稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

カズワンの沈没事故 ハッチからの浸水だったというが・・・

2022年12月16日 | 日々
 4月の知床半島沖での沈没事故。

 運輸安全委員会の報告が公表された。

 なぜ沈没?
 直接の沈没原因はハッチからの浸水、
またハッチのふたによる窓ガラスの破損、そこからの海水流入によるという。

 海水が流入しても一定量以上は浸水させない隔壁はあったようだが、
これには穴が開いていたそうだ。

 なぜ穴が開いていたのかはよくわからない。

 ただ、カズワンには隔壁の設置は義務づけられていなかったそうで、
残念ではあるが、それ以上の責任は問えそうもない。

 カズワンのハッチのふたの不具合については、
事故前から知られていたようだ。

 それが沈没原因だったとしたら、ふたの整備は決定的な問題だ。

     

 残された問題
 ただ、カズワンの事務所に設けられていた
無線用アンテナが折れたまま放置されていたような運航会社だ。

 不幸なことながら、船舶や航行に無関心な社長には期待できそうもない。

 また、雇われていた船長も
多様な職種を渡り歩いてきたと聞く人で、ベテランとは言い難い。

 海で船を操る仕事に従事する人としては、
いずれも知識や経験、それに厳しさを欠いていたということか。

 ならば、その甘さに「待った」をかけるのが運輸行政機関ではないのか?

 国交省所管の日本小型船舶検査機構(JCI)が
カズワンを検査して「合格」を出したのは事故の3日前だったと聞く。

 ハッチのふたの不具合と「合格」との関係はどうだったのだろう?

 そのあたりをさらに聞きたいものだ。
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