先日、西脇市の「ふるさと納税」で、令和6年度の寄附金額が初の15億円越え、約17億円を達成したとの報告を受けました。
ふるさと納税制度は返礼品がもらえる上、税額控除が受けられるために利用する人が全国的に増加しており、西脇市も地場産品のPRや認知度向上、事業者支援などを目的に、ふるさと納税の寄附額増加に力を注いでいます。
令和6年度、西脇市の寄附実績は前年度比の約 1.4倍、過去最高の約17億円となりました。県内で寄附金額15億円を超えるのは6自治体で、北播磨地域では加西市と西脇市の2自治体です。令和6年度西脇市ふるさと納税の状況(速報値)ですが、寄附金額・16億9,960万円(前年度比36%増)、寄附件数・4万6,211件(前年度比29%増)です。
返礼品数 1015品(前年度比2%増)の内、人気の返礼品は、1位:播州織製品(25.6%)-地場産業「播州織」のオーダーシャツのオーダー券、子ども服が特に人気で、前年度より約70%増。2位:クリーニング(19.4%)-保管サービス付きのクリーニングで、前年度より約15%増。3位:日本酒(13.6%)-西脇市は酒米「山田錦」の産地で「醸し人九平次」が大人気。4位:牛肉(11.0%)-手頃な寄附金額で、日常使いに便利な「黒田庄和牛」の小間切れ肉やプレミアムな神戸ビーフが人気。申込みから1週間以内に届くことも人気の理由。
西脇市が寄附増加に向けた主な取組は、
- 返礼品の拡充
・お米は、一度に大量に送付するのではなく、複数回に分けて届ける定期便の返礼品として提供
・人気の返礼品(日本酒)は、先行予約や季節限定での提供
・申込みからお届けまでの期間を1週間以内に短縮するなど、市場ニーズに合わせた返礼品の提供
②リピーター・ファンの拡大
・寄附者との交流イベントへの出展
・メルマガの定期配信(観光情報・返礼品紹介)
③返礼品のPR強化
・返礼品の写真を再撮影し、見栄えアップを実施
・WEB広告、冊子広告への掲載
・市長自らサイト事業者と面談し、連携強化
④その他
・寄附取扱いサイトの追加(計17サイト)
全国の多くの自治体において、「ふるさと納税」により財源の確保を図ろうと頑張っています。自治体の努力によって「ふるさと納税」が目に見えて増えるのですから、担当部署が頑張る値打ちがあります。ただ、首都圏の自治体においては、国が一定程度補填するといっても税収が減少することになりますから、「ふるさと納税」の反対意見も出されています。今後、「ふるさと納税」が継続されるのかどうか、また「ふるさと納税」の基準や納付の仕方も見通せない状況にあります、西脇市の「ふるさと納税」が約17億円に達したことを評価するとともに、今後の「ふるさと納税」に不安も感じています。
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