山形弦楽四重奏団 ブログ

演奏会のお知らせ・日々の活動など

米沢カフェパウゼ公演終了(中島記)

2013-05-14 18:56:27 | 演奏活動
 昨日、山形Qによる米沢カフェパウゼでの公演が無事に終了しました。

 
 本番前のリハーサルのために夕方に会場に到着しました。ヨーロッパ風のおしゃれな喫茶店です。ドアの外には「本日ライブのため営業は午後4時まで」と書かれた看板が出ていました。さすが、クラシックだけでなく、ジャズやその他、いろんなコンサートを定期的にやっている意欲的なお店なんです。ベートーヴェンの「15番」と「ライブ」という響きが今一つマッチしないような気もしますが、ライブらしい聴衆との一体感を楽しみますか。

 渋いプログラムで、しかも平日にもかかわらず、開場時刻になると、用意してあった席は順調に埋まっていきます。安定した常連さんがいるんですね。コーヒーカップ片手に音楽を楽しむ場所として、ここは定着しているようです。

 ここで演奏させていただくのは二度目です。初めは、夜に手狭な喫茶店に集まる大勢の人が、カルテットを取り囲むようにしてベートーヴェンの弦楽四重奏を聴く、という図がなんだかアングラな感じになってしまうのではないかと思っていました。しかし、実際にやってみるとそういう不健康な空気はみじんもなく、コーヒーの香りのなかで、静かにゆったりと音楽を楽しむという上質な空間になります。


 さて、ライブの様子ですが、人前でしゃべることに極端な苦手意識を持つ2ndVn今井嬢の、予想に反したなめらかなトークと解説で始まりました。習うより慣れろ。会場の空気も和やかになったところで、いよいよ開演。

 ハイドン「ひばり」・幸松肇「日本民謡」を弾き終えて前半終了。コーヒータイムです。そしてカップが空になったあたりで、メインのベートーヴェン。

 「会場のサイズに合わせた響かせ方」を、四重奏団としてもう少し学ぶ必要があるのを感じましたが、お客様方は最後まで集中して熱心に聴いて下さいました。至近距離ではどのように感じたでしょうか。何しろ再前列の人は、頼めば譜めくりしてもらえそうな近さでしたから。


 ということで終了。終演後には美味しい食事とビールをごちそうになって帰りました。たくさんのお客様、そして主催のマスター夫妻に感謝。
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