三内丸山遺跡

2020-11-27 20:14:03 | 日記

 先日仲間たちと青森の三内丸山遺跡(縄文時代中期今から5900〜4200年前)などを中心に見学に行ってきた。こちらにとってはほぼ20年ぶりに思いがかなったのだ。東京から新幹線で出向いたので、前日上野の国立博物館で予習をして出向いた。そのせいでもあろうか、やはり現場の力というものを強く感じたことでした。約2300年ほど集落として続いたらしく500人規模ぐらいかとのこと。周知のように2300年とは弥生時代から現代までを計算しても長い時間である。とはいうものの、時間の観念が全く現在とは比べることができないので、この数字は詮無いことなれど、だがひとくちに2000年とはいうもののすごい時間なのである。国立博物館で土器群の流れを見た。その土器のかたち、火焔土器であろうが小さな器であろうが、何かとても美しいのだ。もっと言えばいい形に思えるのだ。それは土器そのものが生活用具であれ祭儀道具であれ、人が実際に作り使ってきたということなのだろう。美しさやいい形として感じるということそのものが、彼らと如実につながっていることをじっかんした瞬間だった。そのありようがこちらにひらめいた時、今の我ら自我だけを肥大させてしまったものは、いつも自分中心にしか思い巡らすことができないが、彼ら縄文人はきっと相手、他者をいつも感じて暮らしていたであろうことも想像して改めて文明社会とはなんなのか、自分というあり方はなんなのかということをかんじた。

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