ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『レモネードをつくろう』

2007-11-30 15:59:01 | わたしの読書
『レモネードを作ろう』
ヴァージニア・ユウワー・ウルフ(著) こだま ともこ(訳)

抱っこでないと眠れなかった、高熱の娘と一緒に、こつこつと読んだ本。
読み終わった日には、熱も下がっていました。うふふ。
今日は、体力回復のためか、一日中眠り姫の娘。
読んだその日に、感想も書きとめてしまいました。

主人公のラヴォーンは、高校生。
大学へ行き、いい仕事について、いつか、ドラッグや犯罪だらけの、この町から、出ていくのだと、自分に言い聞かせて生きています。
けれど、母親と二人暮らしのラヴォーンは、大学へ行くお金を、自分で稼がなくてはいけません。
そんな彼女が選んだのが、ベビーシッターのアルバイトでした。
3歳しか年が違わない、シングルマザーで2人の子持ちのジョリー。ジョリーの汚れ放題のアパートで、ラヴォーンとジョリーの不思議な友情が芽生えます。

二人の少女の前に立ちはだかるのは、ずっと昔から、変わることなく存在し続けている社会の闇。
そんな闇に立ち向かい、変わっていこうとする二人の少女の力強さ、前向きな姿に、大きく、心を動かされました。

それは、まるで、レモンのような・・・さらりとした読みやすい文章。
だからこそ、この重く、暗いテーマを、爽やかに読ませてくれるのでしょう。
ジョリーが、ラヴォーンに強引に連れていかれた学校の授業で、先生から聞かされた「盲目の女性とレモネードの話」を熱く語るシーンでは、涙が溢れて止まりませんでした。
そして、その日から、ジョリーが変わっていく様にも。。。
勉強したいって気持ちは、こういうことなんだなあと思ったら、また、胸が熱くなりました。

どうしようもない社会の闇も、勝手に背負わされた荷物も、自分の力で、変えていけるのだというメッセージに、どんなに救われる少年、少女がいることでしょう。
いつか、息子や娘にも読んで欲しい本です。

熱の原因

2007-11-30 12:03:47 | 赤ちゃん日記~娘さん日記
日曜日から続いていた、娘の熱。
40度前後を行ったりきたりで、解熱剤を使っても下がらず。
3日目には、細菌検査で、++をマークしてしまい、抗生剤の座薬の投与が始まりました。
このまま続くようなら、入院施設へ・・・
そう言われたときは、ただただ、呆然としてしまった、情けない母さんです。

でも、昨夜・・・・・発疹!!
顔から、足の先まで、見事に真っ赤になりました。
そして、夕方まで、40度近かった熱が、夜には平熱へ。
熱の原因が、「突発疹」だということが、判明したのです!!
今朝、発疹を見せにいった病院で、みなさんが「良かったねー!」と。
今日、発疹が出なかったら、入院だったよと言われました

突発疹でも、たまに、重症化する赤ちゃんがいるのだそう。
(実際に入院して、翌日、発疹が出て退院というケースもあるのだとか)
細菌検査で++だったこともあり、もしかしたら、風邪もひいていたのかもしれないし、
なんとも、判らないそうです。

とにもかくにも、原因が判明して良かった
でも、赤ちゃんの登竜門が、こんなに厳しいものになるなんて・・・。
これからが、思いやられます。
なにしろ、息子の時は、発疹のみの登竜門だったものですから。。。



さて、こんな大騒ぎな一週間に、ちゃんと、オチをつけてくれたのが息子くん。
昨夜、娘の発疹を見て、万歳三唱をした母だったのですが・・・・・
その横で、息子も「あー、良かったー!!」と
「うふふ。やっぱり、お兄ちゃんも心配だった?」と聞いたら・・・・
息子くん、
「これで、むやみに怒られなくてすむよー。ホッとした。」
!!!!!!!

そのときは、爆笑した母でしたが、夜、パパと一緒に、反省
泣き叫び、ぐったりしている娘を抱えて、右往左往の父母。
抱っこしながら夜を明かした後の朝には、たしかに、イライラしていました。
ノロノロと朝食をとっている息子を、寛容な気持ちで見ていられなかったのも事実。
腹痛を伴う座薬を入れるときには、息子を叱り付けて、二階にあがらせました。
しつこい位に、手洗いウガイを強要し、
半そでで外に出て行く息子に、怒鳴りつけてコートを着せたのも事実です。
深く、深く反省です

ごめんね。息子くん。
今日から、今まで通り、冷静に「叱りたい」と思います。

今朝、「昨夜、NARUTO(アニメ)のスペシャルを見損ねた」と言って、
号泣 & ソファーを蹴飛ばし新聞紙を破るの暴行を働いた息子。
とても5年生とは思えない、その所業を見ても、笑顔でいられた父と母でした。
それが、なんと幸せなことか
また、いつもの日常が戻ってきたのだなあ~

