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地図に無い道にやられる

2021-05-13 06:21:03 | 山行
妙見山上⇔妙見奥之院をピストン(その4)

登山道の行き先には歌垣山という山があり、この山行き計画時はそこまで行けないかと考えていた。
しかしポカポカ陽気のせいで脚の進みは悪く、廃墟で時間を使い、駐車場は16:30に閉まる。
到底到達できる見込みなし。
手前の妙見奥之院にお参りして引き返す事にした。



妙見奥之院へは道を間違えた。
歌垣山への道を分岐してすぐにまた分かれ道があったのだが、そこを右に曲がってしまったのだ。
歩いて行くと木々の間に大きな建物の屋根が垣間見えた。
山中にある奥之院という名前から、こじんまりとしたお堂がある位かと想像していたが、遥かに大きな寺院のようだ。
ところが近づいてみると、様子が変だ。
どうも建物の裏側に来てしまったみたいで、社務所らしき建物の隙間を通ってしか境内に入れない。
そんなところを通って怒られると嫌なので道を戻った。



木々の間から建物が見えた場所で道を間違えたのだと思い、登山道をさらに奥へと進む。
丸太を組んだ階段が設置されていたりして、道はしっかりしているのだが、道の真ん中に杉の木の幼木が何本も育ち始めていて、あまり人は歩いていなさそう。
進む方向もさっきの建物から離れていくので、これはもっと手前で道を間違えたなと本格的に引き返すことにした。
分かれ道まで戻り左側の道を行くと、すぐに奥之院の入口だった。



長い石段を上って境内に入ると、社務所があった。
さっき裏手から近づいた時、なにか機器の作動音がしていたので、誰か居るのだと思っていたが、入口や窓は閉まっており無人のようだ。
こんな山奥のお寺なのに常駐してるなんてすごいところだなと思ったが、さすがにそんなことは無かったようだ。
大きな本殿はさらに石段を上ったところに鎮座していた。


新緑の野を行く

2021-05-11 06:27:21 | 山行
妙見山上⇔妙見奥之院をピストン(その3)

能勢妙見山から北側へ下る登山道の途中には本瀧寺という大きなお寺がある。
このお寺にはカフェがあり、一度お茶しにきたことがある。
見覚えのある駐車場を横目に境内を通過した。
その後登山道はとても急な石段を下って小さな谷川を渡り、傾斜がようやく緩くなる。



そこからはずっと軽トラックくらいは走れそうな幅広の道だ。
途中で一度車の走る府道に出る。
歩道のない道路で、車に注意が必要。
鳥居のある場所から再び山道に入る。



至る所で藤の花が巻きついている樹々から青い花を垂らし、緑の山に淡く彩りを添えている。
冬の間静かだった田畑は、農作業が各所で進められ賑やかだ。
下り切ると野間大原の集落で、長閑な田園風景が広がる。
暑くも寒くもない良い気候。



ぽくぽく歩く。
冬だと歩いていないと寒いから一休みしようという気にならないが、これだけ暖かいとどこかの草地で横になりたい思いにかられる。
しかし、集落の中の農道横でそんなことをする訳にもいかず、我慢して歩く。



集落を外れ山の中に入ると、再び上り道に転ずる。
一箇所休憩するのに良さそうな場所があった。
今谷池の畔に草丈の短い草原が見えたのだ。
行きに通りかかった時はシートを敷いて食事している二人組がいた。



みんな考えることは同じだ。
帰りには誰もいなかったので入ってみると、池の反対側は急な斜面になっていて、天然のダムみたいな地形になっていた。
子供を遊ばせるには適切な場所ではないが、ぼんやり時を過ごすのに良さそうなところだ。




破れ寺

2021-05-09 11:59:13 | 山行
妙見山上⇔妙見奥之院をピストン(その2)

妙見山からは当然ながら下りの道。
なのにコース検討時、地図を見てた時は気付かなかった。
山上の駐車場に車を置いてるから戻ってこなければならず、行程の最後に上りが待っていることに。
普通山登りは上って下って終わるのに、最後に上らねばならないのか。
時間に注意しないとな。



