ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ずっーと ずっと だいすきだよ』

2005-12-31 15:17:24 | つぶやき
『ずっーと ずっと だいすきだよ』
作・絵: ハンス・ウィルヘルム
訳: 久山 太市
出版社: 評論社


今年もあとわずか。オセチも作ったし、後は、旦那の実家にお泊りに行くだけ!
今年は、念願だった(何度かノートを作っては挫折していた)、息子との読書日記をブログという、思いがけない形ではあるけれど、実現できて本当に良かったなぁと思う。だから、今年最後の日に、読書日記をつけたいと、強く思わせてくれた本を記しておこうと思う。

息子が小学校1年生のとき、2歳になったばかりの娘が亡くなった。
娘のお葬式が終わった翌日、息子は、生まれて始めて喘息発作を起こした。喘息が落ち着いた頃、今度は、チック症という病気の症状が出た。ビートたけしや石原都知事とかにもある、あの独特の症状の病気。インターネットで調べると、ストレスが関係するとか・・・
親として、何もしてあげられない無力さに呆然とした。だって、私も、自分自身を支えるだけで精一杯だったんだもの。

そんなとき、教科書に、この物語を見つけた。読んでみると、なんと、少年が、大好きな飼い犬を亡くす話。
かわいがっていた犬を亡くし、家族全員が悲しみにくれ、泣いてしまう。同じように、深い悲しみにくれる少年だけれど、彼には、一つ救いがあった。彼は、犬が生きているときに「ずっーとだいすきだよ」と言ってあげていたのだ。

悲しみだけの物語ではないけれど、とにかく、死がテーマということが、私には耐えられなかった。どうしよう!どうしよう!こんなときに、こんな物語を読んだら、息子は、どうなっちゃうんだろう!
だって、その数週間前には、先生が読み聞かせてくれたドラキュラの本のおかげで、その日の夜、怖い怖いと泣き叫ぶという事件があったばかりだったのだもの。おまけに、その頃の息子は、寝るときに電気を消すと、毎晩のように「ねえ、死んだらどうなるの?」「いつかは、おかあさんも死ぬの?」と繰り返していたのだ。
先生に電話をしようか悩んだあげく、結局、何もしなかった。泣き叫んだら、抱きしめてやるしかないんだ・・・って、腹をくくった。
何日かたって、さりげなく息子にきいてみた。
「先生は、この物語の授業のとき、何か言った?」「別に。」

息子の話では、子どもたちに読ませるのではなく、先生自身が、ゆっくりと読んできかせ、その後は、何も授業をしなかったらしい。息子の話だから、どこまで本当かはわからないけれど。やるじゃん!先生。なんだかほっとした。
そんなある日、息子が、二通の手紙を私と旦那に持ってきた。ただ、乱暴に手紙をわたすと、すぐに外に遊びに行ってしまった息子。汚い字で、広告の裏に書いてある手紙・・・。
『おかあさん、ずっーと、ずっと、だいすきだよ』それだけ書いてあった。
旦那に渡された手紙にも、同じことが書いてあった。『おとうさん、ずっーと、ずっと、だいすきだよ』

でも、それだけで、息子が、妹の死をちゃんと受け止めたということがわかった。その日から、毎晩の日課だった「死んだらどうなるの?」「お母さんも死ぬの?」の質問もなくなった。
死んだらどうなるんだろう?そんな不安にとりつかれていた息子は、この物語に、一つの答えを見つけたんだなと思った。
物語って、すごい力を持っている。
それはたぶん、大人が思うよりずっと・・・すごい力だ。


『ほぼ日手帳』

2005-12-30 07:50:10 | つぶやき
息子もいないし、旦那も仕事だし・・・
よ~し!今日こそ大掃除をするぞ!!
と思っているのだけれど、うだうだとテレビを見て、PCをいじっている私。
これを書いたら、動き出さないとな・・・。オセチも作りたいし。
ということで、私の読書日記。

最近のお気に入りは『ほぼ日手帳』です!
本じゃないな・・・来年のスケジュール帳なんです。実は。
でも、この手帳は、ただの手帳ではありません。
一日に一頁があてられ、自由に書き込むことができる手帳なのですが、その頁の一番下に、数行の読み物がついています。
これが、とても楽しいのです!
あんまり笑いすぎるので、息子が、その度に「なに?なに?」と覗き込みます。
でも、今日は、息子は旦那の実家。
心置きなく笑えるぞ!・・・って、大掃除するんだったわ。