今日も発熱

2007-11-26 14:12:05 | つぶやき

週末の義妹の結婚式。
お医者さんから、「熱があっても、元気なら、横浜までなら行ってよし」と言われた娘でしたが、
前の日には、しっかり平熱に戻って、元気よく、参列することができました。
おかげさまで、娘は、他の参列者の注目の的
「すっごい、太ももね!」って・・・それは、誉め言葉なんでしょうか
誰もが、太ももを誉めるという状況。
親戚のみなさん。うちの娘の顔、誰も覚えてないでしょう(笑)?

さて、肝心の結婚式。
「豪華な結婚式なんか、やりたくないのに・・・」と、最後まで、ブツブツ言っていた義妹でしたが
その美しさったら
本当に、素敵な結婚式でした。
階段の手すり一つとってみても、完璧なホテル
それはそれで、素晴らしいことなんですね。うん。
それに、義妹のスピーチも、彼のスピーチも感動的で、本当に、結婚って、こういうことなんだなと、シミジミ思ってしまいました。

おまけに、娘が、眠たくなったり、オッパイを飲みたくなったりしたときのためにと、義妹が、ホテルの部屋を用意してくれたおかげで、苦労なく参列できたのも、とても嬉しかった。
思わず、私ったら・・・
「私も、次は、こういうところで挙げたいなー」発言
旦那に、「どういう意味なの?」と言われました。
うふふ。内緒。

夜景を観ながら・・・という披露宴だったので、部屋に戻ってみたら、夜の10時。
子どもはもちろん、大人も、倒れるようにベッドに入ってしまいました。
ただ、私は・・・
疲れているのに、素敵な結婚式に興奮しすぎて眠れず・・・
横浜の夜景と、白々と明ける空を満喫しっぱなしでした。
まるで子どものようですね。困った人です。我ながら。
で、
家で、ゆっくり寝ようと思っていたのですが、予想どうり、娘が、発熱。
今日は、とうとう、39度まであがり、また病院へ行ってきました。

「お。これは、また、新しいのですよ」と先生。
「横浜の風邪菌ですよ。」と私。
「まあ、しょうがないよね。風邪だから、様子みてるしかないから」と先生。
「次から次へと、本当に、見事にもらってくるんですよ。」と私。
「そのうち、免疫つくから待ってなさいって!」と看護婦さん。

この会話。永遠と、春まで続くとみました


『はじめての文学・桐野夏生』

2007-11-22 11:52:46 | わたしの読書

『はじめての文学・桐野夏生』

この本を読もうと思ったのは、ただ、単純に・・・
中高生に混じって、読んだことのない(あるいは、あまり読んでいない)作家さんの作品を、読んでみようと思った、ということと、
「桐野夏生の作品で、中高生(あるいは、小学校高学年)が、読めるものがあるのか?」
という、素朴な疑問からでした。

『柔らかな頬』という作品を読んだのは、何年前でしょうか。
最後まで犯人が明かされず、消えた娘の行方も知れないまま・・・という、在りえないサスペンス。
ホラーやサスペンス、推理小説を読むときの(苦手なので、ほとんど読みませんが)、あのドキドキ感や、手に汗握る感が、全くなくて・・・
「人間って、馬鹿で汚くて、でも、なんだか可愛いじゃん。」そんな感想を抱いたのを覚えています。
文章も、きりりと整っていて、私好み♪
でも、あの頃はやった『OUT』には、とても進む勇気がなくて、結局、それ以降、遠ざかっていた作家さんでした。

そんな作家さんの『はじめての文学』。
どの作品にも、鋭く尖った針が、何本も突き立っていて・・・しかも、それには、毒が、たっぷり塗ってある。
もしくは、得たいのしれない邪悪なものが、にじりよってくるような恐怖を味わえる一冊。
そんな感じでしょうか。

だいたい、作者のあとがきの題名が「小説には毒がある」ですから(笑)
毒、ありすぎでしょ!と、思わず、突っ込みたくなったのは、私だけでしょうか。
作者も仰る通り、毒があるから、面白いのかもしれません。
素直に感想を求められたら、はっきり「面白かった」と答えられます。
でも、でも・・・
母親として、これを子どもに勧められるか?と聞かれたら、迷わず、NO!かな。
(母親じゃなかったら、勧められるかもしれませんが)

