A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

POINDXTERが素敵なVOCALのバックで・・・・

2007-08-16 | MY FAVORITE ALBUM
BEV KELLY IN PERSON

PONY PONDEXTEはランバートヘンドリックス&ロスのバックを努めたが、他の歌手のバックも努めていた。
最近買い求めたBEV KELLYのアルバムを見るとバックに、PONY POINDEXTERの名前が。彼がバックをしているとは知らなかった。

BEV KELLYについては、名前を聞いたことはあったが聴く機会が無かった。CDで再発されたのを期に買い求めて聴いてみたがこれが実にいい。
いわゆる白人のハスキー系の部類に入ると思うが、ピアノTRIOをバックに小粋な歌い方でいきなり始まる。ソロを受け渡す時に、ピアノのFLIP NUNEZを紹介する。ライブ演奏ならではの合いの手である。フィリピン出身のピアニストらしいが詳しい経歴は知らない。曲の後半になって最後のコーラスでやっとPOINDEXTERのオブリガードが入る。ライブ独特の雰囲気に包まれ曲が続くがその後もPOINDEXTERのバックは全体的に控え目。アップテンポのNIGHT AND DAYになって、初めてアルトのソロが前面に出る。パーカーライクなプレーの片鱗を聴くことができる。
次々と珠玉のスタンダード曲が並ぶ。60年代、このようなジャズボーカルが生き残れない時代の到来と共に、彼女のその後の消息は分からない。

この録音が行われたのはサンフランシスコのクラブ。1960年のことだ。ここにレギュラー出演していたそうなのでライブでもコンビネーションはぴったり。POINDEXTERはサンフランシスコに住んでいたので、地元のミュージシャンとしてこのセッションに参加していたのかも。
RIVERSIDEレーベルのボーカルはアビーリンカーンのアルバムがあったが、それほど数が多い訳ではない。Orrin KeepnewsがBEVのどこに気入ったのか分からないが、このようなアルバムが残されているのは嬉しいものだ。この前のアルバムではスコットラファロとの共演があるが、この辺りが接点かもしれない。
それにしてもRIVERSIDEのライブ物は臨場感がある。ライブへのこだわりを持っていたリバーサイドなので、録音のテクニックにも長けていたのだろう。たいそうな機材は使っていないと思うのだが、エンジニアの腕なのか。レーベルのポリシーなのか。

1. Long Ago (And Far Away)       Kern, Gershwin 2:57
2. Then I'll Be Tired of You     Harburg, Schwartz 4:04
3. My Foolish Heart         Washington, Young 2:50
4. Night and Day                Porter 2:45
5. It Never Entered My Mind       Rodgers, Hart 3:07
6. Just Friends             Lewis, Klenner 3:47
7. Body and Soul       Green, Heyman, Sour, Eyton 4:04
8. Love Letters              Heyman, Young 3:43
9. This Is Always             Gordon, Warren 3:27
10. Falling in Love With Love       Rodgers, Hart 2:36
11. My Funny Valentine          Rodgers, Hart 4:32

Pony Poindexter (as)
Flip Nunez (p)
Johnny Allen (b)
Tony Johnson (d)
Bev Kelly (vo)

"Coffee Gallery", San Francisco, CA, October 14, 1960

ベヴ・ケリー・イン・パーソン
ベヴ・ケリー,ポニー・ポインデクスター,フリップ・ヌニス,ジョニー・アレン,トニー・ジョンソン
ビクターエンタテインメント

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