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稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

老 浴田由紀子の告白

2018年10月02日 | 日々

 9月29日 MBSの報道特集で、金平キャスターが浴田由紀子(えきだ ゆきこ)にインタビュー。

 浴田由紀子(67歳)といえば、三井物産爆破事件(1974.10.14)
などを起こした「東アジア反日武装戦線 大地の牙」のメンバーだ。

 浴田はその後逮捕されるが、ダッカ日航機ハイジャック事件にからむ
超法規的措置で釈放、しかしその後再逮捕され、20年の懲役。

     
       (「報道特集」から)

 昨年3月23日、刑期満了で釈放されたという。

 一連の爆破テロ事件。

 ぼくは当時のニュース映像で血だらけになって倒れた人、座り込んだ人などを目にしたことを思いだす。

 死傷者も相当数にのぼったはずだ。

 ぼくは浴田が四十年余りを経て、どんな思いでいるのだろうと聞き入った。

     
        ( 同 上 )

 浴田は雄弁というにはほど遠いが次のように語っていた。

 一連の「武装闘争」でみんなに気付かせたかった。
 しかし、そういった破壊と否定からは何も生まれないこと。
 (一方)多くの人々に大ケガを負わせてしまい、またその人々の人生を変えてしまったこと。

 そうして(今は)自分の犯した過ちを教訓にしてもらえるよう・・・と。

 オウムにも共通するが、ぼくには一連の「武装闘争」は「狂気」に見える。

 その「狂気」から目覚めるのに逮捕、収監、そしてこんなに長い時間がかかるのかと嘆息する思いだ。

 テロによって社会が変わったためしはなかろう。

 それでも例えば欧州で今も続くテロ。

 浴田が老境にさしかかってようやくたどりついた思い。

 これを生かすことはできないのだろうか?と半ばあきらめつつも・・・。

 
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