戦前の政治講談家と知られている伊藤痴遊は福神漬の資料でたびたび出ていたが気にはしていなかった。自由民権運動静岡事件に関係していることで調べ始めた。彼の経歴では慶応3年頃横浜で生まれ、板垣退助の自由党結成時に14歳で参加したという。15歳から後に暗殺された星亨に師事していた。今の長寿国日本では考えられない若さで伊藤は政治の世界に入っていた。
福神漬の明治元年生まれの長井少年とは一才の差しかないので明治初期では政治のことに関心を持つことが普通のことと思われる。・
師事した星亨は築地小田原町生まれであるという。今の築地6丁目の交番が小田原町交番という名前になっている。築地本願寺の辺りということで築地市場の人達が多く住んでいるところである。そんな訳で星亨の本を今月読むことになる。
元祖金権政治家として名前が記憶されているが実際は冤罪のようだ。