いよいよ明日から現成公案会が、始まる。人がこられて、共に坐り、学び、ご飯を食べ、それぞれの思いを聞き合いなどということを、２０人前後でしていると、ほんに一期一会のわずか３泊４日のできごとなれど、なんというのでしょう人であること、生きてここにあることを、再確認する作業でもある。日常というのは、ほとんど止まれなくて、前に進むことや反省することが、いとなみになっている。だからひとりになることがないのだ。仮に独りで暮らしていても、ひとりでいる空間は避けているはずである。仕事や家などからはずれて、わたしが私と向き合うとでも言えばいいのだろうか。けれど、やはり一人ではこのわたしに向き合うことはできず、他者、相手が必要なのである。そうやってともにわずかな時間を共有しながら、他者を通してわたし自身と出会うのだと思う。わたしたちが知らぬまに着込んでいる鎧？武装してしまっている言葉なども放りさって手ぶらで、ぶらりと来られるとこの会がきっともっと大きなものになると、思う。
