数年前 堂々川の狸原近くの3番砂留を整備していたら

大きな狸が狸原の西方へ去って行きました。
今日はこの狸の先祖と思える民話を載せます。
昔々、そのまた昔、
神石は坂瀬川村に人が住んでいないお社がありました。

このお社に何時とはなく大きな動物が住むようになりました。
この動物は人に化け、毎年村の娘やたくさんの食べ物を要求して来るようになりました。この要求を断ると、池の堤防を決壊したり、田畑を荒らしまわったり、家で飼っているウサギや鳥を皆殺しにし、村人を苦しめていました。
ある月がきれいな夜、武者修行の若者がこの付近を通りかかると
このお社の小さな広場の前で大きな古狸が

「出雲の国の権吾呂太夫に知られないように食べや踊れやよいよいよい」
と踊りながら歌っていました。
翌朝、若者は村人を集め、この様子を教えました。
「へえじゃあ、あの化け物は古狸で、出雲の権吾呂太夫様が怖いのか。こりゃーどうしても出雲の太夫様のお力をかりんといけん」
村人の難儀を取り去るために、村の長はすぐに旅支度を整え出雲へ出かけました。

道をまどいながら
ところが出雲の太夫様は旅に出られ留守でした。
長は事情を話したところ、太夫が直々に仕込まれた「権の守」という犬を借りることが出来ました。

何この犬、洋犬ではないか。
要件さえまっとう出来れば和洋は関係ないさ(影の声)
坂瀬川に帰ってきたら早速、古狸退治の相談が始まったのです。
村人は棒や鍬・鎌を持ち、犬の跡に続いてお社の前に。
その時から狸と「権の守」のすさまじい戦いが始まり
もう村人は手が出せない状態で小半刻が過ぎました。
ようやく、権の守が優勢になると村人が古狸をたたき、鎌で切り付け応援しました。
古狸はたまらずお社の中へ、権の守も中へ続く、
「ギャオー」の一声で古狸は昇天したのです。
権の守もこの戦いで傷つき、村人の手厚い介護を受けましたが7日後には命を経ちました。
村人は感謝をこめて、この地に改めて犬明神を立て犬塚を築きました。

この犬碑は安政5年(1857年)再建されております

その後「権現の守」の偉業を何時までも忘れないように正月7日にはこの場所でお祭りがとりおこなわれております。

「権の守」安らかに
これでこの話は終わります。
が余談
この民話は神石高原町油木にも伝わり、ここでは猫が悪役でした。

どちらの話を信頼するか考えたのですが
今回は地元で大明神が見つかったことから私は坂瀬川を取り上げました。
ちなみにお祭りには油木の「シンライ」という銘柄が貢献していると聞きました。

大きな狸が狸原の西方へ去って行きました。
今日はこの狸の先祖と思える民話を載せます。
昔々、そのまた昔、
神石は坂瀬川村に人が住んでいないお社がありました。

このお社に何時とはなく大きな動物が住むようになりました。
この動物は人に化け、毎年村の娘やたくさんの食べ物を要求して来るようになりました。この要求を断ると、池の堤防を決壊したり、田畑を荒らしまわったり、家で飼っているウサギや鳥を皆殺しにし、村人を苦しめていました。
ある月がきれいな夜、武者修行の若者がこの付近を通りかかると
このお社の小さな広場の前で大きな古狸が

「出雲の国の権吾呂太夫に知られないように食べや踊れやよいよいよい」
と踊りながら歌っていました。
翌朝、若者は村人を集め、この様子を教えました。
「へえじゃあ、あの化け物は古狸で、出雲の権吾呂太夫様が怖いのか。こりゃーどうしても出雲の太夫様のお力をかりんといけん」
村人の難儀を取り去るために、村の長はすぐに旅支度を整え出雲へ出かけました。

