娘の幼稚園では、生誕劇の練習(年中さんは、星の役です)とアドヴェント礼拝が
始まりました。クリスマスを待つお楽しみ。わくわくの1ヶ月の始まりです。
我が家のツリーは、息子が塾で忙しいため、娘が、飾りつけ担当。
すぐに飽きてしまうと思っていましたが、最後まで頑張りました。
成長したなあ・・・。ちょっと驚き。
サンタさんにお願いするプレゼントは、特に、これといって欲しいものがないようなので
母が勝手にお願いしておきました。
ついでに、思いつきで・・・・・・・・・・
プレゼントを入れるくつ下を編み始めました!
一日目、明け方まで編んでいて、喉と肩と腰を痛めてしまったので、反省して、
しばらく休み、昨日から再開。
でも、かかとの部分は編み終わったから、たぶんもう、やめられないことは、ないと思う。
相変わらずです。母は、成長しないなあ。

黒いろが好きな娘。ある晩、私の本棚から、この本をひっぱり出してきた。
選んだポイントは、たぶん、「黒」。
絵本で、表紙が黒のものって少ないので、目立つのかもしれない。
ちなみに、私の本棚の絵本コーナーで、黒の見出しなのは、他に『じこくのそうべい』と
『くまさぶろう』と『ゼラルダと人喰い鬼』だけだった。
娘は、一冊、一冊、引き抜いて表紙を確認し、この『注文の多い料理店』を見て
「よし、これにしようっと。」
と言った。
そういう本の選び方って、どうなんだろー

当時、3歳の娘だったので、私は、当然のごとく
「まだ、難しいよ。」
と言った。
でも、娘は、「絶対に、この本がいい。」ときかなくて、字がたくさんあるよと、中身を見せても曲げなくて・・・・・。
「仕方がない。一度読んだらわかるだろう。」
最初の読み聞かせは、そういう気持ちで読んだことを、良く覚えている。
ところが、どっこい!娘は、最後まで、ちゃんと聞いた。
おまけに、すっかり気に入って、それからしばらくは、毎日、毎日繰り返して読まされた。
途中、ほかの本にうつっても、思い出したように、この本に戻ってくる。
おかげで、4歳になった今も、定期的に読まされる本の代表作だ。
最近のお気に入りの読み方は、「眠い」ときに読んでもらう、というもの。
「ねえ、途中で、寝てもいい?」と、必ず確認するのが可笑しい。
先日、jasuminさんから、読んでいる途中で、お子さん達が寝てしまう話を聞いて、
(お母さんも寝てしまうらしいけれど

母の声を聞きながら眠りたいなんて、ちょっと、嬉しいですね。うふふ。
ちなみに、途中で寝てしまっても、必ず、最後まで読むのが私のお約束。
だって、賢治は、読んでいて、本当に面白いんだもの。
実は、私、子どもに読んで聞かせるようになるまで、賢治の作品が、そんなに得意では
なかったのです。
(『やまなし』だけは、小学校の教科書で読んで以来、ずっと好きな作品ですが)
でもね、賢治の作品は、声に出すと、本当に素敵なのです。
声に出すと、自分が朗読家になった気がします。本当です。
もちろん、最後まで聞きたいときにも、この本を持ってくる娘さんなので、
そろそろ、違う本にも挑戦できるかしらと、先日、母さんは、欲を出しました。
借りてきたのは、「雪わたり」。
かつて、小学生だった息子と、とてもとても楽しんだ本だったから、ものすごく
楽しみにしていたのだけれど・・・・・・・失敗。
もちろん、物語は面白いのだけれど。
・・・・・・・・なんというか、つまらないのだ。二人で読んでいても。
これはたぶん、まだ「読み時」ではないんだろうな。
『注文の多い料理店』より、小さい子向けだと思って読んだ『やまなし』も『雪わたり』
も、読んでみたら、もっと大きい子でないと理解できない世界だと知った。
もしかしたら・・・娘の方が、本を見分ける「勘」が優れているのかもしれません。
でも、いつ、娘と楽しめるのかな?という楽しみが加わったので、それはそれで良しとしましょうか。
