ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『The Catcher in the Rye』

2006-04-30 07:22:24 | わたしの読書

J.D.サリンジャー 作
村上春樹 訳

『星の王子さま』を無事に読み終えた後、本棚に眠ったままの本たちを、読み返してみようと心に決めた。まずは、大好きな村上春樹訳の本。
村上氏の著書は、すべて読んでいるはず(たぶん)だが、訳した本は、殆ど読んでいない。村上氏が好きな作家なのだから、きっと読めるだろうと思うのだが、やっぱり・・・駄目。

その中でも、この物語は特別だ。始めて会ったのは、大学生のとき。村上訳では、なかった。

たぶん・・・だけれど、心理学の教授が、授業中に勧めてくれた。買ったのは、白水社から出ている1984年に初版された野崎孝一訳。
けれど、何回挑戦しても、全寮制の学校を退学になる主人公・ホールデンが、お世話になったスペンサー先生に挨拶に行くという、冒頭のシーンを読んだところで終わってしまう。
何回、ホールデンがスペンサー先生を訪ねただろう?
とにかく、なぜか、いつもそこまでしか読めなかった。そして、本棚行き。

二回目に読もうと再決心したのは、村上氏が、この本について書いたものを読んだとき。
けれど、やっぱり、ホールデンはスペンサー先生に会いに行き・・・本棚。
三回目に読もうと思ったのは、村上氏が訳した、この本が出版されたとき。
(野崎氏の訳したものはそのままで、現在は、両方が白水社から出版されている)
ところが・・・読めなかった。しかも、例の箇所まで。

だから、今回(四回目)、ホールデンがスペンサー先生の家を出て、寮にもどってきたときには、「ああ!今回は、最後まで読めるぞ!」と確信してしまった。スピードに乗ってくると、今まで苦労してきたことが嘘のように、スラスラ読める。
けれど・・・あまりにスピードに乗りすぎたのだ。2・3日前から、具合悪くなってしまった。
心が、だ。

感じやすいホールデンは、(たぶん)大好きだった弟を亡くしてしまってから、この世界すべてを敵に回して生きている。
権力、金、性欲。すべてをオゾマシイと考え、すべてを憎んでいる。
なのに、結局のところ「いいとこのボンボン」から抜け出すことが出来ない。
一晩のうちに金を湯水のように消費し、憎むべき大衆の集まる場所に行き、クソ食らえな映画や演劇を観て、そして、好きでもない女の子とデートする。
そして、その度に、世の中をののしり、憎むのだが、反面、彼は、それがないと生きていけない。けれど、それに気づくことが出来ないのだ。

この本を勧めてくれたのは、やはり、心理学の先生だったのだろうと確信した。
感じやすい若者の、大人の作り出したものへの、異常なほどの嫌悪感。
私は、もがき苦しむ主人公に共感するような若さも、パワーも、すでに持ち合わせていない。少々、いや、かなり年をとりすぎてしまった。私は、もう哀れみを通り越して、呆れてしまうしかない。けれど、たしかに「それ」は、今も、私の中にある。
そう気づいたとき、急激に気持ちが悪くなってきた。心が重い。元はといえば、心理学の先生が勧めた本だったのだから、もう少し、用心して読むべきだった。
今朝、読了したときには、もう、心が重くておかしくなりそうだった。・・・
ハマリすぎです。

今日が、晴れでよかった!


『海へいった赤んぼ大将 』

2006-04-29 06:52:03 | 息子と読んだ本のこと・児童書

佐藤さとる・作

4年生にもなると、比較的、誰とでも遊ぶ男の子でも、よく遊ぶ子、遊ばない子が出てくるようだ。
その中でも、虫とりはこの子と、サッカーはこの子と、と、相手によって遊び方が違うのがおもしろい。その中の一人は、おしゃべり派。
読書家で、息子より、視点が変わっていて(息子の発想パターンに、私が慣れっこになっているだけかもしれないけれど)、びっくりするようなことを言い出したりする。
おかげさまで、息子と二人での会話は、周りの大人たちには意味不明。それでも、おしゃべり好きの二人は、楽しそうに話をしている。

