ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『少年たんていブラウン1』

2007-08-30 19:02:58 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『少年たんていブラウン1』 ドナルド・ソボル作 花輪かんじ訳

たまにしか本を買わないのに、ことり文庫の店長さんは、いつも、息子の読書について相談にのってくれる。図書館で借りてきてしまうのに、本当に申し訳ないデス。
そんな訳で、この本も、探偵モノが大好きな息子にと、教えて頂いた一冊。

百科事典というあだ名を持つ、物知りなロイ。
もちろん、物知りだけではありません。推理もバッチリ!冴えているのです。
警察署長さんのお父さんも顔負けの推理は、強盗犯人も捕まえてしまうほど。
今まで読んできた探偵モノとは違って、かっこいー主人公!
しかも、ロイの推理は、物語の中では明かされることがありません。
読者が考えて、答えを出すのです。答えは、後ろについていて、後で読める仕組み。
こんな推理小説、はじめて!
おかげで、何度も読み返して、じっくり考えることができるのです。

答えは、大抵、言葉のやりとりに隠されています。
ということで、母は、ほぼ正解!
最後の事件も、母が完璧に解決しました。
息子くんたら、どうしたんでしょう?
素直に「母さんって、スゲエ!」だって(笑)。
こんなことで尊敬されてもねー。ま、いいか。こんなことでも、尊敬してもらえて。

1章を15分もあれば読んでしまえるというのも(推理する時間が少なくなれば、もっと短縮可能)、寝る前の読書には、ぴったりでした。
何しろ、宿題の山に追われて、時間がありませんからねー。ぴったり。
それでも、最近は、その15分を捻出するのさえ難しい。。。
さあ、まだ夏休みの宿題が終わってませんよー。早く、早く!
終わらせてしまえば、2巻は、もっと早く読めてしまうはず。
早く、そんな夜が来ますように
(っていうか、あと3日で終わらせないと駄目なんだけど)


『りかさん』

2007-08-27 09:51:36 | わたしの読書

『りかさん』 梨木香歩

お人形遊びが大好きだった。
誕生日プレゼントのぬいぐるみと、隣のお姉さんのおさがりのお人形、そして、薬局のおまけで貰ったゴム人形で、一日中、妹と一緒に遊んでいた。
お菓子の箱を家にして、ハンカチで布団を作って・・・
それぞれの役柄も、しっかり出来上がっていたっけ。(ほとんどすべて、姉という特権を振りかざして、私が考え、従わせていましたが・笑)。
楽しかったなあ・・・・・。
欲しかったリカちゃん人形は、もちろん、買ってもらえなかったけれど、それでも、やっぱり楽しかった。

主人公の「ようこ」は、あの頃の私のように、やっぱり、リカちゃん人形が欲しい女の子。
「おひな祭りに欲しいものがあるかい」と、おばあちゃんに尋ねられて、「リカちゃんが欲しい」とお願いする。
それからしばらくして届いたのは、ほっそりしたリカちゃんではなく、その倍近くも大きい、「りかさん」という名前の真っ黒髪の市松人形。

ぷっ。
ありそう。ありそう。

ようこの落胆が、痛い程わかる。なんともアリガチな展開だな。
でも、すぐに、そんな考えは、ふっとんでしまう。
りかさんが、ようこに話かけるのだ。それは、周りの人たちには聞こえない、不思議な言葉。
いつの間にか、ようこは、人形や木や、声を出すことができぬものたちの声を、聞くこと(感じること)が出来るようになっていく。そして・・・

人形に、気持ちや想いがあるなんて、考えたこともなかった。
私の人形たちは、何を考えていたんだろうなあ。
あれだけ、引っ張りまわされて、さぞかし、毎日、お疲れだったことだろうな(笑)
そんなことを考えながらの読書。楽しかった。素晴らしい時間だった。
人形遊びが大好きだった、かつての少女たち、そして、今、人形を大切に想っている少女たちに、是非とも読んでもらいたい一冊!
本当に、面白かった。

