今まで私達はオーケストラ、室内楽、ソロ曲など多くのモーツァルト作品を経験してきました。
モーツァルトを演奏していて思う事は、楽譜がかなり綿密に書かれているので、ほんの髪の毛一本分(例えです)音を動かしただけでもアンサンブルが乱れる原因になったり、より雄弁な音楽になったり、ある有名なプレイヤーが言うには「演奏していて、これほど息苦しい作曲家はいない」と言う言葉に半分頷けてしまう自分もいます。ちょっとした風で崩れてしまう砂山のようです。
表現を大袈裟にしてロマンティックに演奏する方が演奏者として楽な道です。ピリオド奏法を知ってしまった(もちろんピリオドアプローチを全面に出して演奏しているつもりはないです)現在となっては、その楽な道はこの作曲家を演奏する上で無いなぁ・・・・と思う次第です。あえて、難しい道を選んで、それが失敗したとしてもプロの奏者である限りしょうがない・・・・・。
モーツァルトは繊細で・・・・しかし楽しく明るく・・・・大胆な転調もあり・・・・・・気を抜く、自動的に演奏している事が出来ないのです。
演奏者の頭は疲労マックス、お客様は癒され・・・・なんだか不思議な作曲家。
チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
ただいま21箇所及び山形市内公民館