そうなんです。この手帳が届いてからというもの、時間があると、ついつい読みふけってしまいます。
これが、大掃除を阻害している、もう一つの原因です(言い訳)。
そんな『ほぼ日手帳』の読み物を、ちょっとだけご紹介。
まず、うれしくなったのは、手帳が入っていた箱のフタに書かれていた言葉。


あなたの一日は、思っている以上に長い。
あなたの一年は、想像よりもたっぷりしている。
この一日を、この一年を、かわいがってやりなさい。
              -「セフティ・マッチ氏の親の言葉」より

※セフティ・マッチ氏が誰なのかは、謎。

うん。かわいがってやろう!私の一日!私の一年!!
なんだか、来年が楽しみになってきたぞ。
そうです。笑える読み物だけじゃないのが、この手帳の良いところです。
ちなみに、1月1日の言葉は、こんなでした。


丈夫で、さ。
笑顔で、さ。
毎年、去年よりちょっとましになっている
                 -「今日のダーリン」より

※ダーリンというのは、糸井重里氏のことです

この読み物の頁に、書き込める元旦が、今から待ち遠しいです。




小学生のためのおはなし会

2005-12-29 18:12:14 | お話し会のこと
昨日、息子が旦那の実家にお泊りに行きました。
私は今日まで仕事だし、旦那は31日まで仕事。
せっかく、(息子を)首を長くして待っているおじいちゃんとおばあちゃんがいるのに、学童に行かせるのも可哀想だろうということで、そういう計画となりました。
そんな訳で、毎晩の読み聞かせもお預け。

今日は、クリスマスイブに図書館で行われた『小学生のためのおはなし会』の様子を書きとめておこうかと思います。
小学生への読み聞かせは、自信がなくて、今まで参加していませんでした。
ところが、担当の先輩から、用事があるので代わってほしいとの相談を受けたのです。
小学生への読み聞かせをしている方のブログを読んで、やってみたいという気持ちが、心の奥底でふつふつと湧き上がっていた時だったので、「いいですよ。」と、ひとつ返事でOKしてしまいました。
調度、クリスマスイブがその日に当たったので、クリスマスにちなんだ本を読もうということになりました!

---------------------------------
1.『まりーちゃんのくりすます』フランソワーズ 文・絵 / 与田準一 訳
               (岩波書店)
2.『ながれぼしをひろいに』筒井 頼子 文 /片山 健 絵 (福音館)
3.わらべうた 『うえみれば』
4.『ちいさなもみの木』マーガレット・ワイズ・ブラウン作/
            バーバラ・クーニー絵 /上条由美子 訳(福音館)
5.テーブルシアター『もみの木』

私は、我が家の定番『まりーちゃんのくりすます』を読みました。
まりーちゃんと羊のぱたぽんの会話が、なんともユーモラスな絵本。
息子が、大笑いして聞いていた本だったので、熱心な眼差しできいていてくれた小学生たちに、ちょっと戸惑ってしまいました。
Y先輩の『ちいさなもみの木』は、とても素敵なお話です。
ただ、歌う場面がたくさん出てくるので、私には、ちょっと読めないかなぁ。

同じくY先輩のわらべうたは、
『 うえみれば むしっこ
  なかみれば わたっこ
  したみれば ゆきっこ 』
というもので、これは、雪が降ってくる様子をうたったものだそうです。
上を見上げれば虫のように見えるよ、目の前で見れば綿のようだよ、下に積もったものを見ればゆきだよ、と・・・。
そう言われれば、そうだわ!と、思わず手がのびてしまった私。
雪をつかまえたくなっちゃいました。
昔は、関東でも良く雪が降ったものです。

最後のS先輩のテーブルシアターは、もみの木のそばに動物たちが家を建てて、仲良く暮らすお話。
夜になると(電気を消すと)、もみの木に仕掛けられた豆電球が光って、とてもキレイ!最後をしめてくれました。

小学生のためのおはなし会。
初挑戦の日は、先輩たちのおかげで大成功でした!