ちなみに、続編の『からくりからくさ』を、最初に読んでしまった私には、まるで、『からくりからくさ』の謎解きをしているみたいで、こんがらかった紐が、するすると解けていくような感覚を味わうこともできた。
面白かった。本当に、面白かった!!
大人だったら、この順番で読むのもアリ?なんて、思う。
『からくりからくさ』を、再読したくなってしまうけれど。

しかし、『からくりからくさ』は、大人でないと、ちょっと読み込むことが難しい気がするけれど、この『りかさん』は、子どもでも充分楽しめる内容。
子どもだったら、子どもの時に『りかさん』を読んで、ちょっと大人になってから、続編に進むのも面白いかもしれない。
色々な楽しみ方が出来るな。きっと。
そう考えると、本にも、命が宿っている気がする。うふふ。

人形。草。木。
声なきものたちの声をきく。はられた結界を解いて、語り合う。
なんて、素敵なことなんだろう。
結界なんて、今まで、考えたこともなかったけれど(息子がテレビで見ている『結界師』というアニメを、「また訳判らないの見て」と呆れていた程、ウトイ私でしたが)、なんだか、とても、興味が湧いてきてしまいました。
実は、ものすごく身近なことなのかもしれません。

草木染に、やっぱり挑戦しよう!!
『からくりからくさ』を読んでから、染物の本を色々と借りてきていましたが、気持ちが、さらに高まってしまいました!


読書感想文・狂想曲

2007-08-24 14:14:38 | つぶやき

夏休みも、残すところ、あと一週間ちょっと。
息子くん、まだまだ、宿題が終わりません。
なのに、最後の週は、木曜日から、パパとキャンプに行く予定。
どうするのー!終わるのー??

で、今朝、最大の難関・読書感想文を書こうと、机に向かった息子。
選んだ本は・・・もちろん、大好きな『バッテリー』だ。
な~んとなく、嫌な予感がする。そして・・・
一時間たって、のぞきに行ってみたら、夢中になって再読中!
きーっ!!どうすんのよー!今日も、この後、プール行くんでしょーっ!!
怒りの母に、しゅんとなる息子。

だから、読書感想文って、嫌いなのです。
本を読んで楽しむことと、作文を書くことは、ちっともイコールじゃない。
もちろん、かつての私がそうだったように、本も好き、感想文も好き!という子だっている。
だけど、みんながみんなそうじゃない。
でも、宿題となると、できる子も、できない子も、関係ないのだ。
とにかく、やらなくちゃ駄目なの。

苦手なものを我慢してやるというのも、大切な経験だと思う。
だから、運動会の順位づけも賛成派の私(自分は、いっつもビリでしたが)。
でも、読書感想文となると、ちょっと違うんじゃないかなあと思う。
その本が大好きでたまらない子に、そのことで、悩んだり、悲しんだりしてほしくない。
これが、母ではなく、本の虫としての意見。
でも、書かなければならないのだ。もう、学校で決まってしまっているのだ。
頑張れ、息子よ!
それでもなお、「バッテリー」を好きでいられるか!?これは、祈るしかないなあ。

で、読書感想文得意少女だった母が、ちょっと入れ知恵。
さっさと終わらせて、ダメージを小さくすませたいと思う母心。
「感動した場面や台詞を書き写して(枚数もかせげるしね)、そこからスタートさせるといいよ!」

そこで、母、息子の読書感想文・狂想曲、開始!
「好きな場面ある?」
「うん。ある。」
「どこが、一番、好きだった?」
「全部。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

よし、仕切りなおし。「どれか、一つか二つに絞れる?」
「たぶん。」
(本を読み出す。読み出す。読み出す。)
「ねえ、どれ?」
「どこに書いてあるか、全部読まないと思い出せない。」
「全部読んだら、夏休み終わっちゃうよ!」(ちょっとイライラの母)

「・・・・・。」(5分くらい、本をめくって考える息子)
「・・・・・。」(黙って、待っている母)
「ここ。」
「ええと・・・、どこが気に入ってるの?」
「絵。」
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。挿絵かいーっ!