妙見山頂付近にはブナの木が生えているそうで、西日本で600m程の標高で生えているのは珍しいそう。
杉の木に混じるそうした広葉樹の新緑がきれいだった。
小鳥の声もたくさん聞こえ、山の中に来た感がすごく、お手軽に深山に入った気分が味わえた。
いい季節だなあ。



下って行くと左手に何やら屋根の崩れた建物が現れた。
おお、廃墟か?
近づいていくとやはり壊れて放棄された建物だった。
民家にしては大きいなとさらに近づくと、窓の形や柱に刻まれた紋様から、寺院だったようだ。
普通こんな廃墟だと危険だからと立ち入り禁止の標識やら貼り紙やらがあるのだが、全く何も無し。



それでも敷地の入口にある破れたお稲荷さんの社が恐ろしく、無茶は出来ない雰囲気が濃厚。
明るく陽の差す日中だから怖さ半減だが、夜に来たら長居はとてもできなさそうなところ。
さすがに建物の中に入るのは倒壊の恐れもあり出来なかったが、外からじっくりと観察させてもらった。



異質なものが、軒下に置かれた洋風の白いテーブルとその手前の庭にある椅子一脚。
思うにこの場所でゆっくりと時間を過ごせるよう、廃墟と化した後、誰かが持ち込んだものなのだろう。
私なら椅子よりブルーシートを持ち込んで、手前の庭というか草地で寝っ転がるのを選択する。
でもやっぱり落ち着いて過ごせる雰囲気ではないなあ。



満足するまで撮影して登山道に戻り下っていくと、××善神と刻まれた石碑がたくさんあった。
破れたお稲荷さんもそうなのだろうが、妙見山を守る神々を祀っているのだろうと解釈した。
山の自然と廃墟好きな私にとっては、神聖で恐るるべき信仰の気配も充満する、とても魅力的な区間だった。




ちょびっと越境

2021-05-05 16:29:32 | 山行
妙見山上⇔妙見奥之院をピストン(その1)

天候不順なゴールデンウィーク。
3日にようやく晴れの予報。
低山ハイクに行くことにした。
この時期、本当は1000mくらいの標高が萌え始めの新緑が見られ一番好きなのだが、あいにくと大阪府に1000mの山はない。



と思っていたが、記事を書く段になって念のため調べたら、大和葛城山が959mでほぼ1000m、金剛山の山頂は奈良県なのだがその途上の1056m地点が大阪府の最高地点だとあった。
覚えておこう。
越境できないから手近なところで能勢の妙見山から北に伸びるおおさか環状自然歩道を歩くことにした。
妙見山は冬に登っているので、どんなところか分かっている。
山上に駐車場があったからそこに車を止めて歩き出そう。



山中の道路を気持ちよくドライブ。
やはりGWだからか、普段の週末よりバイクが多かった気がする。
みんな街で遊ぶ趣味でなく、山で遊ぶ趣味をもっていて良かったね。
心配だったのは妙見山の駐車場が閉まっていないかだったが、営業していて無事入場できた。



他のハイカーや観光客もすでにちらほらとやってきている。
9時30分出発。
駐車場は16時30分に閉まるそうなので、6時間ほどしか猶予がない。
冬より日が長くなったから遅くまで歩けると思っていたが、思わぬところで終了時刻が決まってしまった。
境内に入り北へと石段を登る。



山門を抜ける時、ここが兵庫県と大阪府の境目であったことを思い出した。
駐車場は兵庫県だったようで、いつのまにか越境してしまっていた。
100m程のことだから、許してもらおう。
大阪側の境内に入り、気になる旅館跡とかを撮って、裏口に出た。
妙見山は標高660m、まだ八重桜が満開だった。




