ぼちぼち日記

大切な日々のこと

もうすぐ運動会

2010-09-29 21:27:13 | 赤ちゃん日記~娘さん日記
「やらされる」ことが大嫌いな娘
幼稚園に入ってから、色々なことをボイコットしてきました。
まずは、幼稚園で母さんと離れること。体操の時間。ダンス。先生が展開する遊び。

それでも、一つずつ乗り越え、やれるようになってきました。
どれも、ある時、自分自身で「やろう」と決め、実行してきた娘。
ちなみに、2歳のとき、オムツをとる日を決めたのも、娘自身でした。
「あたし、今日からトイレでする!」と言って。
連絡帳では、その意思の強さが素晴らしいと先生がほめて下さって・・・
まあ、そんな風に言ってくれるのは、この幼稚園だけだろうなあ・・・と笑ったものです。

そして、迎える運動会。
娘が自然にダンスの輪に入れるようにと、先生が、色々と工夫をしてくれました。

バナナくんダンスというのを踊るそうなのだけれど・・・
バナナくんから手紙が届いて、みんなに歌をプレゼントするから、一緒に踊ってね!
と書かれていたところから、練習がはじまりました
そんな訳で、驚くほどに、自然にダンスの練習に入った娘。
先生が、嬉しそうに、こっそり報告してくれたことが、とっても可笑しくて。

ああ、運動会が楽しみだなー!
なんて思っていた矢先のことでした。家に帰ってきた娘が言うのです。

「あたし、大玉ころがし、もうやらない。」

!!!!!

「どうして?」と聞くと、娘さん、顔を曇らせて・・・・・

「こわいから

!!!!!

今日、幼稚園で、先生に呼び止められ、その日の運動会の練習の話をされました。
「大玉ころがし」の練習で、娘が、「もうやらない!」と言い放ち、練習をボイコットしたとのこと。

大玉ころがし。
あの紅白の大きな玉を転がしてゴールするという、おなじみの種目です。
競争の意識がない年少組さんたち、大玉を転がすことが楽しくて、ゆっくりゆっくり、隣の玉と
並んで進むのだそうです。
隣の玉が遅ければ、ちゃーんと、途中で待っているそうな
で、そろそろ、競争だということを教えてもいい頃かと判断した先生が、転がしている子ども達に
「早く!早く!」「がんばって!」と言って、急かしたのだそうです。

は、それが気に入りませんでした。
トホホホホ

自分が好きなように、転がしていたかったのでしょうか。
もしくは、友だちと並んで、くすくす笑いながら転がすのが楽しかったのでしょうか。
我がままと言ったら、我がままなのかもしれません。でも、とにかく・・・・・・・
娘の楽しみは、先生の「めざすもの」と違ってしまいました。そして、ボイコット。

「もうやらない!」と言った娘に、「どうして?」と聞いた先生。
娘は、「ちゃんは、ゆっくりが良かったの。」と、答えたそうです。

あーあ。
一度、「嫌」がインプットされると、元に戻すのは至難の業。
困った。困った。
まあ、一つぐらいはボイコットするだろうと思っていたから、母にとっては、想定内
っていうか、こっちのほうが、娘らしいかなって感じです。
でも、このことを報告してくれた先生は、とても、とても、ガッカリした表情。

あと、一週間ちょっと。
この流れは、どう変わるのか。変わらないのか。
ちょっと楽しみのような、そうでないような。
10月9日。運動会です

『トーマスのもくば』

2010-09-25 05:28:41 | 娘と読んだ絵本のこと
 『トーマスのもくば』 小風さち・作 長新太・絵

幼稚園の図書貸し出しの時間のおかげで、本を借りることにハマッている娘。
幼稚園では、相変わらず「ビックサイエンス」(科学本)オンリーですが、図書館では、色々な本を
選んで持ってきます。
本当に読みたいと思っているのか、???の本もたくさんですが、ちゃーんと、自分の選んだ本を
覚えていて、私が選んだ本は、拒絶。トホホ

この絵本は、幼稚園の子育て講演会で「大豆生田啓友」先生が、紹介して下さった本。
私が借りました。
よって、娘は・・・・・・・「ちゃん、これ読まなーい
・・・・・・・・・・・・・・・・。聞いてもいないのに、先に、言うところが「女」よね

そうですか、そうですか。いいもんねー。
いじけた母が一人で読んでいたら、ふふふ、娘が近寄ってきました。
そして、最後には、しっかり、横に並んで読みました。
そして、なんと・・・・・・・・。ただいま、一番、ハマッている絵本。

