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若い人

2011-10-12 22:37:52 | 日記
今どきの若い者は~という言葉をあまり聞かなくなった。 この語はもちろん、そのあとに、「礼儀を知らぬ。口のきき方を知らぬ。遊ぶことにだけ熱心だ」というように叱言用のものだから、それが消えつつあるのは悪いことではない。  株や投信の取引は2ツの証券会社を通しているが、12,3年間で、D証券は5人目、M証券は4人目と担当者がかわっている。 証券会社の人事異動がなぜ早いのかは知らぬが、9人ともそれぞれ20代と若く、そろって好青年である。 彼らは営業マンなのに余計なお世辞も言わないし、冗談を言うのは私の方が多かったりする。「今度のボーナスはあまりよくないのかな?」と訊くと、「はい、期待できませんが、ありがとうございます」なんて答えたりする。 若い看護婦さんが少なくなった。脳梗塞で入院した17年前と比べると、そのことがよくわかる。 病院も会社と同じことで、ある部署(病院なら、ある検査室)に若い女性が一人二人いるだけで明るさが増すものだ。 小説『若い人(石坂洋次郎 著)』は、戦時中は発禁扱いだったが、昭和30年代に日活で映画化された。 江波恵子役を演じた吉永小百合さんも、石原裕次郎さんも、いちばん輝いていた時だった。 『青い山脈』『丘は花ざかり』『山のかなたに』など、石坂作品は、敗戦ニッポンに多くの元気を与えた。それらの小説の主人公が若い人達だった。 「若い血潮の予科練の 7ツ釦は桜に碇」が、「若く明るい歌声に~ 空のはて きょうもわれらの 夢を呼ぶ」に変わった。 若人達が戦争で命をおとすことのない時代がやってきた。