娘との読み聞かせは、「読み時」を楽しみに待つという、新たなお楽しみ付きみたいで、それが
なんとも、ワクワクするというか、気持ちがはやるというか。面白いです。
時々、「読み時」を間違えて、がっかりするのも、また、愉し。
『おこりんぼママ』
図書館で出会った本。
娘が気に入って、毎日のように「読んで!」と持ってくる。
ちょっと、ビミョー。
でもね、そのうち、私も大好きな絵本になった。
最後の
やっぱり、ママがいちばんさ
を読むと、必ず、抱きついてくる娘が愛おしい。
ママが「ものすごく怒鳴る」という、子どもにとっては、衝撃的な場面から始まる本なのに
どうして、こんなに素敵なんだろう。
全然、深刻じゃなさそうな「絵」も、安心するのだろうか。でも、
やっぱり、最後がいいんだよね、きっと(笑)
子どもの心は、ガラス細工のようだから、ちょっとしたことで、バラバラになったり、
傷ついたりしてしまう。
でも、大丈夫だよ。母さんが、ちゃんと、拾い集めて、縫い合わせてあげる。
大丈夫、大丈夫。大丈夫だからね。
そんなことを思いながら、いつも本をとじる。
私にとっては、力がわいてくるような不思議な本。
私ってば、都合よく捉えすぎてるだろうか。
受験生の息子くんは、運命の期末テストが、月曜日に終了。
今月末には、個人面談が始まる予定。
行きたくてたまらない高校があって、本当に良く頑張っていたのだけれど、でも、
現実は、ドラマのようには上手くいかない。
努力ってやつは、報われないことだってある。(その方が、多いのかもしれない)
テストが終わって、久しぶりに、チックが出た。
治ったと思っていたから、驚いた。
あー。1年生の時の再来かも・・・と、思った。
この絵本と出会えたのは、本の神様のおかげかもしれない。
大丈夫、大丈夫。母さんがいるから大丈夫。
自分に言い聞かせた夜。
でも、息子は、翌日、何事もなかったかのように、笑顔でおりてきた。
チックは、もう、消失していた。
学校で、毎日、昼休みに「鬼ごっこ」して、盛り上がっているらしい息子くん。
(・・・・・・・・・女子までもが、一緒にやっているらしい)
何度も、保健室の先生に怒鳴られているらしいが、ちっとも懲りないので、先日、とうとう
言いつけられて、担任の先生から、
「鬼ごっこするときは、グランドでやりなさい。」と、ホームルームで言われたらしい。
担任の先生も、受験で忙しい時に、そんなことで注意しなきゃいけないなんて、
気が抜けるだろうなあ。
部活でも良い友達を得て、3年生では、クラスでも良い友達を得たようで、
息子は、本当に、幸せ者だ。
最高の仲間と同じ高校の剣道部で全国を目指す夢は、たぶん、叶わないけれど
でも、仲間であることは、一生変わらない。
色々な壁もあったけれど、素晴らしい3年間だったね。あと少し、ガンバレ!
あー。この人は、もう、バラバラになった自分のカケラを、ちゃんと自分で拾いにいける
ようになったのかもしれないなあ。
母さんの力は、もう、必要ないのかもしれない。残念ながら(笑)
まあ、お弁当だけは、作らせてもらいましょうか。
この秋、娘が、恐ろしいスピードで「ひらがな」を習得しました。
「ひらがなは、小学校に入ってから。」
という持論の、世間とは違うけど、立派な教育ママは、頑なに「ひらがな」を教えることを
拒んできたのですが、母を超える頑固者の娘は、独学で習得してしまいました。
そして、9月も後半あたりから、とうとう・・・絵本を自分で読み始めました。
以前は、絵を見ながら、勝手に物語を作り上げていた娘が、しっかりとした口調で、
字を読んでいきます。字じゃないですね。物語を、です。
あーあ。終わっちゃった。
お兄ちゃんが、「よくもまあ、そんな勝手なつくり話、思いつくな。」と言っていた、
娘の創作物語。母は、こっそり聞くのが、大好きだったのに。
あっという間に終わっちゃった。
「ひらがな」め!「ひらがな」め!
