A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

大ベテランも自分のオーケストラでやりたい時も・・・

2011-10-19 | MY FAVORITE ALBUM


CLARK TERRY'S BIG B-A-D BAND LIVE AT BUDDY'S PLACE

今でも健在な大ベテランフィルウッズだが、もう一人健在なのがトランペットとフリューゲルホーンのクラークテリーで、昨年90歳のお祝いをしたそうだ。彼も、コンボ、ビッグバンド、そしてスタジオワークを含めて活動の幅と歴史は長い。どちらかというとビッグバンド暦が長く、ベイシー、エリントンの両方のバンドに長く在籍し、クインシージョーンズのビッグバンドの立ち上げにはフィルウッズとも一緒に参加した。スタジオワークでは良くウッズと一緒に参加することも多かった。自分が紹介したアルバムにも数多くクレジットされている。

ビッグバンドでやりたいというのは何も新人ばかりではない。色々なセッションからお呼びがかかるファーストコールのプレーヤーも、たまには自分のバンドで思う存分やりたい時もある。日本ではドラムの稲垣貴庸や岸義和のビッグバンドなどがそうであろう。
このクラークテリーも、70年代に自分のビッグバンドを持ったことがある。最初はツアーのための臨時編成であったようだが(この時のライブのアルバムは以前紹介したもの)、引続き準レギュラーとして活動していたようである。今回は、そのテリーのビッグバンドが、バディーリッチの店“Buddy’s Place”に出演した時のライブだ。

メンバーは最初のアルバムとは一部替わっているが、このバンドの要はアレンジも担当しているアーニーウィルキンス。ベイシーなどにもアレンジを提供していたが、このテリーのバンドにピッタリの曲を提供している。基本はテリーの在籍した、ベイシー、エリントン、そしてクインシーのオーケストラの流れを汲むアレンジとプレー振りで、テリーを始めとして他のメンバーもご機嫌なソロを展開している。

良くオーケストラのソロではクレジットがないと、「誰のソロか?」というのが分からない事が多く、ディープなファンにとってはそれを当てるのも楽しみだ。テリーのソロはその音色とフレージングですぐ分かる。それだけワン&オンリーなプレーヤーだということだろう。バンドを編成したのも、きっとそのサウンドをオーケストラで表現したいという想いであったと思うが、ウィルキンスとのコンビで見事に実現したオーケストラだ。

1. Modus operand
2. Come Sunday
3. Gap sealer
4. Jeep’s blues
5. Swiss Air
6. Big bad blues
7. Sugar cubes [Gribbines]

Clark Terry (tp,flhrn,vcl)
Greg Bobulinski, Dale Carley, Paul Cohen, Richard Williams (tp)
Sonny Costanzo, Eddie Bert, Jimmy Wilkins (tb)
Jack Jeffers (b-tb,tu)
Frank Wess, Chris Woods (as) Ernie Wilkins, Ron Odrich (ts)
Charles Davis (bs)
Ronnie Mathews (p)
Victor Sproles (b)
Ed Soph (d)

Recorded live at "Buddy’s Place", New York, 1976





Big Bad Blues
CLARK TERRY'S BIG B-A-D BAND
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