ぼちぼち日記

大切な日々のこと

もーも

2012-11-20 00:18:19 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

「大人の感想が子どもの感想になってしまわないように、本を読んだ後、感想を言わない。」

というのが、お兄ちゃんの頃から、ずっとずっと、マイルールだったのだけれど、2回目に「ジェインのもうふ」を
読んだとき、つい、言ってしまいました。
「大人って、本当に子どもの気持ちがわかってないよねー」と。ジェインのぼろぼろの毛布を、お母さんが片づけ
てしまった場面です。「しまった!」と思ったのですが、娘から、意外な言葉が。

「そお?ジェインこそ、ちっともわかってないと思うな。」

なんと、娘さん、ぼろぼろの毛布は必要ないというお母さんの話を聞かないジェインこそが、何にもわかっていない!
と言うのです。

えー!えー!えー!

母の感想に、堂々と反論する娘にも驚きましたが、何より、ジェインこそが、わかっていないというのが、
驚きでした。だって、子どもは、ジェインに感情移入するものじゃないの?
母のびっくり顔の横で、娘さんが言いました。

「新しい、お姉さん用の毛布の方が、ずっといいよ!」


それから、数日のこと。
そろそろ、サンタさんのお手伝いをしないといけないかしら?と思い、娘に、何を頼むの?と
聞いてみたところ・・・。しばらく考えたのち、

「毛布。」

えー!えー!えー!

一瞬、何かの聞き間違えかと思い、聞き間違えでないとわかった後も、驚きのため、次の言葉が出ず。
きっと、そのうちに気も変わるだろう・・・と思っていたのだけれど、
その後、お父さんや、近所のママたちに、「サンタさんに何をお願いしたの?」と尋ねられる度、

「毛布。」

と。これは、もしかして・・・・・・・・本気?

娘が、「毛布。」と答えた時の大人の顔が、また、みんな揃って同じなのが可笑しいのですが、
(「意表を突かれた」とは、まさに、このことという顔です)
ビックリ仰天で、しつこく質問する父さんに、
「だって、ちゃん、もーもが欲しいんだもん。あのね、ちゃん、ジェインにはまってるの。」
と言ったのが、さらに笑いました。

そうか。もーも(ジェインは、毛布のことを「もーも」と呼びます)が欲しかったんだ。
お姉さん用の毛布がいいのに、もーもなんだね。

しかし・・・。正直、毛布なんて、そのへんで安売りしているものを買えば良いという価値観だったから、
それをプレゼントに、と言われても・・・・という思いと(うちに人数分あるし)、あとで、お友達がみんな「おもちゃ」を
頼んだことを知り、クリスマス直前に、気が変わるのではないか?という思いが交錯します。でも、父さんは、
「毛布が欲しいと言っているんだから、毛布にするしかないよ。」と、きっぱり。
そうだよね。そりゃそうだよね。わかってるよ。わかっているのよ。

で、「毛布」のプレゼントが届くところを、毎日、想像してみました。そして、ようやく・・・
長いこと楽しめるし、何より、毎日、毎日、サンタさんを想いながら寝るんだから、意外と、一番の
クリスマスプレゼントかもしれないぞ?と、思えてきた母なのでした。
よーし。いっちょ、探してみますか。

「サンタさんのプレゼントなんだから、きっと、ふわふわで、トナカイの絵だと思う!」

などと、娘の妄想がふくらみすぎているのが、ちょっと難なのだけれど。


『ジェインのもうふ』

2012-11-11 20:06:45 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

『ジェインのもうふ』アーサー・ミラー作 アル・パーカー絵 

お泊り保育で、「肘をさわって」寝る癖が、実は、娘だけのものではないということを知りました。
子どもって、「寝るとき」にまつわる癖が、結構あるものですよね。
息子は、「指しゃぶり」でした。それも、ちょっとなーの癖だったので(笑)、母は、赤ちゃんだった
娘に、必死に、ふかふかのピンクのタオルを与えていたのです。
そう、ジェインみたいになったらいいかもって

子どもは、親の思うようには育たない。

赤ちゃん娘に、「そんなこと、あなた、もう、知ってるはずでしょっ!」って呆れられたんだろうな。
娘は、なぜか、「肘をさわって」寝る女の子になりました。

そんなことを思い出したら、無償に、ジェインが読んでみたくなりました。
そしたら、また、本の神様が・・・・・・・・・・。ああ、本の神様、すごいです。
某大型古本屋さんの本棚に、100円という破格の値段で置いておいてくれたのです。
しかも、カバーがないだけで、ほとんど汚れなしの美品。
ありがとうございます。

娘に読みながら、ずっと、うるうる涙腺ゆるみっぱなしの母。
ジェインの成長が、娘と重なってしまって・・・・。
でも、私の涙が邪魔をして、娘が物語の中に入りこめなくなることだけは、避けたいと、必死に耐えました。
読み終わた後も、涙は、こっそりぬぐいました。

物語も素敵なのだけれど、挿絵が、また良いのです。
こういう絵って、大好き。
赤ちゃんだったジェインが、すっかりお姉さんになってしまったことが、絵を通して、ずんずんと迫ります。
これだけ力のある挿絵でありながら、決して、物語の邪魔はしていない(と、私は思います)ところが、
すごいと思います。