ぶちぶちと心で文句を言いながら、がっかりしながら、
でも、娘の「知りたい」気持ちと、それに向かう努力には、素直に感心。
くっつきの『は』も『へ』も、なんとなく、文章の流れで読みこなします。
ひらがなを読むのではなく、ちゃんと文章を読んでいるんだなーと、これまた感心。 『どこへ行ってた?』マーガレット・ワイズ・ブラウン・バーバラ・クーニー絵・うちだりさこ訳
娘が好んで、お話を作っていたのは、この本。
でも、先日、創作でなく、本に書かれてある通り読んでいることに気づきました。
でも、本の通り読むと、以前の半分もない量のお話で、娘は、物足りない様子。
(以前は、一場面で、かなりの量の物語を語っていたから)
そんなこんなで、気に入って読んでいるのは、なんと、『ぐりとぐら』シリーズ。
長すぎるだろーと思うのだけれど、このぐらいのボリュームじゃないと、読んだ気になれないらしい。
でも、ボリュームは調度いいけど、最後の方は、読むことに疲れてしまうらしい。
難しいねー。
先日、いつものように字を読むことに疲れてしまった娘さん、途中から、話を創作して読んでいました。
あはは。嬉しいな。まだ、時々は、創作が聞けるチャンスがありそうです。
書くほうは、独学でマスター出来るには、もう少し時間がいるようですが、懸命に練習中。
以前は、一文字ずつ書いては、「書けた!」と喜んでいましたが、最近は、意味のある熟語がお好み。
「わ」「ぬ」「め」「る」「ろ」「ゆ」「ね」は、挑戦する気にもなれない位、ハードルが高い様子ですが、
その他は、懸命に練習して、だいぶ、書けるようになってきました。
先日、申し訳なさそうに
「ねえ、字で、お手紙書いてもいい?」と聞くので、「いいよ。」と答えたら、
「いいの?お母さんにだよ?」と、再確認。
苦笑。
そして、反省。どんなことでも、やりすぎ、強要は、駄目ですね。
もう、「ひらがなは、小学校で覚えればいいの!」と言うのは、やめました。
やりたい、知りたい気持ちは、止められない。娘が教えてくれたこと。
たぶん、秋から、娘の脳は、ものすごいスピードで成長しているのだと思います。
字が読めるようになったのと同時に、ものすごい「甘えん坊」になりました。
家にいる間中、「抱っこ」「抱っこ」と、泣いてせがむ日が続き、さすがの母さんも、ノイローゼに
なるかと思った。っていうか、体重が重すぎて、腰痛になりそうになった。
幼稚園でも、先生にべったり。
十月の半ば頃から、だいぶ落ち着いて、最近では、元の娘に戻ってきたので、ほっとしています。
(腰痛にならなくて良かった!)
成長のスピードに、心がついていけなかったのかな。
おかげで、自分で絵本が読めるようになっても、「絵本、抱っこで読んで欲しいの!」となったので
母は、絵本を読むことをやめないですんで、ほっとしています。
子どもって、ちゃんと自分で、心と体・頭のバランスをとっているだなあ。
そうそう、同時期に、お昼寝もしなくなりました。
おかげで、パソコンもあける時間がなくなりました。仕方ないですね。
でも、読書記録は、ぼちぼちとでもつけていこう。
ブログを書くことで、思いがけないお楽しみが出来ました。
それは、同じように絵本が好きなお友達が出来たこと。
子どもの言葉や「きらきら」を書き留めたくて始めたブログだけれど、いつの間にか、
そのお友達は、とても大切な存在になりました。
今回、そのお友達(と呼んでよろしいのでしょうか?大先輩)の一人、マーガレットさんの
「こひつじ文庫」主催の講演会に呼ばれました。なんと、私が講師だっていうから、驚きです。
息子と続けてきた読み聞かせについて、話して欲しいいうお話でした。
最初は、もちろん、「無理ですっ」だったのです。
なぜって、息子の子育ては、まだ道途中で、母は、まだまだ悩み、まだまだ修行中の身だから。
でも、絵本を読んだから、どういう子に育ったとか、こんな効果があったとか、そういう話じゃ
なくて、子どもに絵本を読んであげることは、自分も楽しいんだよということを伝えたいのだと、
マーガレットさんは、仰いました。
だから、子どもが「もう、いい。」と言うまで、一緒に読もうよ!と伝えたい。