それまで毎日読んでいた本を、あっさり、読まなくなり、毎日、毎日、トーマス。
一日に、2回読むこともあります。
すーごいなー、トーマス

トーマスは、幼稚園の木馬が大好き。
友達が「貸して」と言ったって、駄目、駄目、だめーと、独り占め。
ところが、友達の一人が言うのです。
「あ、あ、あ!トーマスの顔をごらん!」って。
なんと、トーマスは、馬になってしまったのです!!!
でもね、そこは、トーマス。友達に、冷やかされたって、なんのその。
開き直って、「ひひひーん!」と暴れまわります。

そんな、馬になったトーマスに、ピンチが二回訪れます。
一度目は、お昼ごはんの時間。そして、二度目は、幼稚園の帰りの時間。
だって、お馬の子のご飯は、用意されているかしら?
お迎えのお母さんは、お馬の子が誰だかわかるかしら?
でも、どちらも、とびきり素敵な大人の言葉が、トーマスを優しく包みます。

講師の先生が、この箇所を紹介されたとき、泣けてきて、泣けてきて・・・・・・・
大勢の人の中で、ボロボロと泣いてしまいました。
(涙腺が弱いので、どんな状況でも泣いてしまいます。ハズカシイ

うちの娘も、何かに変身してしまうことが、しょっちゅうあります。
だって、子どもは、何にでも変身できちゃう天才ですもん。
変身するのが、いつもいつも、お利口さんな訳じゃない。
もしも、そんな時に、私がそこに居合わせたら、こんな素敵な言葉で、
子どもに接することができるだろうか。
この言葉は、たぶんこれから、私の宝物になるだろうなーと思っています。

娘も、なぜか、この2回のピンチの場面が好き。
友達に木馬を貸してあげない場面や、暴れまわる場面のほうが、ずっとずっと面白いと
思うのに。不思議。
一回目の幼稚園の先生の言葉を聞くたびに(もう、暗記するぐらい読んでいるのに)
声を出して笑います。その顔が、本当に安心しきったような顔なのが印象的。
2回目のお母さんの言葉のときは、めずらしく、一言も口を挟まずに聞き入っています。
何を感じているんだろう。

絵本を持ってくるときに、必ず、二人で交わす言葉。
「トーマス、今日も、馬になっちゃうかな?」「なっちゃうんじゃなぁいー
そう言いながら、二人で、くすくすと笑いあいます。
この「くすくす」が、やめられなくて・・・・。母、わざわざ、本を開く手を一旦休めます。
絵本を読んでいる時も好きだけれど、こういう、絵本を通じてのやりとりの時間が、一番好き。
息子とも、イッパイ、イッパイ、そういう時を楽しみました。
今、娘と楽しむことが出来る幸せ世界一、幸せな母。
(他の世界一のお母さん方、ごめんなさい

テスト勉強は、その後で・・・

2010-09-17 15:58:37 | 息子が一人で読んだ本
 『エイジ』 重松清

中学二年生になった息子の読書記録です。ヒサビサ。

教科書でもお馴染み?の重松さん。
本屋さんで、「中学生が読んで、面白くないハズない!」みたいなコピーと共に積まれていました。
それなら、買ってみるかと買った新潮文庫、夏の100冊の一冊。
結局、夏休みは忙しくて読めなくて、2学期に入ってから、朝読書の時間で。
私は、未読のままですが、本屋の店員さんのコピー通り、面白かったそうです。
あっという間に読了。いつの間にか、児童書じゃない本を読むようになりました。
ちょっと、寂しい。

 『岳物語』 椎名誠

某チェーン店の古本屋さんの100円コーナーで仕入れた本。
椎名誠ファンの私の妹を意識したのか、シーナさんを読んでみたいというので、手渡しました。
あまりに早く読んでしまったので、おかしい・・・と思っていたのだけれど、なんと、
塾で全部読んでしまった!ということが、判明しました。トホホ。
塾に、いくら払ってると思ってるんだ、この、ドラ息子!!!と、怒鳴りたいところをグッと
我慢しました。
一応、授業中には読まなかったそうなので。(そこんとこ、確認せずには、いられない親心)

学校から、直接塾に駆けていって、授業がはじまるまでの1時間半を、塾の自習室にて
読書につぎ込んだそうです。
あまにり、楽しそうに告白したので、
「一時間半あったら、中間テスト用の自習プリント、何枚出来たんだろーかー」
という台詞は、頑張って飲み込みました。
駆けていってまで、読みたい本があるなんて、なんて幸せな中学生なのだろうと思うことにして。

でも、テストまで、あと一週間ちょっとです。
テスト前でも、朝読書はあるというので、『続・岳物語』を渡しましたが、大丈夫だろうか。
ちょっとだけ、不安がよぎります。
妹が推す・爆笑エッセイは、テストが終わった後にしないと、悲惨なことになりそうなので隠しました。

