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ユーモアセンス

2013-04-06 18:37:34 | 日記
日本の子供達の学力が落ちていることは、何年も前から報じられていて、その主たる理由が、例のゆとり教育にあったと、多くの識者が分析しているが、私はもう1ツ、教師の質を思う。 つまり、授業がおもしろくない(ユーモアがない)のではないかと思っている。 終戦の年、私は小学4年生だった。それからの約6年間。 ユーモアのある教師とは、たった1人しか会えなかった。衣食足りて礼節を知るというが、衣食足らずしてユーモア教師無しだったのだ。 現在は、少なくとも衣食は足りているから、あとは教師達のセンスの問題である。 大人になって振り返ってみて、あの先生の授業は好かったと思い出せるのは、その下敷きにユーモアがあったからという場合が多いはずだ。 小さな社会(たとえば家庭)でも、潤滑油は笑いであり、そのことは中規模社会(たとえば職場)でも大社会(たとえば総理大臣の演説)でも同じであり、親の責任の1ツに、ユーモア感覚を育てることがあると思う。 親がダメでも読書がある。ユーモアを大事に思えるかどうかは、一生を左右する。 端的に言えば、ユーモアのない人間には好い友人ができないから、生涯を通して考えてみれば大きな損失になる。   柳葉敏郎さんと妻夫木聡さんが演じる宝くじの新作コマーシャルがおもしろく、これまでにあった香取慎吾さんが、ただ「運、うん、ウン」と叫ぶものに較べて、格段にセンスが上だ。 テレビコマーシャルひとつとっても、ユーモア感覚の教材にはなる。 そしてもう1ツ、テレビの『サザエさん』よりは、マンガ本のそれの方が、はるかに上質であることも、子供達にはぜひ知ってもらいたい。