毎年東京都の中央卸売市場業務課から配布されている冊子がある。いつもは中味を見ることなく、しまっているが気になって見ると今の仲卸業者の状態が良くわかる。
築地市場水産部仲卸業者は平成元年に1080あったのが平成27年には606となってしまった。また平成28年でも少し減っているので600は下回っているかもしれない。元年比減り方の少ないのは花き部でほとんど仲卸業者が減っていない。何か特殊な理由があるのだろう。青果部は大田、築地を除くと減り方が激しく仲卸業者が三分の一ほどになっている市場がある。東京都の市場再編と言う考えが出るのもやむをえない気がする。
東京都の分析では顧客である専門小売店の減少と生鮮食品等を取り巻く急速な変化の中で起きたことであるという。
もし築地市場再建案が浮上すると東京都の他市場再編案も浮上し、他の市場も巻き込み時間がかかるかもしれない。市場制度の末期かもしれない。