A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

災い転じて・・・・福と成る。

2007-08-10 | MY FAVORITE ALBUM
SONNY STITT (PLAYS ELLINGTON)Previously Unreleased Recordings 

一昨日は仕事でトラブル発生。何かが起こると人間は知恵が働くもの。何とか解決の方向というより、かえっていい結果を生む策が見つかりそう。平穏無事な毎日よりも、多少色々事件が起こった方が、何事もしっくりいくのかもしれない。

カーメンレジオがアルトとテナーの両刀使いであったがこの代名詞はソニーステット
何でもアルトのプレーがパーカーに似ていたので、あえて一時アルトを避けてテナーを良く吹いたと言われているが・・・。

ジャズの楽しみのひとつは、人とメンバーと曲にアレンジ、それに演奏の時期と場所で、それぞれが”ONLY ONE”の演奏になるということだろう。ひとつ、要素が違っただけでも、全く別物になることになる。したがって、昔の名演が時代を超えていつまでも“ONLY ONE”の演奏としていき続けている。一時、幻の名盤ブームがあり、未発表録音の発掘が行われ、CD時代になると未発表テイクや曲が追加されるようになった。
まだまだ、世の中には埋もれた”ONLY ONE”の宝物の演奏が山のように残されているのだろう。ジャズが新しいものや新人を追い求める楽しみがある一方で、昔の宝探しをやるのが楽しみになっている。コレクターにとっては、レコードのオリジナル盤や版までにこだわることになるが。

さて、今回のSONY STITTのアルバムは、一時VERVEレーベルで未発表録音をシリーズでリリースした時の一枚。大量の録音をしていたVERVEレーベルのマスターの倉庫はそれこそ宝の山だろう。
その中からの一枚だが、何故これがお蔵入りしていたか分からない好アルバムだと思う。
スティットのアルトとテナーをどちらもたっぷり聴け、曲はエリントンの名曲集、バックも申し分ないし、録音も悪くは無い。
プロデューサーはクリードテイラーだそうだが、彼が気に入らなかったのか、会社都合なのか、スティットが没にしたのか。果たして理由は・・?
いずれにしても、理由はともあれせっかく録音した演奏の発売が没になったのは関係者にとってはトラブル。でも、その後陽の目を見て、時代を超え聴き継がれることは関係者にとっては嬉しいことであろう。
最近、CDに別テイクがぎっしり入っているのは、時にうんざりすることがあるが、このような埋もれたアルバムが世にでることは大歓迎だ。

It Don't Mean A Thing
I'm Beginning To See The Light
Perdido
Sophisticated Lady
Don't Get Around Much Anymore
I Let A Song Go Out Of My Heart
Do Nothin' Till You Hear From Me
C Jam Blues
In My Solitude

Sonny Stitt (as, ts)
Lou Levy (p)
Paul Chambers (b)
Stan Levey (d)

Recorded in Los Angeles, CA, June 20, 1960
コメント
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