絶対駄目。絶対に書けない。どうしたらいいのー!?
その後、息子は、白紙の原稿用紙を机に出したまま、予定通りプールへ。
あ~あ。今日も終わらないよ。
これは、「私は、この本が大好きです」と、一行書くしかないな。
この最終手段を教えてあげる日も、近い・・・たぶん。


『トムは真夜中の庭で』

2007-08-20 12:57:49 | わたしの読書

『トムは真夜中の庭で』
フィリパ・ピアス(著), 高杉 一郎(訳)

息子の誕生日のプレゼントを購入するときに、ことり文庫さんから送ってもらったリストの中にあった本。
プレゼントには、違うものを選んだのですが、題名だけは、以前から知っていたこの本に、興味深々。早速、借りてきました。

はしかにかかった兄から隔離され、おばさんの家に行くことになったトム。
何か面白いことはないかなあ?そんなことを考えならベッドにいたトムは、壁にかけられた大時計が13回、時を刻むのをきいた。
時間を超え、今は、コンクリートと家に変わってしまっている庭園に入り込んだトムは、そこで、ハティという少女と出会う。
ハティとの楽しい時間。果たして、トムは、どこに迷い込んだのだろうか?


正直、途中までは、とても長かった。
暑さもあると思う。
でも、古典的な雰囲気の文章だからか、詩的な文章だからか、なかなか、頭に入っていってくれなかったのだ。けれど、いつの間にか、夢中になって読んでいた。

最後の最後まで、秘密がわからない展開。
ラストの方では、どうしても本を閉じれなくなってしまい、娘を抱っこしたまま読み続けてしまった。
ごめんね、娘ちゃん。
そして、秘密が解けた瞬間!
何故だろう?悲しい訳でも、嬉しい訳でもないのに、涙がホロリとこぼれた。不思議。
腕の中の娘は、もっと不思議そうに私を見上げていたけれど。

旅行に行く前に、息子にも読んであげたい一冊。
けれど、今読んでいる本が、読み終わりそうにない。
う~ん。間に合わないかなあ・・・残念。
息子なら、時間を越えて、別の世界に旅が出来るかもしれないな。いつか、是非。

保存版として、ハードタイプの本も出ているようです。昔から読み継がれてきた本なのですね。今回は、購入しなかったけれど、いつか、手元に欲しいなあ。
読み終わるのに時間がかかってしまい、
(終わってみれば、どうして、そんなに時間がかかったのか不思議な位、面白かったのだけれど)
いしいしんじの新刊『みずうみ』の方が、貸し出し期限までに読み終わらなかった。あー。悔しいー!!
予約から、やり直しですが、絶対に読むぞー!


『ビーザスといたずらラモーナ』

2007-08-17 10:03:13 | 息子と読んだ本のこと・児童書

『ビーザスといたずらラモーナ』 クリアリー作 松岡享子訳 ダーリング絵

ヘンリーくんシリーズ第四作目。
でも、ヘンリーくんは、脇役の脇役で、主役は、友だちのビーザス。
いたずらっ子も筋金入りのラモーナに、振り回されっぱなしのビーザスの悩める日常が綴られています。こりゃあ、ビーザスがお気の毒・・・という事件が続き、とうとう、ビーザスは、ある恐ろしい考えに捕らわれてしまいます。
「妹を好きになれない。」
なんて恐ろしいことだろうと、ビーザスは嘆き、苦しみます。
最後の最後。そんなビーザスに、とっておきの言葉が待っています。良かったね。

息子は、ラモーナが、とんでもない事件を起こすたびに、鼻で笑いはするものの、いつになく冷静に聞いていました。
途中、ぼそりと一言。
「ラモーナって、ヘンリーが主役のときは、めちゃくちゃムカついたけど、これだと、そんなにムカつかないね。」
うふふ。そりゃあ、 ビーザスに感情移入してないからでしょ。
ヘンリーくんが相手だと、もう、涙と怒りで、ぐちゃぐちゃになっちゃうのにね。

