旧暦だった明治5年の12月は2日しかなく、12月3日は新暦明治6年1月1日となってしまった。この明治5年という年は色々あったようで、横浜で高島 嘉右衛門のガス事業が開始されたのが新暦に換算されて10月31日だったという。東京では明治7年にガスが供給され銀座にガス灯の光がついた。文明開化の象徴である鉄道開業が10月14日(新暦)となっている。この明治5年に花香恭次郎、原胤昭が横浜に居た。
日本におけるガス事業の発達は事業の負北の歴史であるという。ガス灯から始まったのに電気によってその地位を奪われ、今は熱源として生き残ったという。豊洲の市場の予定地は東京ガスの工場跡地でガス製造に伴い土壌が汚染されてしまった。
都下のガスミュージアムに行っただけでこれだけの知識が増えた。明治のガスの光は浮世絵師小林清親の画家としての光となっている。