先日、古座川に年券を買いに行ったときのこと。
十数年前、アマゴの年券を買った雑貨屋。
あのときの年輩の店主はまだ元気でいるだろうかと思いながら。
しかし、店は閉まっていた。
近所で聞くと「もうあの人も歳で・・・」と。
どうやら引退されたようだ。
あのとき、確か5月の連休だった。人の良さそうなこのおじさんにノボリのことを尋ねると、いろいろ教えてくれた。
ノボリの遡上
「ノボリ?、そらまだ早いで。
ノボリは鮎といっしょに川をさかのぼって来るんや。このあたりに来るのは6月、いや7月ぐらいかな。」
(古座川 ノボリの道)
ノボリが鮎を食う
「ノボリが鮎を食うのは速いヨ。鮎にねらいをつけたら、サーッと飛ぶように泳いでくわえこむ。目にもとまらんヨ。」
ノボリを突く
「若い頃、ワシも水にもぐって、ノボリを突きに行ったもんや。ノボリはねえ、深場の穴ぐらみたいなとこにおるんや。突いても簡単には刺さらなんだ。身が堅いんや。
ノボリもねえ、大きゅうなるとコケがはえてくるんや。」
『(コケ?ブナ毛のことかな?)』
(古座川奥)
結局、ぼくはノボリの姿を今日まで見ることはかなわず。
でも、一度は「コケがはえている」という堂々たるその姿を見てみたいもの。
おじさん、おだやかな余生を!
十数年前、アマゴの年券を買った雑貨屋。
あのときの年輩の店主はまだ元気でいるだろうかと思いながら。
しかし、店は閉まっていた。
近所で聞くと「もうあの人も歳で・・・」と。
どうやら引退されたようだ。
あのとき、確か5月の連休だった。人の良さそうなこのおじさんにノボリのことを尋ねると、いろいろ教えてくれた。
ノボリの遡上
「ノボリ?、そらまだ早いで。
ノボリは鮎といっしょに川をさかのぼって来るんや。このあたりに来るのは6月、いや7月ぐらいかな。」
(古座川 ノボリの道)
ノボリが鮎を食う
「ノボリが鮎を食うのは速いヨ。鮎にねらいをつけたら、サーッと飛ぶように泳いでくわえこむ。目にもとまらんヨ。」
ノボリを突く
「若い頃、ワシも水にもぐって、ノボリを突きに行ったもんや。ノボリはねえ、深場の穴ぐらみたいなとこにおるんや。突いても簡単には刺さらなんだ。身が堅いんや。
ノボリもねえ、大きゅうなるとコケがはえてくるんや。」
『(コケ?ブナ毛のことかな?)』
(古座川奥)
結局、ぼくはノボリの姿を今日まで見ることはかなわず。
でも、一度は「コケがはえている」という堂々たるその姿を見てみたいもの。
おじさん、おだやかな余生を!
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