幸せづくりの家ものがたり

●「樹づくり工房やない」~日々の暮らしの中で思うこと、感じたこと●

地震対策は万全ですか?

2022年06月29日 | リフォーム

最近あちらこちらで地震が起きていますね。

そんなに大きな地震が起きていないところでは、なかなか深刻に考えない傾向にあるかもしれません。

9月1日が防災の日になっていますが、その日が地震が多いというわけではなく、振り返るきっかけとしてそういう日があるのかなと思います。

9月1日に限らずどこかで地震があった時は、意識するいい機会なのではないでしょうか。

 

今すぐにできること、家自体の見直しについて書いてみます。

 

★今すぐできる対策

・家具の転倒防止

 壁と家具を固定する金具や部品はホームセンターに行けば手に入ります。

 賃貸などで建物に手が付けられない場合は、天井で突っ張るタイプもあります。

 食器棚など、上下でセパレート式になっている場合は、まずそれら自体がずれないように固定する必要があります。 

 

・収納家具の中身の飛び出し防止

 家具が固定されても、中身が飛び出すことが考えられるので、こちらもホームセンターなどでストッパーを購入しましょう。

 東日本大震災の時、私は仕事中で社内にいたのですが、あちこちで引き出しが飛び出しました。

 焦っていたのか、飛び出した引き出しが開くたびに地震で揺れている中閉めていました

 そんなの後でいいのにね。

 優先順位も考えられなかったなんて、まったくマヌケだこと

 また、高い棚に無造作に乗せてあった空箱や本が降ってきました。

 ただ落ちるのではなく、横に飛ぶんですよね

 

 家の中で危ないのは食器棚の開き戸でしょうか。

 システムキッチンの収納は引き出し式が多くなっていますので、中身が飛び出すことは少ないかもしれませんが、目線より上の食器棚、吊り戸棚などは開きタイプが多いので簡単には開かないようにしなければなりません。

 食器などが落ちると、割れて散乱して避難経路が塞がれてしまうこともあります。

 

・防災用品の準備

 セットになっているものを購入してもいいですし、自分たちに必要な物を必要な数用意しておいてもいいでしょう。

 実際に持ち出せなくては元も子もないので、出入口近くに準備できるといいですね。

 もし外出中の場合でも、家に戻って持ち出すのに玄関近くの方がいいと思います。

 また、先ほどの落ちたものが散乱することも想定して、身近なところに靴やスリッパなど履き物を用意しておきましょう。

 夜間に地震が起きた場合、停電なども考えられるので、懐中電灯か携帯電話・スマートフォンなど、明かりになるものを近くに置いておくと良いでしょう。

 

★家の地震対策

・耐震診断

 補強をするためには、家の状態を見て、どこにどのような補強が必要なのかを調べなければいけませんので、心配な場合はまず耐震診断をしましょう。

 自治体によっては費用に補助が出るところもあります。

 

・耐震リフォーム

 建物が地震に耐えられるように補強をします。

 柱や壁を増やしたり、バランスよく補強をする必要があります。

 金額や工期もかかったり、室内の工事は住みながらで気になる人もいると思いますので、後述の屋根の軽量化の方が取り掛かりやすく効果的かもしれません。

 

・屋根の軽量化

 地震の揺れでは、建物が重ければ重いほど大きな力がかかります。

 揺れ方が大きくなるんですね。

 瓦屋根は重いので、地震の時に大きな力がかかり倒壊の危険が考えられます。

 屋根を軽くするだけでも建物にかかる力を少なくすることができますので地震対策になります。

 

 こちらは以前当社で施工した屋根の軽量化の事例です。

 一般的な陶器瓦から瓦の形をした金属屋根に葺き替えています。

1枚目:改修前

2枚目:改修後

  

 

屋根にかかる重量が、瓦に比べて約1/6に低減されます。

見た目は瓦のようで、改修前と比べても違和感がないですね。

 

壁の耐震改修となると金額も高くなりますし、生活しながらの内部の工事は厄介に感じるかもしれませんが、屋根の工事なら、外部のことなのでわずらわしさがなく、取り掛かりやすい工事かと思います。

地震対策にはもってこいです。

もし葺き替えのタイミングならぜひ検討いただきたい工事になります。

 

 

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