でも、その頃の子どもたちにとっては、この類の小説は、必要不可欠とも思います。
大人が汚くて仕方なく思えたり、そういう時期に、そういう爆発しそうな感情を抱えているときに、こういう本は、必要かもしれない。
男と女のもろもろも、嫉妬、ねたみ、横恋慕、不倫、殺人・・・その存在を、私に教えてくれたのは、たしかに、物語だったから。
図書館で、友だちから借りて、むさぼるように読んだ時期・・・あったなあ

だから、中高生のみなさん。
どうか、この本は、心配症のお母さんに隠れて、こっそり読んであげて下さい。ね。


おはなし会・デビュー

2007-11-19 05:57:57 | 赤ちゃん日記~娘さん日記
図書館で開かれている「おはなし会」。
去年までは、私も読むほうでしたが、今年からは、読んで頂く方に。
先日、とうとう、デビューを果たしました!!
娘をつれて、はじめての「おはなし会」。と、張り切って出かけたまでは、良かったのですが・・・
なんと、時間を30分も間違えてしまい、到着したら、プログラム最後の紙芝居。
あ~!!私って、馬鹿。
 
でも、おはなしの部屋に、あふれんばかりに入った小さなお客さん達は、まだまだ聞きたいの!と、席をたたず。
寒い季節は、おはなし会の出番ですね。
そんな訳で、急遽、絵本と紙芝居が追加されました。
やったあ!みんな、エライぞー。
最後の絵本に選ばれたのは、石井桃子さんの『ちいさなねこ』。
読んでもらったのは、初めてです。
 
母親から離れ、一人で外へ出かけていく子猫。
外の世界には、危険がいっぱい。
さあ、子猫は無事にお母さんと出会うことが、できるでしょうか。
 
2歳くらいの女の子だったでしょうか。
こねこが、危険に出会う度に「こわいよ。」「こわいよ。」と声をあげていました。
お母さんに、ピッタリ寄り添って。
 
派手な言葉は、一つもありません。
静かに、丁寧に、情景を描いていくような文章。
挿絵も、上手にスケッチされたような、素朴な絵。
けれど、子どもは惹きつけられるのです。
語り手が、そっと頁をめくるだけで、あっという間に、ぴったりと子猫の後ろに立っているのです。
あるいは、子猫の目になっているのです。
子どもの感性って、本当に凄い。

聞いている間中、なんて美しい文章だろう・・・と、ウットリしていたのですが、後で確認したら、石井桃子さんでした。
石井桃子さんの文章、美しくて、大好きです。

ちなみに、デビューの娘は・・・
目の前にいたお母さんのバックに、強く強く惹かれてしまったらしく、ずーっと、悪戯しようと目をギラギラさせていました。
私が、無理矢理引き離すので(バックから)、そのうち興奮してきて、ぴょんぴょん跳ね出した娘。

あーあ。
息子が、あまりに、お利口赤ちゃんだったので、娘も、当たり前のように(何のためらいもなく)図書館に連れてきましたが、これは・・・、時と場所を考えないといけないようです。
おはなしの部屋を出る時には、2歳くらいの真っ赤なワンピースのお姉ちゃんに構って欲しくて、いくら止めても、ワンピースを掴もうとする娘。大人しいお姉ちゃんは、すっかり動揺してしまい、申し訳ないことをしてしまいました。
まったくもう。
他の赤ちゃんたちは、大人しく抱っこされてたのになあ。

この数日後、娘さん、また発熱。
もう3日目ですが、昨夜も、38度弱まで上がってしまいました。
もらってしまったかなあ。
それとも、お兄ちゃんが、学校から、密かに運んできたかしら?
お兄ちゃんのクラスでは、インフルエンザも出ているので要注意です。
しかし・・・まだ、11月だというのに、この風邪のひきっぷり・・・
息子のときは、本当に楽をさせてもらったのだなあと、つくづく実感します。
うーむ。今週末は、義妹の結婚式なのに。どうしましょう。

ことりタイムス

2007-11-15 21:52:58 | つぶやき



ことり文庫」(子どもの本屋さん)さんが、来月、一周年を迎えます。
それを記念して発行されたのが「ことりタイムス」。
ブログで、今日発送しましたの記事を読んでから、もう、楽しみで楽しみで・・・・
「あー!待ちきれないー!!」
と、ついに爆発するという時に、送られてきました。やったー!