先日、あまりに学校から帰ってくるのが遅かったので、何をしていたのかと訊ねると、ただ、二人で話しながら帰ってきただけだと言う。
「話が盛り上がっちゃってさあ。」
「何の話してきたの?」
「スーパー赤ちゃんの話をしてきた。」
「は?」
スーパー赤ちゃん??
「あのね、ぼくらの話し合いではね。一番のスーパー赤ちゃんは『生まれたらすぐに世界一周をする赤ちゃん』ってことに決まったから。」
「・・・・・。」
どうやら、二人で交互に『どんな赤ちゃんがいたら、すごいか?』について意見交換し、最後に、これならすごいという赤ちゃんを決定したようだ。意味不明~!

そんな訳で、私の大好きだったこの本を、息子に読んでやりたくなった。
幼い頃の私を夢中にさせた、佐藤さとる氏の本だ。
本を手に取ると、私までワクワクしてしまう。

昨日は、まさに、たつや(タッチュン)が、いかにスーパー赤ちゃんであるかが描かれていた。
ピッピとは、対象的な息子の反応。
黙って、口をはさむことなく、息を飲むように本をのぞきこんでいる。同じなのは、「もっと読んで!」というところかな。
さすが、佐藤さとる!大人が読んでも、うなるほどの完成度!
ピッピもそうだけれど、こういう完成度の高い作品を読むと、ああ、児童『文学』なんだなあ~と思う。続きが楽しみ♪


『長くつ下のピッピ』

2006-04-28 08:59:51 | 息子と読んだ本のこと・児童書

とうとう、読み終わりました~!
あまりのおもしろさに、「一日一章」のルールを「一日二章」に変更したせいもあり、あっという間だった気がします。
「今日は、ゲームやらないから、その分、ピッピを読んで。」と息子が言い出し、いっぺんに三章読んだ日もあったしね。

ピッピは、最後までハチャメチャで、ホラ吹きでした。それは、ある意味、最後まで息子を裏切らなかったということで・・・
あれだけ、ロッタちゃんの「ちくしょう!」を気に入っていたのに、今では、ピッピお得意の「ホラふき」と「おまえ!」を連発する毎日です。恐るべしピッピ。

この本の一番のお気に入りの物語は、なんと言っても、ピッピが学校に行く章。
この章を、笑わないで読み聞かせることが出来る人は、絶対にいない!と断言できます。(私は、笑いすぎで泣いてしまいました。)
枕に足を乗せて寝ていたことを忘れていた私が、この物語を、うっすら覚えていた位だから、きっと、子どもの頃の私も、この章をかなり気に入っていたんだろうなあ。
先生が困らせるってことが、どうして、こんなにおかしいのかしら。
この後の章では、町のおばさまたちを困らせ、驚かせる事件も起こるのですが、やっぱり、この学校の物語にはかなわない。
子ども最大のタブーなんだろうなあ。。。
(ちなみに、息子は、先生が大好きでたまらない子どもなのですが、それとこれとは違う様です)

続編を借りてくるまで、しばらくピッピとはお別れ。
少し、落ち着いてから読まないと、息子の頭も爆発しちゃいそうだしね。
いや間違えました。私の堪忍袋が爆発しちゃいそうだしね。


ピッピ式「ほら」の吹き方

2006-04-26 06:47:48 | 息子と読んだ本のこと・児童書

ピッピは、息子の心を虜にしてしまった様で、昨日あたりから、息子がヒドイことになってきました。

ピッピは、とんでもない「ほら」吹きです。
上海で会った中国人はね、耳が大きくて、雨が降ったら耳を傘のかわりにするの!とか・・・はたまた、違う国では、子どもは、勉強をしてはいけないの!絶対にね!とか。
そんな「ほら」を吹いては、みんなを驚かせて大笑いするのです。
もちろん、「これは、嘘よ!」と最後に言うのですが。
ピッピは、船長だったお父さんと船で旅をしていたので、色々な国の名前を知っているという設定・・・
息子は、ここに敏感に反応してしまった訳です。

