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串カツ子の旅日記

美しい国、日本。まだまだ見たい所がいっぱい。
温泉、宿屋、食べ物、紅葉、桜、街並み・・・興味の対象は尽きません。

伊万里にて-1

2008年01月18日 | 旅-九州・沖縄

伊万里の大川内山へやってきました。
私は、初めての訪問です。
会社の旅行で来た事があるダンナは、ここでも別行動。
おかげで、ゆっくりマイペースで歩けました。

 

大川内山は、磁器を最初に完成させた鍋島蕃の御用窯が
あった所で、情報が漏れないよう入り口には
関所まで設けられていたという。

現在は、30軒を越える窯元が集まる磁器の里で、
小道を挟み、ウインドウに飾られた磁器を眺めながら散策できる。

入り口に架かる橋は、ごらんのような磁器で飾られている。

ダンナが私のためにと撮ってきた写真を見ていたが、
自分の目で見てその立派さには驚いてしまった。

橋の欄干部分には、割れた磁器の破片が埋め込まれていた。
昔、実家にあった湯のみの絵柄もあり、今は亡き両親との
家族団らんの様子を思い出してちょっとセンチに・・・。

ウラに回ると、こちらも染付けのタイル貼り。

もう一方のウラ側もこの通り素晴らしいです。
大きな壷が乗っている架台も、磁器の破片で仕上がっている。

ウラからオモテから眺めていると、思わぬ時間が経ってしまった。
ここは、まだ入り口。
先には、私を誘うかのような店が軒をつらねている。
先を急がなきゃ・・・。


唐津にて-2

2008年01月14日 | 旅-九州・沖縄

服を着て露天風呂へ移動。
眺めは望めないが、手入れされた庭が気持ちよい。
空気中に飛散しているのか塩素は匂わない。
かすかに色が付いているように見え、内湯の湯よりは、存在感があった。

今宵泊まる宿は、非温泉。
このあたり、掘っても温泉が出ない・・・らしい。
その話を裏付けるような温泉だった。

唐津城の堀端だった道を海岸へと進む。
天気はよく暖かい。
サイクリングにはもってこいの日和に心が躍る。

桜並木が続く。
桜の頃にはさぞ美しいだろう。

目的地に着いた。広大な敷地にはりめぐらせた石垣も見事だ。
決して威圧的ではない優しい感じがいい。



炭鉱主として成功した高取伊好氏の邸宅として、
明治末から昭和初期に建てられた旧高取邸

10年程前まで子孫の方が住んでおられたが、唐津市に寄贈され、
今は、国の重要文化財にも指定されている。

建物右側は、暖炉もそなえた応接間。

大隈重信公や朝香宮など、上客が訪れた際使用された玄関にかかる唐破風屋根。



梁に施された透かし彫りや灯具は、当時のままという。

写真が撮れるのはここまで。
館内は撮影禁止なんです。

中庭を挟み、居室棟と大広間棟と呼ばれる客室棟があり、大広間棟には能舞台までしつらえてある。

壁は、漆喰に墨を混ぜたねずみ壁。
欄間には、孔雀や小動物の型抜きがしてあり差し込む陽光で、ねずみ壁に孔雀の影絵が浮かび上がるという計算された意匠に驚く。

床の間の天袋の引き手金具には七宝焼きが施され、ガラスは、ゆらゆら屈折する吹板ガラス。

灯りの照明器具は当時のままのモダンなもの。

そして圧巻は「杉戸絵」と呼ばれる、襖や間仕切り。
杉の一枚板やはぎ合わせの板に、ニカワを塗り、その上に描かれた29種類72枚の杉戸絵。
一般公開に際しても、これらは補修していないらしい。
鮮やかな色彩と様々な絵が、館内のあちらこちらで眺められた。

はぁ~、贅沢なものを見せていただきました。
写真撮影禁止も納得しました。

何時間いただろうか?
何人か見物客がまとまると職員さんが付いてくれて、ずっと説明してくださったので、よ~く分かりました。

唐津の宝です。
高取伊好氏は、教育、文化面にも多大な貢献をされたという。
きっと、あの世で、私がこんなに満たされた想いでいる事を、喜んでおられるのではないかと勝手に想像をめぐらす。

今まで、大切に守ってこられた子孫の方々にも感謝したい。



すっかり時間をとってしまい、約束の時刻まで1時間もない。
唐津くんちの曳山展示場へ行きたかったがゆっくり見ている時間はないだろう。

武家屋敷町だったのだろうか、重厚な石垣や、竹の生け垣が続く界隈を走り駅前へ急ぐ。


唐津にて

2008年01月13日 | 旅-九州・沖縄

いきなりこんな写真で申し訳ないです。

これは、私じゃない・・・はず。

これ、そうだったっけ?

