ヒトはみな考えるものと、なんとなくであれ思っているらしい。ホモ・サピエンスということばが、ラテン語で知恵ある人、賢い人の意味なんだそうな。それは言葉を持っているということや、道具を使ったり、道具を発明するということに特化すれば、他の動物たちとは違うよな、とは一応納得はするものの。知恵あるものだから、幸せに暮らしているか、自分で自分のこと、生きているということを考えているかなどと、正面から問われたら、うむむ。自分自身のありようを見ても、この世界のありさまを見ても、幸せや考えるからはまことに遠い。ということだけは言える。この地球に人族がいなかったならば、なんとすばらしき世界であったことか、と率直におもう。それゆえ、知恵ある人などとは今なら、古代の人たちも名付けなかったのではないか。このつづき明日も考えます。