けれど、母は、ちょっぴりビーザスに感情移入。
私の妹は、もちろん、ラモーナのような子ではなかったけれど・・・やっぱりあるよね。
お互いがお互いを嫌いになる時って。
そんな訳で、ちょっとだけビーザスに親近感。がんばれ!ビーザス!!
いつか大人になったら、お母さんとビアトリスおばさんのような、仲良し姉妹になってるよ。


笑って、笑って、5ヶ月になりました♪

2007-08-14 09:52:28 | 赤ちゃん日記~娘さん日記

5ヶ月になった娘。笑うツボが刺激されっぱなしの5ヶ月ちゃん 
まあ、良く笑うこと。
話しかけてくれた人には、必ず、にっこり笑顔で返します。
「愛想が良い」と、近所で評判になりました♪

笑い声が、また、コロコロとした赤ちゃん独特の声で、、、
聞いていると、それだけで、幸せな気持ちになってしまいます。息子が笑ったときのことを思い出しちゃうなあ。
それにしても、この笑い声。こちらまで、つられて笑ってしまう。
まるで「笑い袋」のようですなあ。うふふふふ。

一番のツボは、「いっぽんばし こちょこちょ」です。

楽しくて、母、やりすぎます。
何度でも笑います。
楽しくて、母、やりすぎます。
最後に、泣かれます。ごめん、ごめん

二番目のツボは、「ドラえもん音頭」です。
娘が泣いたまま放っておかれることが、堪えられない息子くん。そこで、どうにかしなくちゃと思った息子が歌いだしたのが「ドラえもん音頭」!

何故に、ドラえもん?
息子の頭の中は、何年生になっても、不思議の森です。
娘があまりに笑うので、調子者の息子は、そのうちに踊り出します(音頭ですし)
娘は、歌が気に入っているのか?それとも、踊りに目を奪われているだけなのか?
さてさて、娘ちゃんが、あまりに笑うので息子に負けじと、母も歌います。
母は、歌詞を良く知らないので、適当に歌います。
最初は、「違う!」と、イチイチ直していた息子も、諦めたのか?母のデタラメな歌に合わせて、踊ってくれるようになりました。
たまに、オリジナル「娘ちゃん音頭」に変化します。

歌といえば、「おしりのうた」も健在。
いつの間にか、息子も覚えてしまい、たまに、口ずさみながら宿題をやっています。
オカシイ。でも、頼むから、外で歌わないで下さいよ。
みんな、3メートルぐらい引くと思うから。よろしくね。

8月の頭に、なんと、「寝返り」をしました!!
あわてて調べてみたら、4ヶ月で「寝返り」するのは、そんなに珍しいことでは、ないのですね。
息子は、4ヶ月で、ようやく首が据わった赤ちゃんだったので、4ヶ月で「寝返り」するなんて、夢にも思いませんでした。びっくりしたなあ。

娘ちゃん。誰よりも、お兄ちゃんが愛おしいようです。
お兄ちゃんの顔さえ見えていれば、よほど眠たくない限り泣きません。塾に行っているか、友だちと遊びに行くかで、殆ど、家にいないお兄ちゃんなのに。
何が、そんなに好きなのだろう?ホントに不思議。
たまに、二人で、ただ黙って見つめあったりしています。なんでしょ

食欲旺盛な娘ちゃん。早くも、みんなが食べているものに興味津々。
私がアレルギーがヒドイので、念のため、離乳食の開始を遅らせようと思っているのだけれど、欲しくて欲しくてたまらないらしく・・・
食事の時は、絶対に布団で寝ていられません。
う~ん。6ヶ月頃まであげないつもりでいるのだけれど・・・。あまりに見つめられて、つい、心が揺らいでしまいます。困るなあ。

