高齢の方が住む家は、引き戸にした方が便利です。
開き戸の場合は手前に引く時に1歩下がらなければなりません。
横に引ければその場に立って開け閉めができるのでいいですね。
たかが1歩下がるくらい…と思いますが、もしこの先、足が不自由になって
車いすでの生活となった場合には、この下がるということがとても大変になります。
想像してみてもわかりますね。
ドアの取っ手を持ちながら車いすを下げるのって大変です。
扉が車いすにぶつからないようにと考慮して下げるわけだから、少し多めに下がりますよね。
それってとても大変だと思うんです
介助の人がいればいいですが、自分ひとりの場合はとても厄介。
反対側から来て押す時の方がまだやりやすいかもしれませんが、それでも引戸の方が
便利でしょう。
ついでにですが、車いすでもしトイレなど引き戸にするなら3枚引き戸にすると、
少し大きめに開けられて使いやすくなります。
半分ではなく3分の2開くことになりますので出入りしやすい!
介助の人も介助しやすくなります。
浴室なども同じくそうですね。
開けておいても邪魔にならないのもいい点です。
開き戸の場合、他のドアや収納の扉などがあると開けっ放しにできないので
引き戸の方が便利だなと思います。
窓と扉を全開にして風を通したい時などありますものね。
そんな便利な引き戸の短所は、、、?
扉を引く分の壁が取れないところは引き戸にできません。
洗面所とかトイレとか小さく区切ってあるようなところは難しいかも
(そういうところこそ引き戸にしたいのに~という感じ)
間取りの工夫が必要になりますね。
引いたところにタンスなどの家具を置く場合は壁に付けて置けないので
何か落としたら家具をどかさなければなりません。
いっぱい入っているタンスとか本棚だったらと思うと、うわっ面倒。。
あらかじめ置く予定があるなら、引き戸は反対側(その裏側)に引くようにしましょう。
引ければですけど。
それから、ドアのようにカチャっと閉まらないので少し開いたままの時があると
冬ならスースーするし、気になりますね。
将来は誰でも年を取る訳なので、家づくりを考える人は前もって考えておいてもいいかもです