『こぶたくん』

2005-12-28 07:08:20 | 息子と読んだ本のこと・児童書
こぶたくんシリーズを、もう一冊読みました。
5つの物語は、やっぱり、兄妹で喧嘩したり、仲直りしたり・・・お母さんやお父さんを困らせたり・・・と、どこの家庭にも溢れているような素朴な物語が一杯。

今回の私のお気に入りは、「ポテトちゃん」。
雪のふる寒い日、外に遊びに行こうと支度をする話なのですが・・・
子ども達に、コートや襟巻き、帽子等を着せるのに、お母さんは、ほめたり、なだめたりして、一苦労。それなのに!
お母さんが、自分の支度をして戻ってみると、苦労して着たものを、全部脱いじゃってる子どもたち!!
「どういうわけ?」と、聞くお母さん。すると、「ぼくたち あつすぎたの。」と・・・。
ここからが、普通の絵本と違うのよね。
なんと、お母さんは、ソファに座って泣きだしてしまうのだ。
普通、泣かないよね・・・絵本の中のお母さんは。
圧倒的な包容力で、子どもたちを包み込むものですよ。

それなのに、泣き出しちゃう!
あらあら、お母さんが泣き出しちゃて・・・
どうするの~?と思っていると、こぶたくんが言うのです。
「ないちゃだめ。かわいいポテトちゃん。ぼくたちなかよしじゃない。」
お母さんが、妹にしてやったとおりに、こぶたくんは、お母さんをなぐさめるのです。
そして、妹のアマンダも、お母さんにキス。

こぶたくんのお母さんは、『しりたがりやのこぶたくん』でも、「ひとりになりたいの」と言って、子どもから離れて一人になりたがったり、おばあちゃんに子どもを預けて、休日をとったりするんですよね。
うふふ。私みたい。

でも、一番お気に入りは、どの話も、必ず、お母さんやお父さんが、子どもたちを抱きしめたり、キスしたりするところ。
どの話も、読んだ後に、隣に座っている息子を「だーいすき」と言って、抱きしめたくなっちゃうんですよね。
そんなこんなで、
全部を読んだ後、我慢できずに、息子を布団の上から抱きしめて「だ~いすき!」って言っちゃいました。

もちろん!「きもい!」と逃げられました!!




『かさじぞう』・『しりたがりやのこぶたくん』

2005-12-27 06:16:14 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『かさじぞう』
瀬田貞二 再話
赤羽末吉 画

『かさじぞう』が読みたい。
何故か、息子からのリクエスト。なぜ?
ちょっと首をひねりながらも、よしよしと本棚から出してきました。
この話、読むのがとても楽しいのです。
方言を読んでいると、なんだかアッタカイ気持ちになるんですよね。
昨年、遠野に昔語りを聞きに行ったのですが、ちっとも方言がわからないのに、なぜかシンミリ心に届くのが不思議でした。
私の母の田舎が岩手で、小さい頃から岩手弁に親しんできたからかしら?
私の深層心理はわからないのですが、とにかく、方言が心にしみいります。

時間に余裕があったので、もう一冊。
これは、予定通り、図書館で借りてきた本の中の一冊に決定。
大好きなローベルの絵にひかれて借りてきたけれど、物語は、違う人が書いていました。

『しりたがりやのこぶたくん』
ジーン・バン・ルーワン作 / アーノルド・ローベル絵
三木 卓訳

5つのお話が入っているのですが、最後の話以外は、全くオチのない、ただの日常を語った物語。
え?これでオシマイ?
ローベル作品のようなオチを期待の母は、ちょっと、拍子抜けしたのですが、読んでいくうちに、それが心地良くなっていくから不思議です。
これは、訳のおかげかもしれません。
とにかく、言葉がほんわりとした気持ちにさせてくれるのです。
原書は、どんな感じなんだろう?ああ、英語が出来たらなあ・・・

最後の話は、よくある「ねむれないよ~」のお話。
この題材のお話って、本当にかわいいです。
しかも、このこぶたくんの「ねむれないよ~」は、息子の「ねむれないよ~」の理由にそっくりで、息子は大喜び!