面白い!楽しい!可笑しい!もう、最高です!
もちろん、素敵な絵本の紹介も、クリスマスについての記事も、良かったのです。
でもでも・・・
楽しいもの、可笑しいもの、馬鹿馬鹿しいもの(あ、ごめんなさい!)大好きの、こもも親子ですもの。
ついつい、そちらの記事に目がとまり、ゲラゲラ笑いながらの読みあいになりました。

まず、はじめの注目は、折り込み広告。
そこには、ノームと出会った女の子の体験談が。(『ノーム』の広告のようです)
息子くんのツボは、彼女が出会ったノームが、236歳だということ。
そして、お兄さんが365歳だということなのでした。
「すげえ。すげえな。236歳だってよ。ありえねえ。ありえねえよ。」
一人、笑いながら、つぶやく息子くん。おかしい。

しかし、折り込み広告で、持てる集中力を出し切ってしまったのか?
どの記事から手をつけてよいのかわからないのか?
その後の息子くん・・・。肝心の記事の方は、もう、ひっちゃかめっちゃか。
色々なところを斜め読みしておりました(笑)
「あー!この絵本知ってるー」「猫山堂だ!」「おれの書いたやつだー!」
「ビー玉占いだー」「このクリスマスの本、おれ好きなんだよなー」
忙しい。忙しい。

それにしても、タイムスの中の広告の楽しいこと。
息子ったら、広告を見つけては、一つ一つに目を輝かせていました。
なにしろ、naoちゃんのお店(猫山堂)の広告も見つけてしまったものだから、どれがリアルで、
どれが冗談なのか、大混乱してしまった彼の頭。
私が、記事を読んでいるのに、横から
「ねえ、これは本当なの?ねえ、この店は、本当にあるんだよね?ねえ、ねえ。」
とうるさくて・・・
母は、ちっとも集中できません。まったくもー!

けれど、ラジオの番組表を読んでしまったら、もう、私も、息子と同じ状態に。
そうなんです。この、架空?のラジオ番組表が、とにかく面白くて。
あまりにハマリ過ぎてしまい、親子共々、
もう、その夜は、別のところを読むことが出来なくなってしまったのでした。
私は、次の日、息子が学校に行っている間に、号外(クリスマス特集)の方を読んだのですが・・・
しばらく読むと、また、番組表に戻ってしまいます。
頑張れ、大人!理性で、読むのだ!
ああ、じっくりとクリスマスの本の紹介記事を読みたいのに。
誰かとめてー!

ことりタイムス。
朝刊を鞍替えしたい位にファンになってしまったのですが、残念ながら、毎日の発行はしていません。
残念。
でも、毎日新しい「ことりタイムス」がきたら・・・
とても、家事は出来ないだろうし、息子は、学校に行けなくなるでしょうね。
良かった。毎日じゃなくて。

ことり文庫さん。いつも、楽しい時間をどうもありがとう!
子どもの本のことが、好きで好きでたまらないという店主さん。
そういう人と相談しながら、本を選んでいけるのは、本当に幸せです。
クリスマスに、息子と一緒に読む本も、ただ今、お願い中。
(こんな、丸投げなお願いも聞いて頂けるのが嬉しい)
どんな本が届くかな。楽しみです


『物語の役割』

2007-11-14 10:56:35 | わたしの読書

『物語の役割』 小川洋子

小川洋子さんの講演会でのお話を、本にしたそうです。
小説を書き上げるまでのお話は、どれも興味深いものばかり。
(中でも「博士の愛した数式」が、大きくとりあげられていました)
彼女の、物語を書く姿勢に、とても共感しました。
そして、彼女の読書歴のお話では、大きく頷くばかり。
私と読書の関係も、まさに、彼女と同じです。
まるで、自分の心の中を言葉にして表現してもらえたような、そんな錯覚さえ覚えました。

「ああ、私は、この作家さんが好きだ。」

一頁読むごとに、そう、つぶやいてしまいました。
つぶやかずには、いられませんでした。

素敵な言葉が、そこかしこにちりばめられていて、何度も何度も、行っては帰り、行っては帰りしながらの読書になりました。
本当に、私は・・・・この作家さんが好きです!
ますます、好きになりました。

小川洋子が好きな人は、是非とも。
小川洋子を読んでみようか?と思っている方も、是非ともの一冊。
私は、小川洋子の本を揃えるときは、まずは、この本からと決めました。
(ふと気づけば、これも ちくま さんですねー。いい仕事
してます。ホント。)


あっという間に、8ヶ月♪

2007-11-12 11:03:21 | 赤ちゃん日記~娘さん日記

ちょうど、1ヶ月前。発熱から始まった7ヶ月でした。
これが、「突発だろう」と、軽くみていたのですが・・・。甘かったデス
なんと、2週間以上、熱が上がったり下がったりを繰り返してしまいました。
シツコイ発熱の後は、鼻水との戦い。
やっと薬が終わり、鼻水を吸うスポイトを使わなくなり、完治したなと思ったら、8ヶ月
早ーい

さて、こんな養生中の一ヶ月だったのに・・・娘ったら、体重が激増。
そうなんです。
食欲が落ちない上に、鼻水や咳で喉が渇き、熱で夜中も眠れなかったりして、オッパイを吸い通し。
よって・・・・体重

