『ちいさいモモちゃん』 松谷みよこ
幼稚園で、先生に読んでもらった『エルマーのぼうけん』シリーズを、家でも読んで欲しいと言うのだ
けれど、いくら、ゆっくり読んでも、質問に答えながら読んでも、娘さん、理解できていない様子。
あまりにも、「わからないなー」と言った顔をして聞いているので、「お話、わかる?」と聞いてみたら、
「わかんない。でも、聞いてるだけでいい。」だって。
そうか・・・。まだ、こういう読み物の本は、難しいんだーと思っていたのだけれど、なぜか、このモモちゃん
の物語は、とっても、楽しく、聞けるようで・・・・・。
想像の世界は苦手なのかと思ったけれど、かなりの「ぶっとび」モモちゃんの想像の世界にも、難なく
入り込んでいきます。
「これ、本当は、夢ってことでしょ?」と、時々、質問がとんできますが。
身近なものから想像をふくらませていく、モモちゃんの世界は、女の子の得意分野ってことでしょうか。
モモちゃん。
私も小さい頃に読んだことがあったと記憶しているのだけれど、覚えておらず。
新鮮な気持ちで、娘と楽しむことができました。
正直、コチコチ頭のこんこんちきは(母は)、物語の展開が、あまりに突飛というか、強引すぎる気がして、
ついていけない所が多々ありましたが、娘は、それも「すんなり」と受け入れていて、驚きました。
これは、子どもの頃に読まないといけない本の一冊かもしれないなあ・・・と思いました。
毎晩、毎晩、一章ずつ、楽しんで、楽しんでの読み聞かせ。
母と喧嘩した夜も、「モモちゃん読もう。」と言えば、手をつないで、布団に入ってくれました。
「今日は、絵本なんか読まない!」と言われてしまうことも多々あるんだけど。
(ここが、息子と違うところ。とほほ。)
モモちゃん、楽しい夜をありがとう。
モモちゃんと、お別れするのが、とっても残念。
でも、続編は、モモちゃん家の家庭問題が複雑化するようなので、小学校に入ってから読んであげよ
うかな・・・と思っています。
次は、『いやいやえん』を久しぶりに読んでみたい!という娘と、図書館から借りてきた、へんてこもり
シリーズを、娘と読んでみたい母とのプレゼンテーション合戦。
さあ、どちらがうまく、相手をその気にさせられるでしょうか。