光明山と妙見山

2021-03-06 18:57:26 | 山行
低山縦走シリーズⅤ『妙見口駅から切畑口のバス停まで』
(その4)天台山山頂→切畑口バス停

天台山山頂横の電気施設の裏に登山道の続きがあった。
その坂道を下って行くと、間違って降りかけた林道が下に見え、林道が府道に合流するところで登山道も合流。
草むらにマウンテンバイクが置いてあったが、あれは駐輪しているのだろうか、捨てられていたのだろうか。



少し府道を歩くと標識があり、次の目的地である光明山への登山道へと導いてくれた。
また植林帯の中の道を行く。
なのでさくさく歩く。
光明山山頂はそうして歩く道端にあった。
ここには三角点はなし。



引き続き林中を歩き妙見山へ向かう。
登山道は府道と並行して設置され、時々府道に降りてまた林中に戻るという道行。
最後の車道横断後、石段を上り、急な坂道を登って行くと大きな石造りの鳥居が現れた。



妙見山上にお寺があるのは知っていたが、鳥居があるとは神仏習合の寺社なのだろうか。
後で能勢妙見山のホームページを調べたら、鳥居は昔の神仏習合時代の名残りで、今は日蓮宗のお寺だそうだ。
今回歩いたルートは境内の裏に繋がっていた。
境内に入ると郵便局があってびっくり。
古い建物の間の石畳の道を行くと本殿の前に出た。



立派な建物で、それ以外にも大きな建物が並ぶ大きなお寺である。
車でも来れるところなので、境内には一般の観光客の方もたくさん。
大阪と兵庫の府県境にあるという山門を出ると、信徒会館「星嶺」がある。
この辺りで一番目立つ建物。



境内への正面入口に向かう参道には茶店があったりする。
今回の山行きで一番見晴らしが良いところだった。
参道の途中、左に妙見山の三角点があるらしいので、そちらへと曲がる。
戦没者慰霊塔の後ろに三角点はあった。
すぐ後ろにお寺の侵入禁止柵があって、そこに妙見山山頂の札がかかっていた。
山の頂の景色にはとても見えない。
標高660.1m。



その後の行程は下山するだけ。
正面入口側から境内を辞した。
大きな駐車場がありそうな雰囲気。
しばし車道を歩く。
登って来た時最後に車道を横切ったところから登山道に復帰、光明山から来た道を戻る。



豊能町役場のある余野の方へ行く道が分かれており、そちらへ向かう。
そこからはずっと下り坂。
眺望もなく下って下ってひたすら下る。
だいぶ下って景色に変化ありと思ったら墓地だった。



その辺りから道は細い舗装道になり、集落が近づいてきたと分かる。
林も開けたところが現れ、その向こうに谷間の町、余野の背の低いビルも見える。
切畑口の交差点に出た。
余野の町でお茶でもしようかと思ったが、バスがそろそろやってくるいい時間だったので、すぐに乗って帰ることにした。




天台山へ

2021-03-04 06:27:15 | 山行
低山縦走シリーズⅤ『妙見口駅から切畑口のバス停まで』
(その3)青貝山山頂→天台山山頂

山頂に別れを告げ、天台山へと向かう。
最初少し下り、再び上り返す。
細くてクネクネとした幹の木と、太い松の木が目立つ。
非常に傾斜の急な斜面を斜めに登っていく箇所があり、土が剥き出しで滑りやすい。
本格的な登山靴を履いていなかったので、少し難儀した。
さらに登ったところでマウンテンバイクに乗った二人連れとすれ違った。
すれ違った場所も傾斜が急で自転車に乗ってはおらず、押して降りて来ていたのだが、我が身一つでも歩くのに難儀したあの急坂を、自転車片手に降りれるのだろうか。
心配してしまった。



その後も天台山の山頂に着くまで、3組のマウンテンバイカーとすれ違った。
その区間では他のハイカーとは一人としかすれ違っていない。
冬で寒く、花粉が飛んで、花も見られず、眺めもほとんどない山を歩く人が少ないのは分かるが、自転車に乗る人の方が多いとは。
自転車で山道を走る楽しさは、難路を走破する技術を試したり高めたりすることだろうから、ハイカーと選ぶ道が違って当然だろう。
前に武士自然歩道の阿武山辺りを歩いた時に、初めて山中でマウンテンバイカーにあって驚いたが、各地でブームになりつつあるのかもしれない。