いいデザインだわ~。

これも覚えがあります。
ちょっと、銀杏が貧弱。
以上、業務連絡でした。

唐津市内にやってきました。
駅前で17:00待ち合わせという事で連れとは別行動。

駅前の観光案内所「アルビノ」で、レンタサイクル。
200円/1日です。安いですねぇ。
ありがたい、ありがたい。

まずは、明治45年に建てられたという旧唐津銀行本店へ。

外壁はレンガ。

屋上に2つの小さな
ドームを持ち、緑青
がポイントになっている。

今は銀行としては使われて
なくて、唐津観光協会が
オフィスとして使っているようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

道路を挟んで向かいにあるのは、唐津の銘菓「松露饅頭」の大原本店。
忘れないように買って帰らなきゃ・・・。

唐津にも天然温泉の旅館がある。
そこでの入浴も私の予定に入っていて楽しみにしていた。

立派な門構えの旅館だ。
きれいに手入れされた庭へチャリで入って行く。

女将と思しき女性が丁寧に対応してくださり、まずは内湯へ。
思ったとおりの貸切。
内湯からは、川と唐津城が眺められロケーションは良い。

しかし、プール並みの塩素臭。
たまりません。

浴感もフツーの水と変わらない。

そそくさ出て来て、着衣しながら分析表を眺めると
湧出量1L/M。

1の後に何か数字が抜けているのではないかと
確かめたかった。

露天風呂もあるというので、一度服を着てから
そちらに向かう。



 

 

 

 

 




 


からつバーガー

2008年01月12日 | 旅-九州・沖縄

九州での、そして今年の初湯は、ほうじょう温泉「ふじの湯」。
初めて利用する北九州都市高速の終点でもある金剛インターで
降り、直方から方城町へ向かう。

仮設浴場の頃から湯が良いと評判高く、一度行ってみたいと思っていた。

センター系にしては源泉槽もあり、まずまずの湯だが
人が多く、寝湯など湯がなまっているし、脱衣場の隅には
ほこりがたまっている。

わざわざ寄り道して来るほどの温泉ではなかったと
後悔しながら元来た道を戻り博多に向かう。

福岡都市高速から眺める博多の街はおしゃれな建物が多いようだ。

唐津にやってきた。
昼食は、からつバーガーにしようと決めていた。
虹ノ松原を走りながら、どこだろう・・・?と、探すが、すぐに分かった。

道の両側にそびえる松は、枯れ枝も目立ち、
このまま枯れてしまわないかと心配になる。

一番安いハンバーガーが250円。
卵、ハム、チーズがのったスペシャルが400円。
コーヒーが200円。

バスの外で注文し、車のナンバーを告げて待つ。



狭い車内で調理する人が三人。

客は次から次へとやって来て、注文しては車で待ち、
食べ終わると出て行く。
広い駐車スペースに20台ほどの車が並んだ。

待つ事15分ほどで、若い女性が車を目指して
ハンバーガーとコーヒーをトレイに乗せ運んで来た。



これが、スペシャルバーガー。
ふ~、食べ応えがありました。

普段、そんなにハンバーガーを食べないので、味の比較は
出来ないが、口に入れた時のべちゃっとした感触は無い。
パンもさくさく、卵やハムもちゃんと味を主張している。
おかげでハンバーグの味が、ちょっとかすんでいるような・・・。

多分、おいしいのだろう。
土曜日とはいえ、これだけの人が来るのだから。

門司港では食べられなかった名物。
唐津では目的達成!

決して完璧主義者ではないけれど、予定通りに事が
運ぶのは、とっても嬉しい・・・です。

さて、この後、唐津では夫婦別行動。
お互いに、浮き浮きしているでしょう。

 

 

 

 

 



 


門司港レトロ-2

2008年01月11日 | 旅-九州・沖縄

JR門司港駅の向かいにある
旧門司三井倶楽部

スイスアルプスにあるホテル
のようなたたずまい。

大正10年の建築という。
平成2年、元の場所から
ここへ移設された。

アインシュタイン博士が宿泊した
部屋が、そのまま残され
林扶美子の資料室があったり
レストランとして使われている。

門司港駅と並び、こちらも
国の重要文化財になっている。

 

 

 

 

三井倶楽部の裏手に回ると、本館とは違う日本家屋が
併設されていて、朝食の用意か、いい臭いがしていた。
ここは、厨房のような使われ方をしているのかな?と思った。

右の茶色い建物が門司港ホテル。
三井倶楽部は、道路の左側にある。
突き当たり、右側の建物は、ホームリンガー商会。



一通り見て、さて朝食を・・・。
門司港名物「焼きカレー」を食べようと決めていたが
あいにく、店は、まだ開いていない。
8:30~開いているという情報だったのだが・・・。

