9月29日 MBSの報道特集で、金平キャスターが浴田由紀子(えきだ ゆきこ)にインタビュー。
浴田由紀子(67歳)といえば、三井物産爆破事件(1974.10.14)
などを起こした「東アジア反日武装戦線 大地の牙」のメンバーだ。
浴田はその後逮捕されるが、ダッカ日航機ハイジャック事件にからむ
超法規的措置で釈放、しかしその後再逮捕され、20年の懲役。

(「報道特集」から)
昨年3月23日、刑期満了で釈放されたという。
一連の爆破テロ事件。
ぼくは当時のニュース映像で血だらけになって倒れた人、座り込んだ人などを目にしたことを思いだす。
死傷者も相当数にのぼったはずだ。
ぼくは浴田が四十年余りを経て、どんな思いでいるのだろうと聞き入った。

( 同 上 )
浴田は雄弁というにはほど遠いが次のように語っていた。
一連の「武装闘争」でみんなに気付かせたかった。
しかし、そういった破壊と否定からは何も生まれないこと。
(一方)多くの人々に大ケガを負わせてしまい、またその人々の人生を変えてしまったこと。
そうして(今は)自分の犯した過ちを教訓にしてもらえるよう・・・と。
オウムにも共通するが、ぼくには一連の「武装闘争」は「狂気」に見える。
その「狂気」から目覚めるのに逮捕、収監、そしてこんなに長い時間がかかるのかと嘆息する思いだ。
テロによって社会が変わったためしはなかろう。
それでも例えば欧州で今も続くテロ。
浴田が老境にさしかかってようやくたどりついた思い。
これを生かすことはできないのだろうか?と半ばあきらめつつも・・・。
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