wowowで「運命を分けたザイル」と、ヒマラヤ商業登山を題材にした山岳映画を2本見た。
商業登山の方はイマイチだったが、「運命を分けた・・」は実際の人物が状況を説明しつつ当時の状況を淡々と見せていくもので雪山の恐ろしさと美しさを見ている人に実感として伝えることができた素晴らしい作品だった。
以前、国産山岳映画で長澤と小栗が共演した映画をボロクソ評した奴がいたが、確かにそうだなと思う。
足を骨折しクレバスに落下したジョーが、激痛に耐えながら氷河を越え堆石場を抜けキャンプにたどり着くまでの精神力は超人的なものがある。
彼は直近にある目標を選定し到達までは20分であるというルールを設け、1ステップずつ進んでいく。
この考え方は人生の手本でもある。
堆石場ではケンケンで頻繁に転倒しながらも進む。
最近、目標を見失いかけている自分なのだが、彼の手法や生き方を手本としなければならないと強く感じた。
ちょっと気になるのは、ベースキャンプで待ち受けたリチャードが語っていた、ジョーの性格の激しさというか自己中心的な部分。
こういった性格だから生き延びることができたのだろう。
現実には、こんな人物が付近にいると周囲は大変だと思うが、相棒のサイモンはこういった面を受け入れての親友だったという点も興味深い。
友人関係は凸凹で成り立っているのだな。と