子どもにとって、布団の中での眠るまでの時間は、本当に重大事件なのですね。
私も色々な思い出があります。うふふ。
思い出すだけで、楽しくなります。





『クリスマスものがたり』

2005-12-26 06:46:34 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『クリスマスものがたり』
フェリクス・ホフマン作
しょうの こうきち訳

クリスマスの晩には、何を読もう?
そう考えていたときに読んだ、あるブログの記事が、とても素敵で・・・この本を読むことに決めました。

世の中は、華やかなクリスマス一色。クリスマスは、プレゼントをもらうための行事。
私は、子どもの頃から、そう考えていた気がします。(もちろん、イエスさまの誕生の話は知っていましたけれど)
価値観が変わったのは、息子が通った幼稚園でのクリスマスでした。

信者ではないけれど、教育方針が好きで通わせた、プロテスタントの教会付属の幼稚園。
12月に入ると、一週間に一本ずつロウソクの数が増え、クリスマスが近づいてくる喜びが、ジワジワと感じられてきます。
お遊戯会などには、全く熱心でない幼稚園でしたが、この時は別。
全園児で、イエスさまの生誕劇を演じます。

その当時、私は、病気の娘を抱えていたので、夜のミサには参加したことがないのですが、みなでロウソクを持って、教会に足を運べない信者の方の家を回るのだそうです。
それは、厳かな夜だったと友だちのお母さんが教えてくれました。

そんな幼稚園で配られたのがこの本でした。
今年のプレゼントの騒動も無事終了。
静かな気持ちで、息子と二人で読みました。

淡々と語られる静かな物語。なんといっても絵が素敵です。
派手で楽しい話がお好みの息子は、最初は、ブーイング。
けれど、ページがめくられると、とたんに絵本に惹きつけられたようでした。
イエスさまがお生まれになったことを知らせる星を、息子が、そっと指さしたときには、思わず、私もにっこり。
心静かな夜を過ごすことができました。この本に感謝!

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-25 10:50:58 | 息子と読んだ本のこと・児童書
昨日は、クリスマス・イブ!
プレゼントのことでは、色々と考えることがある母ではありましたが、せっかくだもの、クリスマスの本でも読もう!と、張り切って二階にあがりました。
ところが、息子ときたら
「今日、図書館のおはなし会で、クリスマスの本をたくさん読んだから、もういい。それより、エーミールを最後まで読んで!」だって。
え~。クリスマスの本って、今の時期しか読めないのになぁ~
でも、クリスマスの物語を4つもきいてきたから、たしかにお腹が一杯なのかも。

という訳で、エーミールの最終章を読みました。
今までの話とは、全く、毛色の違うものでした。
エーミールが、大好きな使用人・アルフレッドを助けるために奮闘するのです。

指を切って、そこから敗血症になってしまったアルフレッド。
吹雪の夜、ほとんど動けなくなり、死を待つばかりの彼をソリに乗せ、エーミールは、町のお医者の元まで行くのです。
お父さんもお母さんも、「あきらめなさい。」としか言えなかった、猛吹雪。
エーミールは、決死の覚悟で外に出て行くのです。
頼れるのは、自分、そして、馬のルーカスのみ。

その奮闘の様子は壮絶で、エーミールのアルフレッドを想う気持ちが切々と伝わってきた。
案の定、母は大泣きしてしまい・・・あまりにも泣きすぎて、途中で鼻はかむし、ヒックヒックいってしまって、読み続けられないほどでした。
本当に、困った母なのです。

息子は、冷静にきいていました。
たぶん、果たして二人は助かるのだろうか?ということで、頭が一杯だったのじゃないかな?
もしかしたら、泣きすぎの母に、引いたかもしれないけど・・・(母が泣くのには、慣れっこになっているとは思うが)

今朝、旦那さまが一言。
「お前、顔が・・・けろっこでめたん・・・みたいになってるよ。」

クリスマス・イブ

2005-12-24 17:08:29 | つぶやき
今日はクリスマス・イブ。
例年、サンタさんに手紙を書いていた息子が、今年は書かない様子だったので、旦那と相談して、今、一番はまっているが野球ということで、『野球盤』をあげることにした。
旦那に選んできてもらい(何種類かあるのです)、今日の夜を待つばかり!
・・・だったのに!!

な、な、なんと!
今朝、サンタさんに手紙を書き出したのです。
しかも、トイレに行っている間に、こっそりのぞきみすると・・・!
『四次元ポケットを下さい』だって!!

