのやオレンジの傘がひらひらと付いている。
何度も脚を止めさせられた。












北の方に来たからか空には雲がかかり、晴れたり曇ったり。
光が差すのと差さないのとで陰影のつき方がまるで違い、写真の表情も変わる。
風も少し吹くようになり、度々立ち止まるので寒くなる。
フリースを脱いだり着たりと忙しい。



しばらく一定の標高を登り降りしていたが、東海自然歩道と合流する辺りから下り基調となる。
谷間に入り、薄暗い。
これまでで一番急な斜面をつづら折れて下っていくと、竜仙の滝が流れ落ちていた。
冬だからか水量は少なかったが、なかなか格好の良い滝だ。



そこからはその後しばらく水音のする谷間を歩き続けることになる。
それまでの明るく乾いた登山道から一転表情が変わり、岩と苔が目につくようになる。
歴史的見所もあれば、自然の造形も楽しめ、道を取り巻く環境も次々変化する。
お手軽なのにきちんとした山道のいいコースである。




コンクリートと鉄骨と

2021-02-04 00:01:59 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その2)阿武山山頂→北大阪変電所

山頂から下り始めると体温が上がらず寒くなってきた。
ザックからフリースを取り出し、ついでにおにぎりも取り出して歩きながら食べた。
朝早かったからお腹が空いちゃったんだな。
大きな金網のゲートが横道にあるのを見てすぐ、また普通乗用車が不法投棄されているのを発見。
窪地に落ち込み枯葉の海に沈んでいた。
すぐに道が広くなったので進行方向側から入り込んだんだな。



送電線を繋ぐ鉄塔が現れ、昔アスファルトが敷かれていた残滓のこびりつく道となった。
落ち葉が少なくなると森が切れて、山中の広大な造成地のような所に出た。
大きなコンクリートのブロックが並べられ敷地を区切っている。
しらっちゃけた土地はその昔何かを建設しようとして立ち消えにでもなったのだろうか。
しっとりとした森の中から荒涼とした場所に突然入り込み、落ち着かない。



送電線が地図上に表記されてるか確認。
あったあった、歩いてるルート上のこれだな。
でもこの先でぷつっと途切れているのはなぜだろう。
よく見ると他にも送電線がその辺りで消えている。
そうか、さっき道標の行く先が北大阪変電所となっていたな。
途切れたのではなくそこから発しているんだ。
途切れた位置をつなぐ円の中心に地図の発電所マークがあり、その周りから四方八方に送電線が延びているのに気が付いた。



北大阪変電所でググってみると黒部川流域の水力発電所からの電気を大阪北部と兵庫南東部に中継する拠点と書いてあった。
へえ、そうだったんだ。
我が家で使用している電気は水からできてたんだな。
歩いていくと前方から変電所らしき構造物が近づいてきた。
変電所前に到着するとすぐ前を府道が走っていた。
ここからしばし歩道のない車道を歩く。
それほど交通量はなく助かった。




人気のコースみたいだ

2021-02-02 22:53:23 | 山行
低山縦走シリーズⅢ『桑原橋のバス停から長谷口のバス停まで』
(その1)桑原橋バス停→阿武山山頂

茨木の自然歩道をまた歩いてきた。
今度は武士(もののふ)自然歩道と北山自然歩道。
穏やかなお天気の日曜日、武士自然歩道の入口近く、桑原橋のバス停でバスを降りたらとても暖かい。
汗をかきそうだったので着ていたダウンジャケットを脱いだ。
ザックにしまって歩き始める。
今日は震える事なく過ごせそうだ。

<階段上から>


バス停から少し駅の方に戻った府道の交差点に自然歩道の入口はあった。
コンクリートの階段を登る。
登り切ると早速登山道。
これまでになく舗装のない道に到達するのが早かった。
結構な坂道を登って行くと朱塗りの大きな鳥居が現れびっくり。
こんなところに大きな神社があるのか?と歩を進めると、お稲荷さんの祠があった。
なんかあの大きな鳥居と釣り合わない小ささなんだが、辺りはきれいに整えられ、大事にお祀りされているのが分かる。
喪中なんでお詣りは無しで通過。

<しっかり山中>


進行方向右手は藪なのだがどこだかの大学が持ってる敷地のようで、いっとき道は舗装道になるが、すぐに山道に戻った。
後方遠くから大きな話し声がする。
誰か登って来ているのだなと思いつつ、さらに軽装になろうとザックを下ろしてフリースを脱いでいたら、あっという間に声が近づいてきた。
いくらなんでも速すぎだとビックリして後ろを振り返ると、マウンテンバイクに乗ったグループがやって来ていた。
へー、ここって自転車も走れるんだ。
こんちはー。
山道だからスピードは出てないがそれでも歩くよりはずっと速い。
通り過ぎてあっという間に見えなくなった。