『岳物語』。
読もう読もうと思っていて、実は、母、未読。先をこされました。
パラパラとめくってみたら、ルビもなく、難しい漢字がそのまま並んでいて、驚きました。
こんな本も読むようになったかーと、またまた、感動。
渡しときながら、そんなことも確認しなかった私。
私も、家の図書室に未読のまま積まれている本を、ためらわずに息子に渡すようになりました。

『くんちゃん・・・』や『がまくん・・・』を繰り返し読んで、笑いあっていた頃は、いよいよ、
終わってしまったんだなあ・・・と、感慨深い「読書の秋」です。

夏休み読書の記録 

2010-09-12 17:43:16 | わたしの読書
 『忘れ川をこえた子どもたち』マリア・グリーぺ 大久保貞子 訳

『夜のパパ』のマリア・グリーぺ。
だいぶ前に、妹から借りていたのだけれど、すっかり忘れていました。(妹よ、ごめん)
『夜のパパ』に比べると、なんだか、題名が地味な気がして、なかなか開けなかったのです。
でも、それは、間違いでした。
最初から、「何か起こる」という予感が、読む者を支配します。
ずっと、ドキドキしっぱなし。特に、事件が起こる前までが、怖かったー。
いつの間にか、物語の世界に入り込んでいました。

登場するのは、心に問題を抱えた人間たち。
問題は、ちょっとしたことなのです。
旦那さんが、仕事ばかりして構ってくれないとか。
自分は、子どものために、犠牲になっていると思ってしまったりとか。
人に「ありがとう」と言ってもらいたいばかりに、周りの人を傷つけてしまうとか。
そんなことが、複雑に絡み合って、事件は起こります。
それに立ち向かうのは、フラクサという占い師と大ガラスのクローケ。

結局、二人が立ち向かったのは、何だったのだろう。
そんなことを、とりとめもなく考えました。

誰もが主人公である、不思議な物語。人物描写、心理描写が素晴らしかった。
すっかりハマッてしまい、読み終わるやいなや、図書館へ行って『エレベーターで四階へ』を
借りてきました。(昨日、読了)
マリア・グルーペ。ちょっと、ハマリそう。

 『お話を運んだ馬』 I.Bシンガー作 工藤幸雄訳

某大型古本屋さんで、150円で売っていました。
しかも、創刊40年記念の装丁のもの。びっくり~

人が作り出す「物語」とは、なんなのか?人は、どうして物語を求めるのだろうか?

答えが書いてある訳ではありません。
読み手が、答えを感じる本だと思いました。
言葉では表現できない、感覚のようなもので。

本を閉じたとき、私は、きっと、死ぬまで本を読み続けるだろうと、改めて思ったのでした。

 『Love,★Stargirl』 ジェリー スピネッリ 千葉 茂樹・訳

『スターガール』が好きで、好きで・・・どうしても、続編を読む気になれませんでした。
続編に、「前作の世界」を台無しにされてしまうのが怖かったから。
ところが、たまたま行った図書館で、この本が、返却ボックスに置かれているのを、
通りがかりに見つけ、釘付けになりました。

なんて、美しい色!
一度、通り過ぎて、でも、どうしても気になって・・・引き返して、手に取りました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・運命の出会い?

その後のスターガールの物語が、彼女の日記として描かれています。
その後のスターガールは、以前と、全く変わらない女の子。スターガールそのものでした。

変わった女の子。

その特異さが、前作では際立っていたのだけれど(だから、「いじめ」の本と捉える人も
いたのかもしれません)、この本では、前と何も変わらないのに、その特異さを感じること
がありませんでした。
変わった女の子は、ごく普通の悩みを抱える、恋する女の子でした。
ああ、私ってば、どうして、こんな当たり前のことに気づかなかったんだろう。
(あのハイスクールの子たちと同じじゃないか!)
特異な友達を、周りは、どう受け入れるのか?そう考えていた、私が恥ずかしい。

スターガールの悩み、苦しみ、痛み。
それは、実は、私達が抱える悩み、苦しみ、痛みと、なんら変わらないということに気づきます。
そして、それらに出される答えは、私達をも導いてくれるものでした。
なーんだ。私たちは、みんなスターガールなんじゃないか!

ぜひ、YA世代に読んでほしい!1冊ではなく、2冊一緒に。
これは、2冊一緒で、一つの物語だと思うから。
希望に満ちた、素晴らしい本でした。
息子にも、いつか、娘にも(気が早すぎ!)読んで欲しいと思いながら、本を閉じました。

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夏休み終了1週間前。
終わりが見えたとたん、萎えていた「読みたい気持ち」が、ムクムクと湧き上がってきました。
一週間とちょっとで、この3冊読了です!
最後の一冊は、始業式後に読み終えたけれど、ギリギリ、夏休みの読書に入れました。
夏休み、さようなら!