そろそろ、サンタクロースを疑い始めているかな?と思っていたのに、こ、この手紙ってば!
旦那が「四次元ポケットは、ドラえもんについているから無理だ。」と説得したらしいのですが、映画で、ドラえもんがポケットを盗られてしまうシーンがあったから、大丈夫だと言ってきかなかったそうです。

これは、サンタクロースを信じる信じないの問題ではなく、ドラえもんの存在を信じているってこと?
息子の想像力のたくましさには、昔から驚かせてもらってきましたが、3年生になって、こんな問題を出されるとは・・・

仕方ないので、お昼にこっそり本屋に行って、ドラえもんの漫画を買ってきました。
これで、なんとか言い訳をしようと考えた母なのでした。
ところが、帰ってきてみると、旦那の渋い顔。何?
旦那とキャッチボールに出かけている間に、書き終えた手紙を読んでみると・・・

『よじけんポケットがほしい。だめだったら、ほんものとおなじおおきさの リザードンをください。はねは、せまいところでも とうれるように てでうごかすとうごく じょうぶなものをください。』

うそぉ。リザードンって、ポケモン?
(ぬいぐるみのことよね?しかも、仕掛けまで指定)
いいのだろうか?3年生がこんなんでいいのだろうか?
おまけに、全部ひらがなだよ!

「そのままの君でいいよ。」
いつでも、心からそう思ってあげたいと思っているけれど、どうしても、心配になるときもあるのです。複雑な母。
それより、もう無理だよ。プレゼントは代えられない。
なんと言ってフォローしてあげようかな?
何も言わない方がいいのかな?
ドキドキの夜になりそうです

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-22 19:14:21 | 息子と読んだ本のこと・児童書
昨日の晩のエーミールは、なんと、父さんをトイレに閉じ込めてしまいました。
それも、村中の人がエーミールの家に集まっている最中に!
トイレから脱出しようとして、天窓に体がはさまってお父さん。
この様子が、とにかくおかしい。
シンプルな挿絵が、想像力を刺激してくれるんだなぁ。
アルフレッドが、のこぎりで天窓を切ってくれ、ようやく助け出されお父さんなのでした。

ちなみに、この集会でのイタズラの仕上げは、お客さんたちの靴の山。
大人たちの集会に飽きてしまった妹を楽しませるために、エーミールは、お客さんたちの靴を使って遊んでいたのだが、最後には、全員のくつを山にしてしまったのだ。
なにしろ、村中の人たちが集まっていたのだから大変!
・・・靴をそろえるのには、2時間かかったそうですからね。

クスクスと笑いながら、読んでいきました。
期待の『ざりがにの章』よりは、イタズラが満載でしたが・・・
やっぱり、あのリーナの虫歯と妹をチフスにしてしまった章に比べると、おかしさは半減なのでした。

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-21 06:23:19 | 息子と読んだ本のこと・児童書
やっとやってきた、本の題にもなっている『エーミールと60ぴきのざりがに』の章。
息子は、楽しみで仕方がないらしく、夕食中から、早く読もうよ~とせかしてくる。
なにしろ、60ぴきのざりがに。事件が起こるのは必至なのだ。

しかし・・・
ざりがにのイタズラは、あっけないほどのスピードで終了。
あらあらあら。
残りは、いつの間にか小学校1年生に入るまでに成長していたエーミールが、どんなに優秀かが書かれていた。

クラスで一番優秀なんですって!
だって、頭がきれるものねぇ・・・と、母は納得。
息子は、憮然。

そりゃあ、そうです。
エーミールが勉強ができるかどうかなんて、別に知りたくもないもんね。
どんなイタズラをしたかが知りたいだけなの!
息子は、つまらなそうに口をとがらせ、「ねえ、次の章も読んでよ」とおねだり。
でもでも、寝る時間だよ~

だけど・・・本当のことを言うと、読んであげたかった。
なにしろ昨日の夜の母は、家に帰ってきてから、23日に開かれる子ども会の行事の準備で、FAXしたり電話したりの大忙し(忘れていた連絡があったことが発覚!)
会話は、電話片手に「お風呂に入りなさい」「ランドセルを玄関に出しなさい」位しかしてないのだ。
しかも、頭がとっちらかっているので、口調がキツイ。

ようやくの絵本タイムだったのにね・・・
ごめんね。反省の夜でした。






『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-20 06:48:05 | 息子と読んだ本のこと・児童書
今回の章は・・・笑うというより、ヒヤヒヤした。
もちろん、笑ってしまったけれどね。