<見上げれば>


この後も行く先でマウンテンバイクに乗った二人組とソロバイカーに遭遇したから、そちらの趣味の人によく知られた道なのだろう。
最近はロードレーサーばかりが目につくので、ぶっといタイヤがとても珍しいものに見えた。
マウンテンバイカーだけでなく、普通のハイカーやトレイルランナー、ペットボトルだけ持ったジャージのおじいさんやなんかに沢山出会った。
これまで歩いた自然歩道では他のハイカーに出会うなんてあまり無かったが、この道はしっかり登山道でそれでいてなだらかだからか人気のコースみたいだ。

<こんなのがところどころに>


途中阿武山古墳の説明板があった。
すぐ近くなので少し寄り道。
なんでも藤原鎌足の墓ではないかという説があると言う。
古墳と聞いて思い浮かべる盛土はないらしいが、棺の造りや着ていた服装の豪華さから、発見された当時は貴人の墓として知られたらしい。
墓室の上には木が生い茂り、周りをコンクリートの石畳みが取り囲んでいた。

<You can choice.>


コースに戻り、阿武山山頂を目指す。
だいぶ標高が高くなり、進行方向左手が開けた場所からは、前回歩いたサニータウンの街や彩都の配送センター、遠く千里中央のビルなどが眺められ気持ち良い。
反対側右手は高槻の街。
こちらは木の隙間から覗ける感じ。
阿武山山頂はベンチがたくさん設置された平たい森の広場だった。
途中でもいくつか見かけたトーテムポール的木の彫り物が置かれていて、標高281.1mと書いてあった。

<高槻側の眺め>



バスの時刻が合わない

2021-01-23 01:10:15 | 山行
低山縦走シリーズⅡ『安威団地のバス停から千提寺口のバス停まで』
(その5)長谷口バス停→千提寺口バス停

長谷口バス停に茨木の自然歩道の案内板があった。
ここはキリシタン自然歩道の終着点/起点であり、かつ北山自然歩道の終着点/起点のようだ。
模式的に自然歩道のありかを描いていて、位置関係が分かりやすい。
これまでに歩いたのは、鉢伏(はちぶせ)自然歩道、山脈(やまなみ)自然歩道、そして今回のキリシタン自然歩道だ。
まだ三つも残ってるぞ。
次は武士(もののふ)自然歩道を歩いてみるかな。



さて、バスの待ち時間はさっきの忍頂寺バス停の時より長くなってしまった。
暖を取るにはまた歩くしかない。
しかしこれ以上奥地に行ってバスに乗り損ねるのは避けたいので、忍頂寺バス停に戻ることにした。
でも、あの暗い林の中に再び入る気にはならない。
府道を歩こう。



日はすっかり落ちて、開けた場所でもだいぶ暗くなってきた。
少しショートカットできる畦道を見つけたので、そちらに入ると、小川に橋ではなく櫛状のコンクリートの飛び石が掛かっていた。
掛かっていたと表現するのが正しいのか分からないが、濡れることなく渡ることができる。
周りは春ならぽくぽく歩くに気持ち良さそうなところだ。
味のある建物の横から府道に復帰した。



夕闇がどんどん濃くなるなか、忍頂寺バス停に帰ってきた。
時刻表を見るとバスが来るのは30分後。
あれ?1時間前と同じバス待ち状態に陥っているじゃない。
やれやれ。
じゃあ今度は駅方面の次のバス停まで歩こう。



次のバス停は千提寺口。
なかなか距離のある区間で、到着したら程よい時間になった。
日はすっかり暮れ落ちて、灯りのないところは真っ暗。
目の前の畑のビニールハウスに灯がともって、何かを促成栽培してるよう。



待ち時間は短時間だったが、寒さが募り手がかじかむ。
足踏みして寒さに耐え、ようやく時刻になったのに、バスはやってこない。
車はたまに通るだけの道路なのに、なんで遅れるかなあ。
あっ、ようやくやってきた。
一人しかお客さんの乗っていないバスに乗り、車内暖房にようやく人心地ついた。




葉っぱの存在感

2021-01-21 06:20:47 | 山行
低山縦走シリーズⅡ『安威団地のバス停から千提寺口のバス停まで』
(その4)巨石の丘→長谷口バス停

巨石の丘を後にし、キリシタン自然歩道の分岐まで戻ってきた。
再び自然歩道を進む。
道幅広くなり、倒木が行く手を遮ることなく歩きやすくなった。



この辺りは竹林が多いようで、荒れたところもあれば、整備されたところもあり。
荒れてないところは竹の若葉の頃の初夏に来たら、さぞかし美しかろう。
純粋な竹林ではなく、雑木林と混淆しており、道はその落葉広葉樹の葉っぱで覆われている。



