稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

笙の川 奥山住まいのアマゴたち

2021年06月12日 | トラウト
 気温が高く、雨は降らず、水位はじりじり下がっていく。

 笙の川、今日入ったところはどうだ、
ほとんど魚影が確認できず、釣れたのは1匹だけ。

     

 こんなときは上流にかぎる!と転進。

 上流に入った。

 かなり奥だが、ほどなく釣れた。

     

 朱点のあざやかなアマゴだ。

 笙の川というのは一見不思議に見える。

 本流やそこに接続する支流水域ではヤマメが釣れる。

 が、堰堤などで隔絶された上流にいけばアマゴ。

     

 少し前(2013,7.9)に書いたことだが、これは笙の川の放流の歩みによる。

 自然な形でのヤマメの分布。→
 漁協によるアマゴの放流開始→
 県からの指導によるアマゴ放流の停止(2014年)、ヤマメの放流
 という流れだ。

 ぼくが初めて笙の川に入ったとき、
いくつも堰堤を超えた上流にアマゴがいることに驚いた。

 「ここの漁協はなんとていねに放流していることか!」と。

     

 しかし、放流をヤマメに転換してからすでに8年。

 笙の川水系でヤマメが釣れる水域は本流周辺だけ。

 上流にいくほどアマゴが濃くなるという奇異な状況はすっかり「安定」。

 これは漁協の手抜きにもみえる。

 が、いずこの漁協にも共通する組合員の高齢化によるものか?

 あるいは鮎には熱心だがトラウトはおざなりというよくある傾向によるものか?

 このいびつな状況はおそらくこの先長く変わらんだろう。

     

 ただ、それとは別に、事実上放置された上流部でアマゴたちが
その世代を自力でつなぎ続けていることはたのもしく、
またとてもうれしいことではある。

 本日 水温 16℃
     イワナ   1匹(18cm)
     アマゴなど 8匹(12~19cm)
コメント
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