マーガレットさんの明るさとパワーは、人を「その気」にさせる魔法です。
すっかり、のせられて、ノコノコと、東京まで出て行きました
読み聞かせを一緒に楽しむなら、日本一楽しんだ!と、自信があるのですもの
(日本一の母のみなさん、すいません)
会に望むにあたり、あの、泣いて、笑って、怒って、怖くて・・・息子と二人、ドキドキした日々を
思い出しながら、レポートを書きました。
あんなこともあったなー。こんなことも、あったなー。日記やブログを引っくり返しながら、
こつこつと書く作業は、とても楽しかった。
(ものすごい大作になってしまい、あれに、全部目を通したマーガレットさんや司書の方は、
本当に大変だったと思います。感謝。)
そして、本番も。本当に、素敵な雰囲気の会でした。
(昨日が、その本番でした)
きっと、マーガレットさん達、こひつじ文庫のスタッフみなさんの雰囲気が、そうさせるのでしょうね。
だからこそ、楽しかったから、とても素晴らしかったからこそ、心残りとなったこともありました。
打ち合わせもほとんどなく、本番にのぞんだこと。
せめて、直前に一度だけでも打ち合わせていれば、もっと、最終的に、進行の先生の考えを踏まえた
原稿を練れたと思うし、練習もできたはずでした。
せっかくのマーガレットさんの想い。もっともっと、出来たはずと思ってしまいます。
遠いから、息子の高校の説明会。言い訳にもならないな。もっと、やりたかったな。
そう思わずには、いられませんでした。 久しぶりに手にしたリンド・グレーン!
そんな私でも、あの場で、前に立て、最後まで話すことができたのは、横に座ってくださった、
専門家の司書さんのおかげでしたし、「素敵な会にしよう」という文庫の方々の真心でしたし、
何より、あの場に集った方々のおかげでした。
本当に楽しく、幸せな時間でした
夢のように終わりました
遠くから、忙しい中、足を運んで下さったブログのお友達の顔もあり、緊張しながらも、頭が
真っ白になることだけは、避けられました。
緊張したとき、ちらりちらりと、順番に視線を向けました お気づきでしたか?
本当に、感謝、感謝です。ありがとう。
会が終わってから、「(周りに、絵本を好きな方がいなくて・・・)今日は、ほっとしました。」と、若い
お母さんに言われて、心から、今日、この場に、来て良かったなーと思いまいした。
もっと、一緒に、お話したかったよねーと思いました。
「これから、この子に読むのが、楽しみになりました!」と、赤ちゃんのママに言われ、もう、
嬉しくて、天にのぼりそうでした。
だって、そのことが、私と息子の読み聞かせの「すべて」ですもの。
読み聞かせブームは、とても素敵なことなのだけれど、「読み聞かせ」が一人歩きして、
「絵本を読んであげなくちゃいけない」になったりするのは、とても悲しいことです。
一緒に楽しもう
だって、本当に楽しいんだよー。小学生になった子に読むのは。
みんなで、楽しもう
「もう、一人で読む。」と子どもに言われる日は、必ず、いつかくるのだから。
あの面白さが、色々な家庭で、繰り広げられているところを想像するのは、とても愉快で、
嬉しくて。きっと、あの場にいたお母さんは、読んで下さるだろうと思うのです。
そして、私も。
私には、まだ、娘と一緒に物語を楽しむ時間が、たくさん残されているのです。
なんて、幸せなんでしょう。あらためて、その幸せを噛みしめました。
その「読み聞かせ」の記録を、是非、とっておいて下さいねというマーガレットさんの最後の
言葉も、ぐっと心に残りました。そうでした。老後の楽しみです。
ぼちぼちとでも、書かなくては!
そしていつか、そんな我が家の絵本にまつわるエピソード、みんなで持ち寄る機会があったら
楽しいだろうなー
とか想像したら、夜、なかなか寝付けませんでした。
久しぶりの東京で、寝付いたら、朝までグッスリでしたけど。
そうそう。池袋駅と新宿駅の人の多さには、毎度、驚かされました。
見に来てくれた妹が、帰り道、「池袋駅は、毎日、祭りのようだ。」と言ったので、笑いました。
本当に、祭りみたいでした。