『織馬鹿』

　4月8日、西脇市高田井町の㈱高瀬貢織布の2階で新しく開設された『織馬鹿』（おりばか）を見学させていただきました。



　㈱高瀬貢織布社長の高瀬佳典さんは、播州織がただ生地を生産するだけではだめで、最終製品を作り出し消費者に買ってもらう仕組みを作ることが必要だと考えてこられました。そのため、実際に播州織の生産に関わっている織屋、サイジング、紋工所、デザイナー等の密接な連携（縦のつながり）を作る必要があると、これまで力説されてきました。そして、実践もしてこられました。



　この度、長年の想いを結集させ、縦のつながりを生かした『織馬鹿』を開設されました。現在、『織馬鹿』を法人化し、より幅を広げよる夢も温めています。


　
　㈱高瀬貢織布の2階を、播州織に関する様々な商品を展示即売できるように大々的に改修されました。テナントでもいうべき『織馬鹿』には、色彩豊かなストールが陳列されています。子ども用作務衣など、子ども向け製品も用意されています。そそて、『織馬鹿』のオリジナル製品も、作りだされています。その製品の幅の広さに驚かされました。



　また、高瀬さんは、神戸から西脇に移住してきた大阪芸術大卒の2人（24歳と25歳）の若者の育成にも、力を注いでおられます。一人は、ウェブデザイナーを目指しているそうで、もう一人は藍染職人を目指しているそうです。目的を持って頑張ろうとする若者を応援される高瀬さんの大きな視野とバイタリティに感心しました。
　日々織布業の忙しい仕事をしながら、さらに製品化にも取り組まれる高瀬さん達の取り組みをぜひ応援したいと思いました。また、西脇市の将来にとっても重要な取り組みだと考えました。