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マジメ

2011-10-18 21:24:19 | 日記
中学時代の私は、必ずしも真面目な生徒ではなかった。授業をサボることはなかったが、カンニングの研究には熱心だった。ただし、教室内の笑いをとるのには真面目だった。たとえば地理か何かの授業で、教師が「火山には、活火山、休火山、死火山の3つがある。九州の阿蘇山は活火山のよい例だ」と言ったとして、ここで「あ、そう」と野次れば、みんなが笑うであろうことは想像がつく。しかし、それではただのフザケであり、黙っていると誰かが「あ、そう」と言って笑うが、別に惜しかった(先に言っておけばよかった)とは思わなかった。 数学の時間、教師が、「数学は難しくない。公式さえ覚えれば簡単だ」と言ったことがあって、私はすぐに「ハート型の面積を計算する公式もあるんですか?」と訊いた。笑いが起きるのに1,2秒の間がったが私は大満足だった。真面目な質問であり、同時に、恋愛的な意味合いもあるから、少なくとも「あ、そう」よりは上等だと感じていた。  と、書くとキザという2文字を想われる方もあると思うが、たしかに私はキザな中学生だったかもしれぬ。 高校生になってからは、教室での野次もやめた。キザがイヤになったからではなく、もう真面目な笑わせ役なんか、どうでもいいやと思うようになった。そしてもう1ツ、教室に女生徒がいなくなったことがある。 真面目な野次を真面目にきいて、真面目なるがゆえに笑ってくれる高い声が、男子だけの教室には望めなかった。