7ヶ月検診では、とうとう、体重が平均値の上限ラインに乗ってしまい、栄養指導に回される羽目に・・・
「まだまだ、オッパイが必要なときなので、離乳食を食べさせすぎず、オッパイを大切にして」と。
あげてます。あげてますって、オッパイは
育児書とは逆に、オッパイあげてから、離乳食を食べさせているのですよー。
すでに、妊娠前の体重より痩せてしまっている(妊娠中10キロ以上も太ってしまったのに)母を見て頂ければ、わかって頂けると思うのです。栄養士さん。
ああ、どうなってしまうの。この娘は。

ちなみに、この指導の2日後。
家で「やきいもパーティー」があったのですが、みんなが、美味しそうに食べている様子を見た娘は、ひっくり返って大泣き。
仕方ないので、少しあげたら、もう、目をうるませながら、美味しそうに食べるのです。
そして、この時覚えたのが・・・
人差し指を口に持っていって、「もっと頂戴」ポーズ
おまけに、涙のつぶが、ぽろりんと頬をつたったりします。
これに大人は、イチコロ!

その場にいた大人たちが、誰もかれも
「いいじゃない、あげなよー。大丈夫だよー。」と、娘を援護。
おかげで、娘は、心ゆくまで「やきいも」を食べることが出来たのでした。
ああ。どうなってしまうの。この娘は。

そんな娘ですが、決して、1ヶ月間、食べてばかりいた訳ではなく・・・
メロディーが流れるおもちゃに合わせて、踊るようになりました。
最近は、例の歌を歌わなくなり、もっぱら、踊りに集中。
わらべうたは、
「おてらのおしょさん」「うまはとしとし」「いっぽんばし」がお気に入り。
これらを歌いだすと・・・にやりと笑います。おかしい。
絵本を、表情豊かに、楽しむようにもなってきました。
『いないいないばあ』と『がたんごとん がたんごとん』が大好き
これも、表紙を見せるだけで・・・にやり おかしい。
(そろそろ、絵本日記を付けてもいいかなと思ってみたり。)
ハイハイは、まだ出来ず。
太りすぎだから・・・という意見もありますが、まあ、そのうち出来るでしょう。
でも、溢れるばかりの好奇心の前では、もう少し先の方が、良いような気もします。
ハイハイが出来ないくせに、どこで見つけるのか、2度ばかり、紙を口に入れて、
クチャクチャしている娘を発見
一番、見つけて欲しくないものを見つけてくれるから、困ります。本当に、恐ろしい

風邪のおかげで、あっという間だった一ヶ月。
さあ、今月は、どんな成長に出会えるだろう。楽しみ・楽しみなのデス
どうか、もう風邪は、ひきませんように


『ゆきわたり』

2007-11-11 12:54:07 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『ゆきわたり』 宮沢賢治 小林敏也

この、教科書にも載っている物語を、私は、すっかり、忘れてしまっていました。
なんて、不思議で
なんて、愉快で
なんて、心地よい本。

幻燈会という言葉も素敵なら、
四郎とかん子、紺三郎の言葉のやりとりもまた、素敵。
すべてが、詩で出来ているような・・・う~ん、違うな。
上手く表現できない自分が、もどかしいです。
とにかく、賢治語とでもいうべき、不思議な言葉たちの美しさが、心を捉えて離しません。

そして、息子の心をつかんだのは、
酔っ払って、ウサギの糞を食べてしまった太右衛門さん。
(翌朝には、「野原のまんじゅうを出しといたら、酔っ払った父さん、食べるかな?」と息子
そ、そうね。本当に食べてしまいそうな所が怖い。)
幻燈会。
「寄贈、お餅沢山、人の四郎氏、人のかん子氏」という張り紙。
紺三郎の開会の辞(「決してそっちの方へ栗の皮を投げたりしてはなりません」が特に)。
「お酒をのむべからず」「「わなに注意せよ」「火を軽べつすべからず」という、幻燈の題目。
狐の女の子が差し出した黍団子を食べようか、どうしようかという沈黙。
狐たちが、おみやげにくれた「青びかり」の石。
(挿絵の中から、素早く、青びかりの石を銜えた狐を見つけていました)
そして何より・・・
本の中の言葉を暗唱することが、何より好きな息子くんは、暗唱に、うってつけの言葉を見つけ、物語をそっちのけで、目を輝かせていました。