お互いの実家に、娘を連れて帰りました。
そこで、娘が、プチ人見知りをすることが判明。母の顔を、助けを求めるように見つめます。
成長したねえ。

そんなこんなで、笑って、歌っての一ヶ月。
詩の暗唱は、梅雨が終わってから、休止したままです。
青い空を見ていると、なぜか、歌いたくなりますね。なんでしょうね。
さて、5ヶ月は、どんな表情を見せてくれるのだろう?
初めての旅行もあります。どうなることやら、今から、楽しみです


夏バテ

2007-08-14 09:19:31 | つぶやき

夏が大好きな、海育ちの私ですが、この夏、始めての「夏バテ」を経験。
一日中、ぼ~っとしています
家事をやって、娘と一緒に寝て、ご飯食べて
家事をやって、娘と一緒に寝て、ご飯食べて
それで、一日が終わります。

喉が渇く娘にオッパイを吸われすぎて、貧血気味なのかと思っていましたが、もしかしたら・・・これが、俗に言う「夏バテ」?
そんな訳で、読書もパソコンもご無沙汰しています。
少し、身体が楽な感じがする今日。
図書館の本の山を遠くに見つめながら、ただ今、パソコン中。

来週には、娘を連れての「はじめてのプチ家族旅行」が控えているので、早く、体調を戻さなくては。
我が家は、寝室以外にクーラーがなく、それすらも、「温暖化防止」とか言って、入れないことが多いので、こんなことになっちゃったのかしら。
でも、一緒にいる娘ちゃんは、元気一杯。
暑さで疲れるせいか、余計に昼寝もして、いつもより、機嫌が良いようにも思えます。
たくましいなあ。

この夏。
「小倉百人一首を覚える」という宿題を自分に課しているのですが、おかげで、遅々として進みません。
今週。とうとう、途中から参戦してきた息子に、追いつかれてしまいました
本日、ようやく9番目の歌。小野小町です。懐かしい~♪

花の色は 移りにけりな いたづらに 
    我が身世にふる ながめせしまに

花の美貌と寿命は、はかなく短い。
美貌とは、縁のない私の人生ですが、衰えた我が身体を想うと、やっぱり、嘆きたくなっちゃいます。
小野小町の心情を、ちょっと理解できた夏


夏の初体験!?

2007-08-05 14:07:16 | つぶやき

暑い、暑い、夏。息子くん、初体験の連続の夏なのです
初めて読んだ、長編小説・「バッテリー」。
そして・・・・・。初めての塾通い。
塾。小学生のうちから通うことになるなんて、思ってもみませんでした。
4年生になった頃から、友だちが、少しずつ塾に通いだし、それを恨めしそうに眺めていた息子くん。

でも、私もダンナも「塾通い」には、反対。
小学校の頃は、「遊んで 遊んで 遊びました」でいて欲しい。勉強は、学校と家でやれば、それで充分。そう思っていたのです。
学校の勉強についていけてないならまだしも、テストや通知表を見ていると、ちゃんと理解している様子。もちろん、全国標準なんかで見たら、お話にならないかもしれないけれど、小学校のうちは、学校の勉強が理解できていれば、それで、OKだと思っていました。
でも、5年生になって、急激に親しくなった友だち二人が、塾に通っていて・・・
その二人が、息子に「一緒に行こうよ」と誘ってくれるのです。
「いつも一緒にいたい」と思ってくれるのは、ありがたいんですけどね。

夏休み前、塾で「実験工作」のワークショップが開かれ、もちろん誘われた息子くん。
「行ってもいい?行きたいな。」と、モジモジ聞いてくるので、ワークショップならと、OKしてしまいました。すると、その日のうちに、テストを受けさせられたらしく・・・
得意だと思っていた計算が、ちっとも出来なかったのが、相当悔しかった様子の息子。

その日の夜。「今日のテストで、計算が全然出来ませんでした。ぼく、もっと算数が出来るようになりたいです。塾に行かせて下さい。」と、しっかりとした口調で、頭を下げました。
仕事から帰ったきたパパも、同じように、説得した息子。
私よりも頑なだった旦那も、この、息子の様子に感心してしまったらしく、「夏期講習なら」と、すんなりとOK
それにしても、いつの間に、こんなこと言えるようになったんだろう。
大人になっちゃったなあ。