仕方なく、モーニングをやっている喫茶店に入る。
これが、結構アタリで、バターたっぷりのトースト。
添えられたバナナを見て、ここがバナナの叩き売りの
発祥地である事を思い出した。

まだまだ見たいが、そうも時間をとってられない。
出光美術館では、器の特別展も開催されていて
見たかったが、まだ、開いていない。
ここ、門司は出光石油創業の地らしい。

駐車場料金700円を支払い、門司港を後にするが
途中、写真のような民家があった。

玄関に正月飾りがあがっているので、今も住んでおられるのだろう。
妻側のレンガが美しい。
これは、横が更地になって、初めて陽の目を見たかもしれない。

九州での第一湯めざして、北九州都市高速に初めて乗る。



JR門司港駅

2008年01月10日 | 旅-九州・沖縄

大正3年建築という屋根の緑青が美しい門司港駅。
かつては、多くの旅人が行き交った事でしょう。

駅舎に飾られたしめ縄。

お正月飾りは、地方によって様々。
眺めて楽しいものです。



自動改札もありますが、一昔前の改札口が
たくさん残っていました。
そして、中には人力車が3台ほど展示されています。

景観をそこねるという理由で、目立たない茶色に
塗られた自動改札機。



駅員さんの制服が見慣れない
もののように感じ、聞いてみました。

やはり、門司港駅独自のもので
他のJR九州の駅とは違う。

詰襟、帽子・・・。
ホテルボーイに似た感じかなぁ・・・。

1枚撮らせて・・・に、気持ちよく
ポーズをとってくれた駅員さん。

有難う!よく似合ってますよ~。

 

 

 

 

 

中に入れば緑の窓口でしょうね。

改装はされているだろうが、当時の面影を残す待合室。

朝食がまだだった。
入ってみたい~という誘惑にかられたうどん屋だが
門司港では食べなければいけない名物がある。
ここは、ぐっと我慢。

筑豊の石炭を積み出した門司港。
近くには八幡製鉄所があり、ここは、中国大陸への玄関口・・・。
多いに賑わった頃、ここで、どんなドラマが繰り広げられたのだろう?

この駅の歴史は下記のサイトに詳しく紹介されています。

http://tenjin.coara.or.jp/~primrose/mojiko01.html



 

 


門司港レトロ

2008年01月09日 | 旅-九州・沖縄

途中で仮眠をとりながら10時間ほどかけて下関到着。
関門橋が見える壇ノ浦PAで夜明けを迎えた。
残念ながら、昇る朝日は拝めない。

門司港へ向かう。
倉庫の壁に描かれた絵に思わず目が引かれる。
作者は、北九州出身のわたせせいぞうさんという、
イラストレーター&漫画家。
無骨な倉庫にさわやかな感じの絵がいいなぁ。

門司港ホテルの駐車場に車を停めぶらぶら歩く事に・・・。

毎時0分に20分だけ跳ね上がる歩行者専用の橋
ブルーウイング門司
残念ながら、跳ね上がる光景は見れなかったが
橋の中間が開くようになっている。

明治45年に建てられたレンガ造りの旧門司税関

現代のレンガよりも大きいレンガが使われていて
改修工事の際、同じ大きさのものを10万枚特注されたらしい。



付近は、親水広場としてきれいに整備されている。
早朝なので観光客の姿はほとんど無く、散歩する
地元の人が通る程度の爽やかな観光だった。

大正6年建築の旧大阪商船
壁は、オレンジ色のタイル。
往時は、大陸へ渡る航路の待合室で、
多くの旅人が行き交ったという。

これらの古い建物は、改修され今も喫茶室や
多目的ホール、わたせせいぞうさんのギャラリーになっている。

さて、さっきから目に入り気になっていたJR門司港駅に向かう。


帰ってきました

2008年01月08日 | 旅-九州・沖縄

日付が変わった8日0:30頃帰宅しました。

写真は、めかりPAから眺めた関門海峡です。
行きは、下関側の壇ノ浦PAから昇る朝日、
帰りは、めかりPAからの夕日を眺めました。

温泉を割愛してまで多くのモノを見てきました。
門司港レトロ、唐津の高取邸、伊万里、世知原の石橋、
平戸、世界遺産登録準備中の教会、院内の石橋、
安心院のコテ絵、そして私にとって圧巻だったのは日田の豆田町。

泊まった3軒の宿もそれぞれ趣が違い多いに満足の旅でした。

おいおいアップしていきますが、先ずは帰宅のご報告まで・・・。