私が何か小言を言おうものなら、この「ほら」が吹き荒れるのです。
昨日、息子は子ども会の太鼓の練習会に行ってきたのですが、友だちと悪ふざけして、玄関のインターホンをならして庭にまわり、窓から家に入ってきました。
私が小言を言い出すと・・・
「オーストラリアではね、子どもは、みんな玄関でピンポンならして、窓から家に入るんだよ!知らないの!」
あのねえ・・・

それなのに、寝る前に読んだピッピは、また「ほら」を吹きました。
息子は、目をきらきらさせています。
おまけに、床に水を撒き散らし、デッキブラシを両足にくくって、スケートをしてみせました。もう、釘付けです。
ちょっとだけ、かつてのスウェーデンのPTAの皆様の気持ちが、わかる気がしてきました。


『長くつ下のピッピ』

2006-04-24 06:31:59 | 息子と読んだ本のこと・児童書

 リンドグレーン作 / 大塚勇三 訳

とうとう、ピッピ!
『やかまし村』と、どちらにするか悩んだのですが、図書館にて、ピッピが牛を持ち上げている挿絵を見た息子が「こっちにする!」と即答。
なんと言っても「世界一つよい女の子」だもんね。さあ、この長編に挑戦です。

昨日読んだ章には、ピーターとアンニカの隣の家に引っ越してきたピッピが、いかに、変わった女の子であるかが、丁寧に描かれていました。
今まで読んできたエーミールやロッタが、なんだか可愛らしく感じるのは、気のせいかしら。
ひどい悪戯も、頑固さと悪態も、ピッピの奇抜さには、かないません。
ちなみに、ロッタちゃんの決め台詞「ちくしょう!」が、今では、息子の決め台詞になってしまいました・・・。あまりにひどいので、先日、旦那から「最近、○○の言葉遣いが悪くなった気がする」と言われてしまった位です。トホホ。

さてさて、ピッピですが・・・そんな二人の主人公とは、土俵が違う?というのかしら?とにかく、ピッピは、すごい女の子。スウェーデンでのリンドグレーン不買運動の元は、この作品らしいというのも、うなずけます。
なにしろ、昨日だけで、ピッピは、数え切れないくらいの「ほら」を吹き、床の上でクッキーの生地をのばしました。
もの発見家になって、地面に落ちているものを我が物にすると言い出し、芝生の上で昼寝ているおじいさんを自分のものとすると言います・・・
「捕まえてどうするの?」という問いには、きっぱり「うさぎ小屋に入れて、たんぽぽを食べさせるのもいい!」と!!!

息子は、腹を抱えて笑いだし・・・布団の上をのたうちまわっていました。
エーミールを読んだときの興奮がよみがえってきました。
しばらくの間、またまた、リンドグレーンに楽しませてもらえそうです。


『けんた・うさぎ』

2006-04-23 07:08:30 | 息子と読んだ本のこと・児童書

中川季枝子 さく・山脇百合子 え

字も大きく、いかにも「子どもが始めて一人で読む物語本」といった感じの本。
けれど、題名が気に入ってしまったのだから仕方ない。そう。息子の親友と同じ名前だ!

けんた・うさぎと、うさぎ・かあさん、うさぎ・とうさんの日常を描いた、温かい、素敵な作品。
幼い子どもたちの眼差し。発想。中川さんの描く世界は、今日、子どもと過ごした日常であり、かつて、幼いわが子と過ごした日常だ。

母は、こぼれる笑顔を隠すことができない。
息子といえば・・・何度となく、ぷっと噴出していた。
主人公は、(うさぎの)幼い子ども。でも、なんのなんの!まだまだ、同じようなことやってるもんね。息子くん!


読書フェスタ

2006-04-22 22:05:19 | お話し会のこと

図書館イベント『読書フェスタ』でのお話し会。
第一部が幼児向け、第二部が小学生向け、という構成で、私は、第一部の方に参加。お供の手袋人形の『かっぱくん』と一緒に、司会を頑張りました(なかなか愛嬌のある顔で気に入っています)。

プログラムは・・・
1.『ここは ここは』  手遊びうた
2.『なにしてるの』   なかのひろたか・作(紙芝居)
3.『ルラルさんのにわ』     いとうひろし・作
4.わらべうた  「ずくぼんじょ」「おふねが ぎっちらこ」
5.『おむすびころりん』   (紙芝居)
6.『ころ ころ ころ』    元永定正・作
7.『でてこい でてこい』  (オリジナルのペープサート)
8.『ここは ここは』   手遊びうた