そして思うのは皆さん礼儀正しいこと。
ハイカー同士がすれ違えば一言挨拶するのが普通だ。
それでもそれも人に寄る。
マウンテンバイカー(この表現正しいのか?)の皆さんは、ハイカーに気付くと自転車を脇に退けて我々の邪魔にならないよう、とても気を遣ってくれるのだ。
林道ならともかく、登山道は車道ではないことを理解した上で走っている自覚があるように思う。



推測だが、登山道を走る楽しさを訴える自転車雑誌か専門書で、登山道を走る時の注意事項をしっかりと知らしめているのだろう。
ハイカーとトラブルになった事例とかも紹介しているのかもしれない。
もしブームになりつつあるなら、そういった注意点を知らずに走る人もこれから増えてくるだろうから、ハイカー側も山中を自転車が走ってることもあるのだと知って歩く必要があるだろう。
うまく共存していければいいですな。



さて、天台山への道は再び植林帯の中の道に変わる。
とても整備された林で、地面には枝打ちした小枝がいっぱい落ちて積み重なっていた。
歩く者にとってはとても単調な景色で、同じような写真しか撮れない。
だから脚を止めることなく進むので、コースタイムより早く歩いてしまった。
いつも大幅にオーバーするのにね。
そろそろ天台山山頂と思われる頃、登山道は開けた場所に出る。



林道の途中のようで、対岸の坂の上に何かの電気施設らしきものが見える。
やたら開けていてその先の登山道は見つからず、林道のどちらかに進むのだろうと左への道を少し歩いてみるが、下る一方のようでどうも違うようだ。
反対側も下って行くので、道に迷ってしまった状態。
上り坂は対岸の電気施設の方しかない。
ホントにこっちか?と柵に囲まれた施設に近づくと、右の林に細い道が付いているのを発見。
これかな?と辿ってみると、果たして林の中に天台山山頂の札があった。
なんと分かりにくいこと。
とっても平らな山頂であった。




青貝山

2021-03-02 06:29:21 | 山行
低山縦走シリーズⅤ『妙見口駅から切畑口のバス停まで』
(その2)吉川峠→青貝山山頂

道路は山林内に入っていく。
左が山で右が谷。
暗い植林帯の行く先が明るくなり、林が開けて何かあるなと気付く辺りに、左の林の中への細い上り道がある。
小さな道しるべがあって、青貝山へはそちらの道を示していた。
危ない危ない、前方行き先の何かが気になって見逃すところだった。



周りは明るい雑木林へと変わっていく。
しっかり登山道で、これまでの「自然歩道を歩いている」というのではなく、「登山してる」って感じ。
なんだけど、やはり街の近い山だから、後ろからゴミ収集車の奏でる聞き覚えのある音色が聴こえてきて、山中にいる感に没入はできず。
遠く、のせでんの電車がレールを削る音もきこえてくる。



落葉樹が多く、ここの道も落ち葉で覆われていた。
栃木県で山林火災がなかなか鎮火しなかったが、カラカラに乾いたこんな落ち葉に火がついたら、それは消えないわなあ。
葉っぱの落ちた立木も燃えやすそう。
雨降って水分を含んだら、グズグズになって燃えることは無さそうなんだけど。



今回のコースは能勢の妙見山への道だが、通っているのは能勢町ではなくほとんど豊能町だ。
豊能町の消防署と観光協会が設置した緊急通報ポイントの立札がコース上至るところに立てられている。
もし助けがいるなら、その番号を伝えると遭難位置がすぐ分かる仕組みらしい。
こういうのって、別の山でも見たことがある。
どこだったっけ?