さくらんぼが豊作の年、お母さんは、おばさんに頼まれて『さくらんぼ酒』を作ることになる。
お酒が嫌いなお父さんも、おばさんがお金を払うと言ったことで、しぶしぶ許可。
(とにかく、ガメツイ父さんなのだ)
しかし、これが、とんでもない騒動を巻き起こしてしまう。

お母さんは、発酵してお酒が出来た後の(いらなくなった)さくらんぼを、エーミールに捨てに行かせたのだが・・・やっぱり、事件が起きるよね。
本当・・・絶対に、何かしでかすに決まってるのに、エーミールに捨てに行かせるんだよね。

エーミールがかわいがっている豚のぶーちゃんと雄鶏が、これを食べたからさあ大変!
何が何だかわからないエーミールが、今回ばかりは、ちょっと可哀想になってしまうのだが、仕舞いには、エーミールも酔っ払って・・・

お酒については、未知の世界の我が息子くん。
どう思ってきいていたのかな?

『さくらんぼ酒』といえば、なんといっても『赤毛のアン』。
母は、大好きなアンを思い出して、心の中でニヤニヤしちゃった。
久しぶりに読みたくなったなあ。

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-19 06:05:36 | 息子と読んだ本のこと・児童書
昨夜は、2章を一気に読んだ。
1章に比べると短かったこともあるが、おもしろくて、おかしくて、とても途中でやめられなかったのだ。
笑いすぎて、まともに読めない部分もあった。
息子など、笑いすぎて涙ぐんでいた

使用人のリーナが虫歯のおかげで、顔が腫れ上がってしまう。
そこでエーミールが虫歯を抜こうと、あの手この手でがんばるのだが、臆病なリーナのおかげで、次々と失敗。
しかし、それなら・・・と、次々とアイディアを考えちゃうのが、エーミールのすごいところなんだな。
この、リーナとエーミールのやりとりが、本当におかしくておかしくて…

しかし、私の笑いのツボは、なんといっても最後のイタズラ。
エーミールのやり方なんかでは駄目だと、リーナが、鍛冶屋に歯を抜きに出かけている間に起こった事件なのだが・・・
妹のイーダとお医者さんごっこを始め、妹を教えてもらったばかりの病気『チフス』に仕立てるために、青インクで顔をぬってしまうというもの。
挿絵がまた、おかしいのだ。

笑いすぎて、読みを3度も中断。
あ~おかしかった。

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-18 14:08:06 | 息子と読んだ本のこと・児童書
シリーズ一巻では、5歳だったエーミールだったが、たぶん、巻を追うごとに大人になっているのだと思う。
イタズラが、もう、ただのイタズラとは思えない。
今回は、競売へ行った話なのだが、最後には、雌牛一頭、よく卵を産むニワトリ一羽、妹へのプレゼント、パンやきしゃもじ、そして、お金も倍にして稼いだエーミールなのでした。
本当に、ぬけめのない子ども!(この表現も、今っぽくなくておかしいです)

息子は、やることなすこと、すべて上手くいくエーミールに、すっかり憧れの眼差し。
特に、お金が倍に膨れ上がるたびに、目をまるくして、息をのんでいました。
本当に、絵に描いたように『息をのむ』、我が息子くん。
ああ、『息をのむ』って、本当に息をのむんだなあ・・・と、
そんなことに感動してしまった母なのでした。

『エーミールと60ぴきのざりがに』

2005-12-16 13:14:33 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『エーミールと60ぴきのざりがに』
 アストリッド=リンドグレーン作・ビヨルン=ベルイ絵
 小野寺百合子訳

図書館で見つけてきた、エーミールの続編。
他にも、かいぞくポケットやら、たくさん借りてきたのだが、息子が「今日はこれを読む。」と持ってきたのは、エーミールだった。

正直、息子が、こんなにエーミールが好きになるとは思わなかった。
なにしろ、読み始めた頃は、この古い訳に慣れずに、違和感ばかりがまとわりついていたのだ。
母は読みずらいし、息子は、聞きにくそうだし・・・
それが、今では、定番メニューです。

昨夜は、エーミールが、自分で稼いだお金(また悪知恵を働かせて稼ぐのです。これが)で競売に参加するところまで。
舞台が競売ってところが、息子の現実からは、あまりにかけ離れていると思うのだが、もう、あんまり気にならないらしい。
ニヤニヤと楽しそうにきいていてくれた。

さてさて、今夜くらいには、大騒動が巻き起こるかな。