でも、終わったと思ったら、忙しい「秋」が待っていました。
体育祭、文化祭、幼稚園の運動会、バザー!
おまけに、午前中だけの仕事が決まりそうです
しかも、息子の部活、今月の土日は、ほとんどすべて遠征。すべて、集合時間が6時台!
結局、5時起きか・・・・・。でも、毎日じゃないんだから、いいじゃないのと、自分を慰めています。

『おやすみなさいコッコさん』

2010-09-09 09:53:12 | 娘と読んだ絵本のこと
コッコさん『おやすみなさい コッコさん』 片山健 さく・え

3歳の娘。この夏、お昼寝をしないで過ごすことが増えました。
なのに、夜も、いつまでたっても寝ようとしません。
ひどい時には、21時半に電気を消して、寝るのが23時なんてことも。
永遠と母に話しかけてくるので、叱り付けると、「あ、そ。」とばかり、そっぽを向いて、一人で
歌をうたったり、指を重ねて影絵をつくったり(キャンプで教えたら、すっかりハマッテしまいました)
母には見えない誰かとお話したり・・・トホホホホ

そんな娘に、またもや、誰かが、この本を本棚の奥から出してきてくれました。
娘が持ってくるまで、この本が、家にあったことすら忘れていたんです

お月様が、優しく、寝たくないコッコさんに声をかけてくれます。
「コッコさん おやすみなさい。もう そらの くもも ねむったよ。」
けれど、何度声をかけても、コッコさんは、「ねむらないもん。」の一点張り。
こまったコッコさん。でも、最後には・・・・・

娘は、最初に出てくるコッコさんと、後に出てくるコッコさんが、違う顔に見えるらしく
また、途中に出てくるおにいちゃんの寝顔とコッコさんの顔が、同じように見えるらしく
そのたびに、「これは、だれ?コッコさんなの?」と確認します。
せっかくの話の流れが断ち切られるようで、娘が言い出す度に、母は、ちょっぴり「ムッ」
としていたのですが、何回読んでも、同じところで確認するので、逆に、それが流れに
なってしまいました苦笑

口出しポイントは、他にも2つ。
一つは、池の水の場面。この場面にくると、娘は、絵の一点を指さしながら、ささやきます。
「これね、お魚だよ。」

湖面に、絵の具のあわせ具合で出来た白い模様があるのですが、これを、お魚だと言うのです。
まるで、とっておきの秘密を見つけたみたいに、声を潜めて、コソコソと教えてくれるものだから
おかしくって、嬉しくって、なんだか、ワクワクしてきちゃう母なのでした。

もう一つは、布団が寝てしまう場面。
寝てしまった布団の中で、コッコさんの細い目は、しっかり開いているのですが、それが、
娘には、閉じているように見えるらしいのです。(なにしろ、小さな目なので)そして、必ず・・・・・・・

「だって、コッコさん、寝ちゃってるじゃん!」

「寝てないよ。ほら、これ、お目目だよ。」
そう言う母に、最初は、「じぇったい、寝てる!」と譲らなかった娘。
でも、毎晩、この押し問答を繰り返していたら、最近は、一度言うだけで納得するように
なりました
「ねむらないもん。」という、悪い子・コッコさんは、これまた、娘のお気に入り主人公です。

「おつきさまこんばんは(林明子)」が大好きで、今でも、ほとんど毎日、読んでいる娘。
おかげで、読んだ後に、お月様を眺めるのが、すっかり、習慣になりました。
最近では、月の形が変わることや、通っていく道が違うことに気づいた娘。

特に、ときどき、お月様は、自分の家からは、顔が見えない道を通り、そのときは、遠く光が
差し込むだけになってしまうということが、娘の中で、大きい大きい不思議です。
お月様は、ときどき、お友達の家から見える道を通ってあげるのだと納得しているのだけれど、
そのうちに不安になってきて、
「お月様は、また、ちゃんちの前の道を通る?」
と、悲しそうに聞いてきます。
そんな、娘が愛おしくて、愛おしくて・・・
昼間は、生意気で言うことを聞かない娘とのバトルが、日々、激しさを増す我が家ですが、
月明かりの下では、いつも、優しい気持ちで抱きしめることができます。
お月様どうも、ありがとう。

3歳の夏。まだ、「おつきさま」は「おこっしゃま」のまま。
「おつきさま」と言えるようになったときも、まだ、お母ちゃんと、お月様を見上げるのを
好きでいてくれるかな。