道をまどいながら
ところが出雲の太夫様は旅に出られ留守でした。
長は事情を話したところ、太夫が直々に仕込まれた「権の守」という犬を借りることが出来ました。

何この犬、洋犬ではないか。
要件さえまっとう出来れば和洋は関係ないさ(影の声)
坂瀬川に帰ってきたら早速、古狸退治の相談が始まったのです。
村人は棒や鍬・鎌を持ち、犬の跡に続いてお社の前に。
その時から狸と「権の守」のすさまじい戦いが始まり
もう村人は手が出せない状態で小半刻が過ぎました。
ようやく、権の守が優勢になると村人が古狸をたたき、鎌で切り付け応援しました。
古狸はたまらずお社の中へ、権の守も中へ続く、
「ギャオー」の一声で古狸は昇天したのです。
権の守もこの戦いで傷つき、村人の手厚い介護を受けましたが7日後には命を経ちました。
村人は感謝をこめて、この地に改めて犬明神を立て犬塚を築きました。

この犬碑は安政5年(1857年)再建されております

その後「権現の守」の偉業を何時までも忘れないように正月7日にはこの場所でお祭りがとりおこなわれております。

「権の守」安らかに
これでこの話は終わります。
が余談
この民話は神石高原町油木にも伝わり、ここでは猫が悪役でした。

どちらの話を信頼するか考えたのですが
今回は地元で大明神が見つかったことから私は坂瀬川を取り上げました。
ちなみにお祭りには油木の「シンライ」という銘柄が貢献していると聞きました。
「権の守」の伝説、精読させて頂きました。
地方地方で色んな伝説がありますね。
有難うございました!
駿河の国では三保の松原での「羽衣の天女」
の伝説があり、薪能にもなっています。
夜の外出がおっくうなので未だ見にいってい
ません、今年は挑戦しようかと考えが変わっ
て来ました。
しかし入場料が高いんですよ!
民話面白く拝読させた頂きました。
古だぬきはそんな酷い事を・・雑食ですのでさもあらんですが タヌキって噛み付くのですね。
大人しいと思っていましたが・・・。
街中にもタヌキがいる様ですが見た事がないです。
それにしてもワンチャンは何時の人間の見方で頼もしいですね。
歴史と伝説・童謡のの街なのですね。
お風邪の方養生してくださいね。
風邪は万病の元と言いますだけに
今日は小寒寒さが厳しくなりますすので特にです。
エイヤ~…、ヨイショとコメントを考えます。
★ 狸住み 権の力が ほころびて
面白い民話のご紹介有り難う御座いました。
洋犬で笑っちゃいました。
ゴンという名の犬はそういう由来があったのかもね~あ・風邪早く退散しますように!
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。
民話、・・・・・・。
いいものですね。
楽しめました。
昨日も、コメント及び応援ポチ、感謝です。
古い民話を楽しく一気に読ませて頂きました。
悪だぬきを退治した「権の守」勇壮でしたね。
村を守ったお犬様、いつまでも忘れず「犬碑」を大切にして欲しいですね。
堂々川は今ではホタルの輝く美しい川に変貌しましたね。
でも本物の狸も現れるのですね。
狸を見た事はありませんが、もう悪いことはしないでしょうね。
楽しい民話を有難うございました。
今回の話も、面白く読ませていただきました。
洋犬もご愛嬌で許せちゃいます~(笑)
そう言えば暫く自然さんの創作童話拝見してませんね。
今年も期待しております。
お風邪なんですか? 生姜湯やゆず茶を飲んで早く直してくださいね。
「青い小鳥」が待ってますからね~♪
必ず、「狸にばかされた!」もしくは、狐にばかされたといったものだが、
最近そういう話を聞かなくなった。
中々面白い民話ですね。
民話では無いが、良くタヌキの話を小さい頃聞かされました。
タヌキは自分で化けるが、キツネは人を化かす。
落語でもタヌキが化けて、危うくタヌキ汁にされそうな話が有りました。
タヌキは憎めない動物です。