A Daily Life Diary

日常や思い出を綴ったblog

GuinnessとBUZZ-CUT

2009-05-07 | 旅行エッセイ
それは一昨年の春の出来事。

大坂に行った僕は夜、街を歩いていた。
宿泊した近くに昼はカフェで夜はBarになるような店があった。

夜にその店の前を通ると日本で仕事をしている海外の方々が3人、外のテーブルでビールやコーヒーを飲んでいた。
そこから少し歩いて、気になった僕は再びその店に戻り店内を覗いた。
何人かの人々が話ながらテーブルでビールを飲んでいた。
カウンターには誰もいない。

この店でビールを飲むことにした。

カウンター越しの店員にGuinnessをお願いすると缶のGuinnessをグラスに注ぎ後からガスを添えたそのビールが僕の目の前に運ばれてきた。

マスターかと思っていたその青年はアルバイトでこの仕事をしていると話していた。
「マスターは以前、イタリアに留学していたことがあって、コーヒーに詳しいんですよ」と一人でいる僕の話し相手になってくれた。

彼は音楽が好きでギターを弾くのだという。
舞台で弾くこともあるという。
それもフラメンコを・・・。

フラメンコと聞いた僕はデビット・ゾペティ氏の「アレグリア」という小説を思い出した。
フラメンコを愛する陽子とニューヨークのブルックリンでポーランド人移民の絵描きの一人息子として生まれた画家、イヤンの物語。
僕はこの小説を未だに読み終えていない。
なぜだろう?

店内はFree TEMPOの曲が流れていた。

しばらくすると彼の友人の何人かがこの店に飲みに来た。
彼はBUZZ-CUTのよく似合う好青年だった。



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