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ざるそば

2012-07-12 23:27:44 | 日記
東京錦糸町の縫製工場でバイトをしていた或る日、昼食時になって、専務さんが「たまには若い者と話そう」というように私達のテーブルにやってきた。私達の前にはカレーライスや丼物が並んだが、専務さんのランチはざるそばが1ツとホットミルクが1杯だけだった。専務さんは60歳過ぎで細身、背丈も低かったが、それでも、いかにも少食に過ぎる感じがした。訊くことはできなかったが、どこか体の具合が悪いのかとも思った。 そのことが正しいとわかったのは、私の場合は70歳になってからだった。 天ざるが登場したのは昭和40年代の初め頃だった。エビ、キス、ナス、シシトウの天ぷらがつくと、ザル1枚でもごちそうの雰囲気があった。今ではごく当たり前のメニューになっているけれど。  ソバとウドンを茹で(我が家にはザルがないので)皿に盛り、キザミ海苔をのせる~市販のめんつゆで、少々甘めのつけ汁を作り、仕上げにヤマキ白だしを加える。 干しシイタケを甘辛く煮て刻んだものと、ソバ屋の揚げ玉(必ずいい店のものを選ぶこと)をつけ汁に混ぜ、薬味は小口切りのネギと七味唐辛子。 ぜひ一度試していただきたい。そばオンリー、うどんオンリーよりは旨く、海老天より揚げ玉が勝ることをわかっていただけると思う。 最大のポイントはシイタケの旨煮だ。私は塩分制限のために麺のスープは飲まないが、それが残念というか、悔しいほどに旨い。