青貝山山頂は小さな広場になっていた。
山頂を示す標識が新旧取り混ぜてなぜかたくさん。
三角点のある山、標高391.4m。
山頂の向こうには背後にある街とは違う街が樹間から透けて見えた。
こちらは箕面市の森町というところらしい。




境界

2021-02-28 08:41:53 | 山行
低山縦走シリーズⅤ『妙見口駅から切畑口のバス停まで』
(その1)妙見口駅→吉川峠

2月は祝日がたくさんあってよろしい。
天皇誕生日の23日、また近場の山を歩きに出た。
茨木市の自然歩道は全て歩いたので、それ以外の道を探さねばならない。
北摂・京都西山の山と高原地図で適度な距離のコースを探す。
能勢の妙見山近くの山が赤い線で結ばれていたのでそこにした。



歩き始めは能勢電鉄の妙見口駅。
縦走する山は、青貝山、天台山、光明山、妙見山の四山。
妙見山への登山道はいくつもあるらしく、その中の天台山コースを歩くことになるようだ。
最初の青貝山は天台山コースから少し外れるようではあるが。



雨の心配はまったくしていなかったが、それは間違いだったと知る。
前日まで暖かかった空気は南に去り、寒気が北から降りて来つつある日だった。
能勢まで北上すると、寒気の影響を受けるようで、時折パラパラと雨が散る天気だった。
住んでるところの天気予報でなく、行き先の予報を確認すべきだな。



青貝山へは駅前の道を右に行き、国道を渡り集落の中を進む。
農地の中に点在する家は昔ながらの農家の造りなのだが、しばらく歩いた先で東ときわ台という新興住宅地の端に出る。
均等に割られた区画に最近の工法で建てられた家が並ぶ。
田舎と街が接する場所で、この大きな違いにいろんな妄想が頭に渦巻いた。



能勢電鉄日生線が分かれる山下駅から妙見口駅間は、車窓にのどかな山里が流れるので、田舎を走る線なのだなあと思っていた。
後で地図を見ると路線の両側には新興住宅地がいくつも広がっていて、車窓からはその一部しか見えないのだった。
駅名も光風台とかときわ台ってのがあって、駅の周りの景色に似つかわしくないなあと思っていた。
ほぼ10分置きに電車が走る路線である。
それなりの乗降客がいなければやっていけないはずで、電車からは見えないバックボーンを持っていたのに気付いたのだった。



東ときわ台は山の斜面を開いたところで、宅地と山林の境がくっきり。
しばし歩いた道はその境界にあり、道路の左は山林で右は住宅地という場所だった。
程なく分かれ道と道標が現れる。
吉川峠という場所らしい。
天台山へ行く道、青貝山へ行く道、このまま住宅地の縁を行く道。
真ん中の青貝山へと向かう道に入った。




竜王山下山

2021-02-22 06:26:00 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その4)竜王山山頂→忍頂寺バス停

今回の山行きはこれが最終話。
竜王山山頂には一度来た事がある。
頂上広場に入ると見覚えのある樽が片隅にあった。
初期消火用の水が入っているのだろうと推測。



その向こうには木製の展望台がある。
材木が組み合わされてがっちりと作られた立派な三階建てくらいの建物。
階段を上ると隙間から下が覗け、一段上がるごとに少し高くなった視界が一度遮られて新たに覗くので、いちいち怖い。
ずっと変化なく見え続ける方が怖くないと思う。
周りの立木のせいで、てっぺんからの眺めは限定的。
地平線は広く見えるようだが、霞んで遠くの山は見えなかった。



標高510mの三角点に立ち寄ってから下山開始。
西側の忍頂寺に下りる道をいくと、子供がお父さんと手ぶらでやってきた。
前回来た時はこの道で登って来たが、途中まで車で来れたと思うので、そうしてやってきたのだろう。
展望台へ駆けて行った。



その後もハイカーでない、タウンウェアの二人連れやぼっちのお兄さんなど、ちょっと遊びに寄ったって方達とすれ違う。
登ってきた山道では一人も会わなかったので、たった数名だが、突然賑やかになった感じだ。
少し下ると宝池寺と八大竜王宮の境内。
境内を通過すると車道になる。
車道といってもすごい傾斜の坂道で、しかも車一台ギリギリ通れる幅しかない。
この坂道、車が上れるのかと思ったが、上りきった境内手前に車が止まっていたから上れるのだろう。



