丹波市立「植野記念美術館」

　先日、妻に誘われて、初めて丹波市立植野記念美術館を訪れました。北近畿自動車道からよく見える洋風の美しい建物である植野記念美術館を、ぜひ訪問したいと思っていました。



　植野記念美術館では、４月１４日～６月１７日の会期で『新見南吉生誕１００年・ごんぎつねの世界』と題された展示が行われています。



　皆さんは、新見南吉を知っていますか？多くの方は、誰だろうと考えられると思います。しかし、『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』を読んだことはありますか？と尋ねられると、『ある。ある。』と答えられると思います。『ごんぎつね』は、小学校４年生の国語の教科書に登場します。
　私の家にも、『ごんぎつね』や『手ぶくろを買いに』の絵本があります。私も、私の子どもたちも、大好きなお話です。
　新見南吉は、大正２年（１９１３年）、愛知県知多郡半田町（現半田市）で生まれました。１８歳で『ごんぎつね』を書きました。残念ながら、２９歳という若さで亡くなります。あまりにも早い死です。今年で、生誕１００年を迎えます。



　植野記念美術館では、第１部「新見南吉の生涯と文学」、第２部「南吉を描いた画家たち」の展示を行っており、大変見応えがありました。『ごんぎつね』をはじめとする作品の原稿も展示されてあり、新見南吉が完成までどう推敲したかもよく分かります。



　植野記念美術館は、丹波市氷上町出身の実業家・植野藤次郎氏が建設され、収蔵美術品と併せ、旧氷上町に寄贈されました。美術館は、総花崗岩積で建築されており、大変立派なものです。１９９４年に開館しました。
　『新見南吉生誕１００年・ごんぎつねの世界』は、大変見応えがあり、子どもたちにもぜひ見てもらいたいと思いました。