いつか娘と一緒に読もうと決めていた、大好きな本たちの中の一冊。とうとう、娘と読めました。
かなりのボリュームでしたが、黙って本をのぞきこみながら、最後まで聞いていました。
娘の表情を盗み見る余裕が、私になかったことが、ちょっと悔しかったけど!
でも、次の日も、「今日も読みたい!」と持ってきてくれた。

うんうん、読もう、読もう。
「ぐりとぐら」ですら、最後まで座っていられなかった娘さんがね。大きくなりました。
でも、もう少し。あと少し。今のままの小さな娘さんでいて欲しいな。
自転車にまたがるジェインの絵を見つめながら、つい、思ってしまうこと。


お泊り保育

2012-11-06 16:57:51 | つぶやき



幼稚園のお泊り会のお土産。
朝、みんなで、お山を散歩して拾ってきたそうです。

手作りのペットボトルバックは、透明だから、中身が一目瞭然。
お友達と見せ合いっこもできます。
なにより、野山のお土産は色が素敵だから、余計な色がないところがいいね。

ウォークラリーに、キャンドルファイヤー、みんなでお風呂、朝のお散歩。
夕食と朝食は、バイキング。木の実でペンダントも作ったそうです。
どれもこれも、楽しかったらしいのだけれど、娘に、一番印象に残った出来事は?
と聞いたら、

「ねずみが死んでた!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。そうなんだ。
きっと、友達と、きゃあ、きゃあ言って騒いだんだろうなあ。容易に想像できる女子軍団です。
あんまり活動的だったから、夜は、みんな、すぐに寝てしまったそう。
先生が、拍子抜けするくらいに(笑)


ちなみに、娘さん、ただ今、自分が双子だという妄想に捕らわれ中。
(4月から、双子の姉妹が転園してきたのです)
どうやったら、自分も双子になれるのか?質問攻めの時期を経て、ただ今、仲良しのお友達と、双子
であるという妄想に捕らわれています。
お泊り会で、その友達と寝食を共にし、さらに、その妄想が現実味を増してしまった娘さん。

幼稚園にて、娘の帰りを待つ母は、「母娘の感動の抱擁」を期待していたのですが、見事に裏切られ、
帰ってきた娘は、そのお友達と、今日もこのまま、夜までずっと一緒にいたいと懇願し、駄目だとわかると、
ひっくり返って叫びまくりでした。どんびき。
おまけに、帰り道で、そのお友達と別れる時、

「あーあ。私たち、双子なのに、お母さんが2人もいるんだよねー。」

などと、発言。
なによ。母さんと離れて、ちっとも寂しくなかったの?ちっ。ちっ。ちっ。

それでも、家に帰ったら、嬉しそうに、お土産のペットボトルバックを見せてくれました。



お散歩で「ねずみが死んでた話」も、詳しく聞かせてくれました。

だから、寝る前に読んだ本。

『のにっき』 近藤 薫美子

以前、私のお友達がプレゼントしてくれた本。
自然の中で「生きる」ということを描いた本・・・かな。
私的には、虫たちのセリフは、リアリティを失わせるからNGなんだけれど、娘さんは、
それが気に入って、夢中になって読んでいました。

昔から、私の選ばない絵本を送ってくれる楽しい友達の選書。
子ども達は、いつだって、気に入ります


『はじめてのキャンプ』

2012-11-02 17:14:00 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

『はじめてのキャンプ』林明子

キャンプだホイ!
キャンプだホイ!
キャンプだホイ!ホイ!ホーイ!

はじめて見る山 はじめて見る川 はじめて泳ぐ海
今日 から友だち 明日も友だち ずっと友だちさ

キャンプ だホイ!
キャンプだホイ!
キャンプだホイ!ホイ!ホーイ!

娘が、うちで、一生懸命練習していた歌。

とうとう、今日は、お泊り保育です。
幼稚園の先生とお友達と一緒に、お山の宿泊所に泊まります。
我が家は、旅行といえばキャンプなので、山に行く・・・と行っても、ちっとも
特別に思わないのですが、「お友達と山でお泊りする」となると、やっぱり、
違います。娘さん、ずーっと、ずーっと、この日を楽しみにしていました。


毎晩、母さんの肘を触って寝ている娘さん。
お友達と「ずっと手をつないでいようね。」と約束したそうです。

「あつい、あつい」と言って、毛布をかけない娘さん。
お友達と「毛布にもぐりっこしようね。」と約束したそうです。

毎朝、母さんに「朝だよー!仕事に遅刻するーっ!」って起こされる娘さん。
超・早起きのお友達に(毎朝、5時起きのお友達がいます)、朝、5時に起こして
もらう約束をしたそうです。そして、グループの担当の先生の上に乗っかるんだって。

いつの間に、大きくなっちゃったんだろうねえ。この子は。
女の子って、なんだか、早いなあ・・・・・。

今朝、母さんは仕事で(父さんが送っていった)遅刻ギリギリだったけど、出かける前に、
どうしても・・・と、この本を読みました。
娘さん、まんまるお目目で本を覗き込んでた。

きっと、なほちゃんみたいに、誇らしげな顔で帰ってくるね。