年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地移転とオリンピックのドタキャン比較

2020年03月22日 | 宅老のグチ
築地市場が豊洲へ移転する時、約2年ほど移転が延期となった。今オリンピックの予定通りの開催が危なくなった。ちょっと前だが思い出してみる。
 最初の築地市場移転予定日は11月だったと思う。この移転日は月末月初を除く、12月は繁忙期なので無理、3月4月は決算月、6月から9月は気温が高く、移動中の温度管理が難しくなる等の考慮の上さらに六曜を気にしている人が多く、大安などの商売上のしきたりで決められた。従って築地市場の移転日は1月中旬以降から2月中旬、5月の連休明けから中旬までさらに10月中旬、11月中旬しかない。ここに大安とかの六曜を入れるとおおよその移転日が決まる。結果として築地市場が移転したのは10月だったが台風が来なかったのは築地の人たちの願いが通じたのだろう。移転日は晴れていた。日本橋の魚河岸の移転した昭和10年は中国大陸の戦争が泥沼化していた先の見通しのつかない不安な時期だった。治安維持ということで食品供給を統制する意味もあったようだ。
 築地市場の豊洲移転がドタキャンは今から思うと政治ショ-でしかなかった。地下の汚染は今でも残る。東京オリンピック開催はやはりコロナに翻弄される運命だろう。一国の食文化の担う中央市場の移転は長い年月がかかり、取引業者の栄枯盛衰や怨念もあるだろう。
2020の東京オリンピックが2年延びればどう政治経済が変わるのだろう。昭和の初めの恐慌という言葉が復活しそうだ。
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