正直、司会は得意。
問題は、例の苦手な絵本『ころころころ』でした。
一時は、感情豊かに!というプレッシャーに、押しつぶされそうだったのですが、ブログで、みなさんにアドバイス頂き、心が楽になりました。(本当に・・・つかえていたものが消えていくかのようでした)

子どもたちとの駆け引き、あったかい読み口。そんな民話の語りスタイルに惹かれている。
うん!それでいいじゃない!それが、私の楽しみ方なんだから。

何故か、うなずきながら見ている子。「ころころころ~」と、一緒に繰り返してくれる子。「ころころころ」ただ、色球が転がっていくだけ。なのに、どうして、こんなに子どもを惹きつけるんだろう?
改めて、この本の不思議を感じつつ・・・楽しく、読み終えることが出来ました。

図書館に親しむイベントということで、他にも、わらべうた、ペープサートなど、子どもと一緒に作り上げる作品を多くしたこともあり、「お話しの部屋」は、大きく盛り上がり、後ろで見ていたお母さんたちの笑い声が響いたことも、なによりでした。
おかげで、間に入れた物語性の強い作品が小さい子どもをも惹きつけ、プログラムとしては、成功だったかなと思います。

子どもたちに、本の素晴らしさを伝えたい。そんな想いばかりが先行し、ついつい、子どもと一緒に楽しむという基本を、忘れてしまいがち。
絵本って、こんなに楽しいんだね。
子どもたちに、改めて教えてもらった気がします。


『チムひとりぼっち』

2006-04-21 08:02:27 | 息子と読んだ本のこと・絵本

エドワード・アーディゾーニ作 / なかがわちひろ訳

チムが航海から帰ってくると、住み慣れた我が家は空っぽ。お父さんもお母さん
も誰もいなくなっていた。なんと、家は売りに出されているという。
そこで、お父さんとお母さんを探そうと、チムは、新たな冒険に・・・!

絶対に在りえない展開。
第一、小学生?のチムが、船乗りとして独立していること自体もナンセンス。
それなのに、どうして、こんなにリアルなんだろう?

まるで、本当の話のように思えて、ドキドキ・ハラハラしている。
いつの間にか、息子と一緒になって、物語の中にひきこまれている自分に驚い
てしまう。力のある本は、時代も国境も、軽く越えてしまうのだ!
すごい!


怒りを納める方法

2006-04-19 12:00:41 | つぶやき
今日は、うれしい休日。
パソコンしよう!読書もしよう!書道もやろう!

なのに、チンタラ朝食を食べる息子に、イライラモード・スイッチオン。
でも、昨日、大きな雷を2つも落としてしまった母。
もちろん、怒る理由はあったのだけれど、感情的になってしまったこと
を反省していた。
ここは、この怒りをどうにか納めよう!ということで、息子が食べている
横で、こんな漫画を描いてみました~
  題して・・・『食べさせマシーン

①左手でスプーンを握り、口に食べ物を運ぶ(箸やフォークに変更可能)。
②何分間で食べさせるかをタイマー設定できる。
③タイマーの残り時間を考慮し、遅い場合には、グローブをはめた右手に
 て、頭をポカリと一発!

く、くだらな~い!
あまりにくだらなくて、自分でも笑ってしまいました。
もちろん、息子も大うけ。これって、逆効果?
玄関を出ていく息子は、にこにこと母に手を振りながら一言。
「後で、絵を見てみな!」「なぬ?」
あわてて、家に入って見てみると・・・母の描いたマシーンの隣に、トンカチが! 題して・・・『これをこわす とんかち

いつ描いたんだ?そんな暇あるなら、さっさと学校いけ~!

