稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

古座川余話 ノボリ(サツキマス)

2012年04月17日 | トラウト
 先日、古座川に年券を買いに行ったときのこと。

 十数年前、アマゴの年券を買った雑貨屋。
 あのときの年輩の店主はまだ元気でいるだろうかと思いながら。
 しかし、店は閉まっていた。



 近所で聞くと「もうあの人も歳で・・・」と。
 どうやら引退されたようだ。

 あのとき、確か5月の連休だった。人の良さそうなこのおじさんにノボリのことを尋ねると、いろいろ教えてくれた。

 ノボリの遡上 
「ノボリ?、そらまだ早いで。
 ノボリは鮎といっしょに川をさかのぼって来るんや。このあたりに来るのは6月、いや7月ぐらいかな。」


  (古座川 ノボリの道)
 ノボリが鮎を食う
「ノボリが鮎を食うのは速いヨ。鮎にねらいをつけたら、サーッと飛ぶように泳いでくわえこむ。目にもとまらんヨ。」

 ノボリを突く
「若い頃、ワシも水にもぐって、ノボリを突きに行ったもんや。ノボリはねえ、深場の穴ぐらみたいなとこにおるんや。突いても簡単には刺さらなんだ。身が堅いんや。
 ノボリもねえ、大きゅうなるとコケがはえてくるんや。」

 『(コケ?ブナ毛のことかな?)』


  (古座川奥)
 結局、ぼくはノボリの姿を今日まで見ることはかなわず。
 でも、一度は「コケがはえている」という堂々たるその姿を見てみたいもの。

 おじさん、おだやかな余生を!
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