そんな訳で、受けることになった、塾の夏期講習。
受付のために訪れた塾の先生の
「僕達に任せて頂ければ、必ず、学校の成績が上がります!自信があります!」
いう台詞には、はっきり言ってウンザリだったのですが、息子の言葉を思い出して気を取り直し、書類に印鑑を押してきました。

小学生のうちは、成績を上げるための勉強じゃなく、この先、勉強を極めたくなるための勉強をして欲しい。そう思ってきたし、塾から渡された「高校進学ガイド」を読んでも、それは変わらない。
そして、嬉しいことに、そういう授業をしてくれる担任の先生に出会うこともできた。
でも、「塾で勉強してみたい!」という息子に、NO!と言えなかった。
「友だちと一緒にいたい」と「勉強したい」が、彼の中で混同している気もする中、これで良かったのかどうかは、疑問のまま・・・。

そんなこんなで、楽しそうに塾に通い、帰ってくると、塾の宿題を持って、友達の家に飛んでいく息子。塾には、他にも、クラスメイトが何人もいて、ほとんど、プチ・学校状態らしい。。。
先生も若くて、友達のようでなんとも楽しいらしい。
私が子どもの頃は、夏休みと言えば、朝から夕方まで、ずっと、妹と一緒に学校のプールに入っていた気がするのだけれど・・・
息子は、年の近い兄弟もいないし、仕方ないのかなあ。
毎朝、嬉しそうに、友だちとバスに乗っていく息子を見送りながら、なんだか、複雑な母なのです。
(友だちと一緒にバス通学。これも、初体験

周りからの影響を受けやすい息子が、塾の講師の方々から、どんな影響を受けていくのか・・・ちょっぴり心配。
友だちとの距離がグングン近づいていき、母親なんて、振り返りもしなくなった息子が、今まで、一人で出たことのない街中で、変なことを仕出かさないのかも、ちょっぴり心配。
ビックリするくらい、どんどん、親離れしていく5年生。
息子を信じて、見守るしかないかな・・・と腹をくくった夏なのでした


『バッテリー』

2007-08-02 23:37:16 | 息子が一人で読んだ本

『バッテリー』 あさのあつこ

初めての長編小説。いきなりの長編小説。心配していましたが、あっという間に読了です
面白かったらしく、「2巻も買って欲しい」と懇願されました。
でも、大丈夫。大抵、どんなシリーズでも、2巻からは、図書館の競争率が低いのです。
(早速、予約したら・・・2番目でした
とりあえず、借りっぱなしの「シャーロックホームズ」を読み終わってからと言うことで

ホームズ。なにしろ、延長・延長・延長で、1ヶ月半くらい借りっぱなしなのですもの。
これだけ借りていても、大丈夫というのも、なんとも複雑ですけれど・・・。人気ないのかな。
「名探偵コナン」という漫画に影響されて借りてきた本ですが、「バッテリー」の中でも、登場人物が読んでいたらしく、それはそれで、読みたいと思っているらしい。
だけど、進まない。ジレンマの息子くんです

さて、先日、高校野球・県大会の決勝戦がテレビ中継され、野球大好き少年たちが、我が家に集結。
一球、一球に興奮して、声を張り上げていました。
なにしろ、息子の仲良しの子が目指している、私立中学の系列高校の試合だったので、興奮も最高潮!

息子くん。つい興奮しすぎて、
「あ~!●が投げていたら、絶対に勝つのに!」って、「バッテリー」の登場人物の名前を・・・
友だちは、みんな「???」
読んでない人には、わからないっつーの

先生の影響力。ここまで絶大なのは、息子だけらしい・・・ということが、判明しました。
あははだよねー。
でも、みんなも、読んでくれると嬉しいのにね。
とにもかくにも、息子くんには、大好きな一冊となったようです