凍み雪しんこ、堅雪かんこ
野原のまんじゅうはポッポッポッ
酔ってひょろひょろ太右衛門が、
去年、三十八、たべた。

凍み雪しんこ、堅雪かんこ
野原のおそばはホッホッホッ
酔ってひょろひょろ清作が、
去年、十三ばいたべた。

キック、キック、トントン。キック、キック、トントン。
キック、キック、キック、キック、トントントン。

絵本を閉じた瞬間に、それは、始まりました。
二人で、完全に覚えてしまうまで暗唱大会。
そのうちに、大声をはりあげて叫びます。
四郎たちの興奮がわかるなあ。声を合わせるって、本当に楽しい!!
息子は、キック、キック・・・で、サッカー選手顔負け?の踊りも披露。
おかげで、私の腕の中の娘は、きゃっきゃっと大喜び。

ああ、なんと楽しい読書タイム!
・・・・・・・と、電気を消した私は、甘かった。
大興奮の息子は、5分で寝ましたが、大興奮の娘の目は、ギラギラと輝いたまま。
ああ、私が馬鹿だった。どうして、あんな悪ふざけをしたのでしょう。

いくら布団に押し込んでも、ぐるぐると回り、連れ戻そうと手をのばすと、
「きゃーっ」と声をあげて、大笑い。
娘よ。くすぐるつもりじゃ、ないってば

キック、キック、トントン。キック、キック、トントン。

おかげで、娘の就寝タイムは、23時。
1時間半にも及ぶ、戦いでございました。

キック、キック、トントン。キック、キック、トントン。


『エーミールと三人のふたご』

2007-11-10 23:35:15 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『エーミールと三人のふたご』 エーリヒ・ケストナー 池田香代子・訳

前作で、硬い友情に結ばれた、エーミールと探偵たち。
今回は、夏休みを使って、教授(と呼ばれている男の子)の別荘に、彼らが集結します。
そして、またもや、彼らの前に持ち上がる問題。
彼らは、ホテルの舞台に立つ、一人の男の子を助けることに、使命感を燃やします。

正直な私の感想を言うと・・・明らかに、前作の方が良かった。
もちろん、これは個人的な意見です。
今回の物語だって、飽きることなく読了できたし、面白かったのですが・・・
ただ、どうしても前作と比べてしまって・・・。
話の内容も展開も、前作は、完璧だった。すべてが、完璧に練られていた。
でも、今回は、どうしても無理があるように思えて仕方がないのです。
エーミールと探偵たちに持ち上がる問題が、どうも、「作られたもの」のように感じられ、展開にも、無理があるように思いました。
エーミールとお母さんに持ち上がる、再婚問題にしても、素直に、感動できなかった(とか言いながら、おばあさんが、エーミールに語りかける場面では、泣いてしまいましたが)。

けれど、息子は、素直に・・・心から・・・楽しんでいました。
グスタフの「てやんでえ言葉」に、大笑いし、
どう考えても在りえない展開に、目を輝かせ、
エーミールの葛藤に涙し、
エーミールと教授の男の友情に、憧れの眼差しを送り、
子どもたちの活躍に、心から拍手を送っていました。

あー。
ここが、私と息子の違いなのだなあ。
前作と比べたりするのは、本当に、大人(私)の悪い癖。
これが、目の前の作品を楽しむチャンスを、自分自身で台無しにしてるんだよなあ。


『レター教室』

2007-11-08 11:58:44 | わたしの読書

『レター教室』三島由紀夫

携帯電話もパソコンも好き。
「5分以内に返信しないといけない」なんていう、若い人のルールとは無関係のおばさんのメールは、必要なときに、相手の時間を気にせずに使える、便利なシロモノ。
でもね、でもね・・・
手紙には、メールにはない、「ドラマ」があるのです。
この『レター教室』は、まさに、レターから始まるドラマです。

言葉の端はしに見え隠れする、人間の浅はかさやカワイラシサ、腹黒さ。
優しさやいたわりの気持ちが、痛いほど胸に響いてきて、時に泣けてきたりするのは、文章が上手いとかいう問題ではなく、それが、手紙という手段を用いているからに、ほかなりません。
選んだ便箋の絵にすら、書いた人間の想いが宿っているかもしれないのだから、
その奥深さは、とても、メールや電話には、適わないのです。
そう。手紙は、ドラマなんだなあ。

        
よし手紙を書こう!と思ったその瞬間から、物語は始まります。
書いているときの気持ちの高ぶり。
なぜか、書いているうちに、自己分析などしたりして。
そして・・・書き終わったときの満足感。

たった一通の手紙が、翌日もドラマを繰り広げます。
冷静になって読んだときの迷い。
「出そうかな?どうしようかな?やっぱり、明日にしようかな。」

その次の日にだって、ドラマは、待っています。
さらに冷静になっている自分が、どうして、あんなに興奮して筆をとったのか?と自分を戒めてみたりして。
そして、たどりつく悲しい結論。
「やっぱり、出すのやめよう。」
せっかく書いた手紙を、引き出しの奥に仕舞い込みます。
(なぜか、捨てられなかったりするのです)

何年か後に、ふと出てきた、その手紙。ドキドキしながら、読み返してみる。
ああ、なんだろう私ったら。
うふふ。そうそう、こんなときもあったわね。なんて。
        

そうなんです!!一通の手紙が、こんなにも壮大な物語を作り上げるのです。
手紙は、やっぱりスゴイ。素晴らしい!手紙のない人生なんて!