林縁から出ると棚田があり、昨日降った雪が残っていた。
あ、ちらちらまた降ってきた。
でも積もるほどではないな。
畑の縁を周るように道は続き、ゆるゆると登って行く。



しかしどこもかしこも落ち葉がすごいな。
この秋冬だけでこんなに落ちたとは思えないから、複数年分の堆積なんだろうけど、たぶん夏にここを歩いたとしてもこんなに落ち葉に気はいかないはず。
木を見るとき存在感があるのは葉っぱなんだと思う。
葉っぱのありかに重みがあり、夏なら木に茂る葉っぱに目が行き、冬は上に葉っぱが無いから下を見る。
だから落ち葉が気になるのに違いない。



しばらく行くと忍頂寺の交差点があるところで府道に出た。
バスの時刻が合えば今日はここまでにしようと考えつつ、ガソリンスタンドの向こうにあるバス停に向かう。
時刻表を見ると夕刻は1時間に1本だ。
次の16時半のバスまで30分もある。
ただ待ってるだけだと寒そうだ。
キリシタン自然歩道はあと20分ほど歩いた先の長谷口バス停が終着点である。
長谷口バス停は忍頂寺バス停のいくつか手前のバス停で、途中道草して時間をかければ、17時台のバスに長谷口から乗れるのではないかと考え、そこまで行く事にした。



民家の横から再び山道に入る。
溶け残った雪が多い。
夕闇が迫り林内は暗く、それゆえなんだか気が急いて、道草することなくサクサクあるいてしまった。
これじゃあ目的地に早く着いてしまうな。



林から出ると空はまだまだ明るかった。
夕日が山の端に沈むところ。
田畑が広がる小さな盆地の景色に気分も変わり、また写真を撮りながら進む。
行く手に土地のものを販売してる見山の郷が見える。
長谷口のバス停はその向こうにあるはずだ。



お正月だから?それとも夕刻の閉館時間だから?か見山の郷は営業していなかった。
早く着いたらここで時間を潰せないかと考えていたが、あてがなくなったな。
キリシタン自然歩道は施設の裏手の畦道を通り、府道へと上っていた。
長谷口のバス停に到着。
次のバスは17:24だ。
今は16:35。
さっきより待ち時間が長くなってしまった。
道草に費やす時間が全然足りなかったな。




竹林と巨石の丘

2021-01-16 17:32:24 | 山行
低山縦走シリーズⅡ『安威団地のバス停から千提寺口のバス停まで』
(その3)M's Cafe→巨石の丘

民家が途切れてすぐ、巨石の丘という場所があることを示す立札を見つけた。
巨石の丘ってなんだろう。
距離は350mとある。
自然歩道からは外れるが、それくらいなら寄り道してもいいか。
様子を見に行く事にした。



脇道に入ると一人が通れる幅の山道で、ようやく山行きらしくなった。
足元の落ち葉は湿り、大晦日に降った雪がうっすら残っている場所もある。
冬だなあ。
倒木が幾度も行く手を塞ぎ、腰を最大限に低くしてくぐり抜ける。



竹林の横を何度か通過するが、荒れているのが気になる。
竹って倒れてるとなんでこんなに荒涼として見えるんだろう。
雑木林に倒木があっても気にならないのに、竹が横向きになってると心が波立つ。



きっとまっすぐ立ってるイメージが強いからなんだろうな。
荒れた杉林を見ても同じような気分になるから、そうなのだろう。
それにしても巨石の丘はまだか?
結構歩いたぞ。
ここまで来たからには引き返す気にはならず、先に進むのみ。



道端に大きめの岩を見かけるようになってきた。
これは前兆なんだろうか。
と、とうとう到着したようだ。
「巨石で瞑想」と書かれた立札が現れた。
矢印指す方向を見ると、木々の間にまあるい大きな岩がいくつも並んで存在した。
これかあ。



岩は土に埋まっているわけでなく、地表にポンと置いてあるように見える。
こんなに角が取れた石だから露頭とは思えず、どこからかここに運んだと言うことなのだろうか。
周りに遺跡があるようでもなし、なんでこんな山の中に持ってきたのか…。
整然と意味ある形に並んでいるようには見えないので、自然発生的なものなのだろうか。



しかし、巨石の丘とはうまく名付けたな。
岩と言うより巨石というその語感に誘われた訳だが、まあその名の通りの場所だったので、失望することなくてよかった。
たいして期待していた訳ではなかったので、寄り道した甲斐があったというものだ。
観光地でもなく説明書きがあるような場所ではないので、疑問符が頭の上にいくつも浮かんだままだが、謎を解くすべもなくその場を後にした。