春江のメモ用紙

楽しく節約、なるべく捨てず、売る断捨離。
エコロジーを目指す、私のシンプルライフ。
ほんの少しですがご紹介します。

読書の秋、芸術の秋

2008年09月23日 | 感想・日常
いま、本を1冊読み終わったところです。

清水義範さんの短編小説「ごみの定理」なんだけど、すごく面白かったです。
雑誌に載ったのが99年4月、単行本化が2001年1月。
そんな昔に書かれたものではあるけれど、私の考えるシンプルライフにちょっと通じるところがありました。

この本によると、整理整頓することでごみは減らせるわけ。
ごちゃごちゃになっていると、ごみのように見えるし、間違って捨てることもある。
また、一般的にごみであっても、収集し整理整頓されていればごみではなくコレクションになる。
そしてごみを整理整頓(分別)することで、リサイクル化が推進されごみは減っていく、みたいなこと。
それが論文形式の小説になっていて、とても楽しめました。

この間、また東京都現代美術館に行ってきたんだけど、そこでも面白い作品がありました。
ごみから作った作品があったんですよ。
他人が使って捨てられていたものを集めて貼り付けて作品にしたもの。
自分が使っていたが壊れてしまったものを、利用して作品にしたもの。
そうした、「ごみ」を意識した作品がありました。

シンプルライフをやっていると、ごみが増えていくように錯覚されるかもしれませんが、かえって減っていくと思います。
購入するという行為と手放すという行為は、選ぶという行為であり、そこには自分らしさが反映します。
自分らしさを考え、自分の社会的な位置づけを考え、近い将来のことも考えて、結論を出していくのです。

整理整頓に関して思うのは、ファイリングはお金と手間と時間のかかる作業です。
箱やクリアーホルダーを利用し、できるだけファイリングを少なくすることです。
こういったシンプルなつくりの収納なら、不要になったときに他の用途に使いまわすことができます。
それから、見出しの手間は惜しまないこと。
空き瓶や空き箱に移しても、中をいちいち確認するのは大変。
私は冷蔵庫の棚にまで、見出しを貼っております。

このように工夫することで、ごみを減らしていくと、節約になるだけでなく、精神的に安定していきます。
つまり、身の丈に合った暮らしの実践を意味しているのです。
身の丈に合った暮らし。言いたかったけど言いたくなかった言葉です。
分譲マンションに一人暮らしする行為は、身の程知らずだと思われますからね。
高い買い物だったのか、安い買い物だったのかは、今はわかりません。
たぶんずっと後になって、振り返ったときにわかるんだと思います。