下って行くともう一つ駐車場があり、駐車場が見えた地点の左手に山の中に入る登山道があった。
分かりにくい場所に後ろ向きに道標が立っている。
石段を降りて裏の表示を見てみると、竜王山自然歩道はこの登山道を下るようだ。
前に来た時は舗装道の方を上り降りしたから、今回はこの登山道を下ろう。



落ち葉が厚く積もる道。
まずまずの傾斜で、膝を痛めないよう下って行くと、忍頂寺の横に出た。
案内板があって五輪塔が大阪府文化財だと書かれていたので、見学してみようかと境内を覗いてみたが、なんか一般のお寺の佇まいだったので、入るのを躊躇いやめておいた。
集落を進むと府道に出、忍頂寺の交差点に到着。
竜王山自然歩道起点の道標が立っていた。



道標の左には石段と大きな鳥居がある。
前に登った時はこちらから入ったのだが、この道が東海自然歩道のようだ。
当初予定ではここから東海自然歩道をさらに進むつもりでいたが、次にバス停のある場所まで行くと思っていた時刻より遅くなってしまうので今回はここまでとした。
忍頂寺スポーツ公園のトイレを借りて、忍頂寺バス停に戻り、帰宅の途に着いた。




七坂七不思議の一部

2021-02-20 22:51:10 | 山行
低山縦走シリーズⅣ『塚脇のバス停から忍頂寺のバス停まで』
(その3)車作大橋→竜王山山頂

竜王山への登山道はいくつもあって、地図には赤い線が入り組んでいる。
東海自然歩道のルートは分岐の多い車作の集落内を通っているので、5万分の1の地図では自分が今どこにいるのかまったく分からない。
頼りは曲がり角にある道しるべのみ。
スマホの詳細な地図で自分の居場所を確認しつつ進む。
でもスマホ地図は集落から外れた登山道は表示してくれないので、歩いた後5万分の1の地図と照らし合わせ、この赤い線を通っているのだなと把握する必要がある。
集落上部で竜王山自然歩道と合流。
へえ、こんなところにやってくるんだ。
そこからは予期せず復帰した竜王山自然歩道で山頂へ向かうことにする。
道しるべに従って進むと、ぐるりと山腹を巻くルートが竜王山自然歩道であった。
後で山頂に到着して分かったが、東海自然歩道のルートは南側から直登する道だったようだ。

<助かる道しるべ>


<集落の細道を上る>


<くるまつくりの集落>


<深山水路は現役で車作の田畑に水をもたらしていた>


<竜王山自然歩道合流>


<山頂へ>


さて、ぐるりと山腹を周り山の北側を通るルートには見所がいくつかある。
本ルートから外れて見に行く必要があるところもあり。
歩きに来てるわけだし、程よい距離にあるので寄り道した。
主に岩のある場所の言い伝えが見所なのだった。

<岩屋/畿内の干ばつを八大竜王を召請して救った開成皇子が修行場としていたところ>


<負嫁岩/働き者の村に嫁いだ嫁さんが、その激務に耐えかねて抜け出し、憩っていたところ>


<穴仏/戦国時代、戦乱を避けるため忍頂寺の薬師如来を避難させたところ>


山腹を巻くので上り坂は緩やかだと思っていたが、最後はほぼ直登に近かった。
これまでの低山縦走シリーズで一番しんどい道のりだった。
これは脚が鍛えられてよろしい。
途中、送電線の鉄塔をくぐったので地図で場所を確認すると、直登部分のまだ半分しか登っていない地点だった。
まだ半分あるのかと気合を入れ直したら、傾斜が緩まり、木々の向こうに山頂の広場らしき空間が覗き見えた。
なんだ着いちゃった。
地図の送電線の位置は微妙にずれてたようだ。