A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

TRIOの演奏は久しぶり・・・・

2007-08-02 | CONCORD
Soaring / Barney Kessel Trio

グライダーに乗って滑るように空を舞う写真。「Soaring」写真どおりのタイトルだ。
軽快なリズムに乗って、滑るように流れるケッセルのギターをイメージしたのだろうか。

Barney KesselはConcordでも何枚かのアルバムに登場しているが、よくよく見るとトリオでの演奏はない。ケッセルのトリオの演奏といえば、コンテンポラリー時代の、ポールウィナーズシリーズが有名だ。
Shelly ManneとRay Brownを従えた、というより3人のコラボプレーは、単にオールスターセッションという以上に味わい深いし、興奮させられる。ギタートリオという性格上派手さはなくても、内から湧き出るスイング感はジャズの醍醐味だ。
管を加えたヘビーなサウンドが、エンジン付の飛行機とすると、ギタートリオはエンジンがなく鳥が舞うように飛ぶグライダーのイメージとぴったりだ。

久々のトリオ演奏。どうしても、Pole Winnersと比較してみたくはなる。
ケッセルのギターは相変わらずケッセル節で快調だ。一時60年代の中頃、新しい流れにチャレンジした時期もあったようだが。ここでは、以前のスタイルで思い切りプレーしている。
まあ、特に新しいことを求めない、Concordの居心地のよさもあるのだろう。
バックは、Monty Budwig とJake Hanna。レイブラウン、シェリーマンという横綱格ではないが西海岸の大関格が相手を務める。
レイブラウンほどの図太さはないが確実なベースラインを刻むモンティ、そして派手さはないが軽妙なリズムを叩き出すConcordではお馴染みのHanna。
呼吸が合って息もピッタリだ。

スタンダード中心だが、唯一Kesselのオリジナルがある。
Budwigのベースラインに特徴があるが、どこかで聴いたことがあるフレーズ。
クインシーのWalkingin Spaceのイントロに似ている。このベースはそういえば、Ray Brownだ。何かの因縁かも。

1. You Go to My Head           Coots,Gillespie 4:27
2. Get Out of Town                  Porter 4:55
3. Seagull                        Kessel 6:12
4. Like Someone in Love        Burke, VanHeusen 6:59
5. You're the One for Me              Kessel 4:50
6. Beautiful Love    King, Gillespie, Young, VanAlstyne 6:34
7. Stary Eyes                 DePaul, Raye 4:24
8. I Love You                     Porter 5:27

BARNEY KESSEL (g)
MONTY BUDWIG (b)
JAKE HANNA (ds)

Recorded 1977
コメント
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