水草図鍔 間
水草図鍔 銘 間
一般に砂張鐔は平面的な表現とされる。この鍔は、高彫象嵌を組み合わせた、珍しい造り込み。図柄は表が石垣のような背景に沢瀉と思われる水草を巴状に構成している。裏は蓑笠。蓑笠は、古くから隠れ蓑のように宝尽文の一つとして間々みられる。沢瀉は蜻蛉が翅を休める水草であり、蜻蛉は前にしか進まないことから勝虫と呼ばれるように、勝軍草とも呼ばれて好まれている。
図柄の意味は別としても、石垣状の背景に浮かび上がる沢瀉の葉の様子は迫力に満つ。裏の蓑笠も線描に高彫が映えている。
水草図鍔 銘 間
一般に砂張鐔は平面的な表現とされる。この鍔は、高彫象嵌を組み合わせた、珍しい造り込み。図柄は表が石垣のような背景に沢瀉と思われる水草を巴状に構成している。裏は蓑笠。蓑笠は、古くから隠れ蓑のように宝尽文の一つとして間々みられる。沢瀉は蜻蛉が翅を休める水草であり、蜻蛉は前にしか進まないことから勝虫と呼ばれるように、勝軍草とも呼ばれて好まれている。
図柄の意味は別としても、石垣状の背景に浮かび上がる沢瀉の葉の様子は迫力に満つ。裏の蓑笠も線描に高彫が映えている。