・・・・・ふう。
三島氏の軽快な文章にのせられたのか、この本を読んでいたら、なんだか妙に興奮してきてしまい・・・。
想像が一気に膨らんでしまいました。
それにしても、三島由紀夫の作品の感想に、「軽快な文章」だなんて。

中学生のとき、『金閣寺』に挫折してから、一度も手にとったことがない三島由紀夫。
どうしても、あのハチマキ姿が頭に浮かんでしまい、固いイメージが先行していました。
こんなユーモアあふれる、皮肉っぽい?俗っぽい小説?を書いていたとは。
本当にびっくりです。
同性同名の別人なのではないか?という疑問を抱いた程でした。
本当に面白い!!

特に、最後の「作者から読者への手紙」では、声を出して笑ってしまいました。
ああ、三島由紀夫の作品を読んで、声を出して笑うとは!
今までのイメージは、いったい何だったのか?
もし、まだご存命であったなら、カナラズやファンレターを出していたに違いありません。
「三島由起夫さま」とは、絶対に書きませんから、どうぞ、読んで下さいませね。
(氏は、手紙で一番重要なことは、宛名を間違わないことだと述べています・笑)

面白さのあまり、つい、悪ノリして感想を書いてしまいましたが・・・
文豪の作品を読みずらいと思っている人(私を含め)には、特に、おススメの一冊。
群ようこさんの解説も、良かったです。


『赤い目のドラゴン』

2007-11-04 12:12:53 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『赤い目のドラゴン』
アストリッド・リンドグレーン文 イロン・ヴィークランド絵 ヤンソン由実子訳

息子のお気に入り、リンド・グレーンの絵本。
読んでみたいと思いつつ、いままで、手にとることがなかった絵本です。
そんな・・・この本が、今月のことり便のページにのっているのを見つけ、
「よし!今月は、この本にしよう」と思ったのは、「どうしても読みたかったから」ではなく、
「どうしても知りたかったから」の方が、大きかった気がします。
どうして、この本が、今月の本なんだろう?って。

リンド・グレーンは、エーミール、ピッピ、ロッタちゃんと楽しんできました。
どれもこれも、楽しくて、ワクワクして、我が家の大好きな本たちです。
でも、「この季節に」という本は、あまりなく、ロッタちゃんのクリスマスの絵本にしてみても、クリスマスだから読んでみようとは、なぜか、思わなかったのです。

ことり便。この季節だからこの本、という選書でないのかもしれません。
でも、なぜか、とても気になってしまったのです。
そのうちに、「はじめて手にとるのは、どうしても、この季節にしないといけない」という
気さえしてきました(笑)
まあ、どうして、こう思い込みが激しいのでしょうね。

そうして届いた絵本は、とても美しい挿絵の本でした。
この静かで、美しい絵本を、この季節に手にとることができて、本当に幸せです。
今までのリンド・グレーンとは、ちょっと違う・・・
でも、彼女の物語の原点は、これなんだと思いました。
本当に、本当に素敵な物語。
読み終わったあと、深呼吸をしたくなる絵本です。

そうそう。今月は、息子の帰宅時に届いた「ことり便」。
大喜びで荷物をあけた息子くんは、私が、娘をかまっている間に、さっさと、この本を読んでしまいました。
あーあー。
一緒に読むことは叶わなかったけれど・・・なんとなく、その方が良かった気もします。
心の奥深くにある、やわらかい部分。
そんなところに、じんわりと染み込んでいくような物語だったから。

いっぺんに好きになってしまったこの本を、二階の本棚にしまう気になれず、しばらく、
すぐに手にとることが出来る娘の本棚に、しまうことにしました。
すると・・・
学校から帰ってきた息子が、ランドセルをしょったまま、この本を読むようになってしまったのです。
ふと気づくと、息子が、立ったまま読んでいます。
おや、帰ってきていたのね

「手洗いウガイは!」「宿題は!」「明日の支度は!」

いつもなら、たたみかける台詞が、どうしても言えません。
友だちと馬鹿騒ぎをして、好奇心を目一杯刺激されての学校での一日。
そんな充実した、騒々しくも楽しい一日のあとに、この本を開きたくなる気持ちが、
なんとなくわかってしまうから。
そんな本が、一冊、リビングに置いてあるのもいいものですね。
(夜の9時くらいに、後悔することもありますけど

今月(先月)のおまけは、店主のこうめさん自らが染めた、どんぐり毛糸のコースターセット。
みなさんのブログを読んで、ものすごーく楽しみにしていたのですが・・・
残念ながら、今月に限って、荷物をあけたのが、息子くん。
やっぱりね。息子くんにとられてしまいました仕方ない、譲りましょう。
大人ですから~

で、ただ今、製作中(→
なかなか、上手くできない息子くんのために、針だけは、私のフレーム織セット(これも頂きもの)の針に変えてあげましたが、なかなか、丁寧に仕上がっています。
楽しみだね。


はじめてのブック・スタート!

2007-11-02 12:18:51 | つぶやき

娘の風邪も、ようやく落ち着いて、予定どうりに「7ヶ月検診」に行くことができました。
体重が、とうとう平均値の上限にのっかってしまい、栄養相談に回されてしまったことは、ちょっと悲しかったのですが、なんと言っても今日は、最後に、楽しみにしていた「ブック・スタート」があるのです。
我が家では、はじめてのブックスタート。
どんな絵本が配られるのでしょう。楽しみだな♪

ブックスタートのスペースには、何人ものアドバイザーの方がいらして、アドバイザー一人につき、二人の赤ちゃんという割合で、読み聞かせが進行していきました。
始めに読んで下さった絵本は、松谷みよこさんの『いない いない ばあ』
の大好きな一冊です。
家でも、この絵本だけは、手を出さずに、画面を食い入るように見つめるのです。

ところが、アドバイザーさん・・・一頁読むごとに、
「ほら、これは何かなー?」「ねずみさんだねー。」
「ほら、これは?」「きつねさんだよー。こんこんって、いうね。」と。
もう一人の赤ちゃんについてきた、2歳くらいのお姉ちゃんには、
「ほら、何?なんだっけ?こん、こんっていうんだよ?」と、答えを強要。

ああ・・・この絵本も、こんな風に使えば、あっという間に「知育絵本」。
彼女の口から溢れる言葉のシャワーの中では、「いないいないばあ」の言葉が、娘たちに、全く届かず。
いったい、これは、何の絵本なんだろう??

がっかりした母の前で、次に広げたのは、まつおかたつひでさんの『ぴょーん』
白地に描かれた、色鮮やかな「かえる」の緑色に、娘は、一瞬で目を奪われたようでした。
ところが、その方、2ページくらい淡々と読んだ(ぺらぺらとめくった?)あと、
「みんな、ぴょーんととんでたね。さあ。みんなも一緒にとんでみましょうね」と、しめくくり。

人のことを、とやかく言えるほどの者ではありません。
絵本の読み方に、正しい、間違いなんてないとも思います。
人には、それぞれの価値観があるっていうことも、理解しているつもりです。
でも・・・・・・・。こんなのってありですか?

お母さんという立場の人なら、何も文句はないのです。
でも、これはブックスタート。
やはり、提供する側は、ちゃんと、絵本と子どもの関係を理解するべきだと思う。
若いお母さんたちに
「ただ読むんじゃなくて、こうやって遊びながら読んでね。」って、その方が指導しているのを見るのは、何か、とても悲しいものを感じました。
1歳前の赤ちゃんたちにとっては、絵本は、お母さんとの遊びの一つだと思います。
だけど、だけど、やっぱりあれは、違うんじゃないかなあ。。。

なんとも複雑な、ブックスタートでした。
もちろん、私のところのアドバイザーの方が、特別だったのかもしれないのですが。
もっと、読み聞かせをやっている民間の団体を巻き込んで、やったらよいのに。
それはそれで、面倒なことがあるのでしょうか。
でも、やっぱり、あれはないんじゃないかなあ。。。

ブックスタートで配られた本
・『ぴょーん』 まつおかたつひで
・『おつきさまこんばんは』 林明子


『紫の履歴書』

2007-11-01 23:02:12 | わたしの読書
『紫の履歴書』 美輪 明宏

美輪さんのファンでも、何でもないのですが・・・
なんとなく、読んでみたくて借りてきました。
なんだったんでしょう。そういうものを求めていたのかしら(笑)

ますます、美輪さんが妖艶に見えてくる一冊。
あの原爆の体験を、こんな風に書く人は、美輪さんしかいないだろうなと思った。
こんな世界が、あるのだなあと思った。たぶん、私は、一生、知ることもないのだろう。
この履歴書があって、今の美輪さんがあるのですね。
人間が生きていくって、本当に、凄いことなんだって思った。