『ピッツァぼうや』

2006-04-19 05:47:45 | 息子と読んだ本のこと・絵本

 ウィリアム・スタイグ作 / 木坂涼 訳

新歌さんのブログ「えほんのまいにち」で紹介されていた絵本。
とても楽しそうな書評。早速、借りてきてました!ものすごく楽しそう~!
でも、小学生には物足りないか?
そんなことを考えたりもして、なかなか読めないでいた。
しかし、昨日、ドラマ「ちびまるこちゃん」を21時まで観ていた息子は、とても、
長い物語を読めるような時間的余裕がなくなった。
それでも本を読みたいと懇願するので・・・それならこれを読もう!と、母。

物語大好きの息子は、「(本が)薄いじゃん。」と、少し不満気。
しかし、頁を開くと・・・とたんに、目がキラキラと輝いていく。
頁をめくるごとに、どんどん、どんどんと、その輝きが大きくなり
「ぐふっ」
笑い声が、混じり始め・・・
ピザ職人のお父さんが、ピザ生地となった息子を、軽やかに放り投げる場面では、もう、興奮は最高潮!

本を閉じると、お約束。息子を生地にして、かけ布団をトッピングしてあげた。
ゲラゲラと転げまわって笑う息子が一言。
「ピザを投げて下さ~い!」
え!?
「む、無理。お母さん、腰イタイから。」
「じゃ、治ったら投げてよね。」
・・・・・。無理です。治っても。


ぎっくり腰

2006-04-18 05:47:31 | つぶやき

やってしまった・・・ぎっくり腰。仕事上、腰痛は職業病なのですが、それでも、
ならないようにするのがプロ!と思ってきた。
なのに、とうとう、やってしまった。ちょっとした気のゆるみ・・・情けない。
その瞬間、やっちゃった~と思ったけれど、もう、後の祭り。
家に帰ったきたら、どんどん痛くなってきた。
そして、今朝もかわらず。仕事、休めないしな・・・どうしよう。

今、福祉業界は、とても大変な状況なのです。
障害者自立支援法」という法律が、この4月から施行されました。
この法律が、また、大変な法律で・・・今の職員数のままで、今の利用者の
数では、施設として運営が成り立たないというのです。
施設が生き残るには、重度の障害の方を、増やしていくしか方法がありません。

一人職員が休めば・・・
例えば、一人が、昼食の時間に、温かい食事が食べられなくなる。
介助でなければ食べられない方が、職員の数より多ければ、その方は、
誰かが食べ終わるまで、待っていないといけないのです。

小泉首相、厚生労働省の方々。どうか、こういう現場を見に来て!
障害者は、障害にあぐらをかいて、のほほんと生きている訳ではありません。
当たり前の日常が送りたいだけなのです。
温かいご飯が食べたい。ゆっくりお風呂に入りたい。それだけなのです。
私たち職員は、その笑顔が見たいだけ。
あなただって、明日、倒れるかもしれないのに・・・

ちょっと話がずれました。痛みのせいで、ぼやき節入っています。
腰、イタイよ~


『チムとシャーロット』

2006-04-17 05:29:08 | 息子と読んだ本のこと・絵本

エドワード・アーディゾーニ作
なかがわちひろ訳

 
前回、もう航海は最後にすると約束したチム。約束通り、今回の巻では、
海には出ませんでした。
海から流れてきた女の子・シャーロットをめぐる物語。

実は、大富豪のお嬢様だったシャーロット(またもや、両親は他界という設定)。
この辺の設定が、なんだか外国らしくて。昔、憧れたなあ。
読んだ本の主人公は、大抵「みなしご」と呼ばれる子どもだったんですもの。
男の子だと、こういう設定に惹かれることはないのかしら?
息子は、チムとジンジャーがクラスメイトと大喧嘩するシーンの方が、気になる
様子でした。
シャーロットのことでからかわれたチムが、クラスメイトに反撃するのです。

小学校に入った頃、気弱な息子に、喧嘩の仕方を教えたことを思い出しました。
男の子って、どうして、こう手が早いんでしょう。
たぶん、DNAがそうなってるんだろうなあ。
そんなことを考えつつ・・・


星の王子さま

2006-04-16 11:45:41 | わたしの読書

何度も読み始め、何度も挫折した。
そのことを職場の先輩に話したら、日に焼けて、茶けてしまった
古ぼけた本を貸してくれた。
先輩が言う。
「この本の歴史を感じたら、きっと、最後まで読めるわよ。」

昭和40年版。値段240円!!
頁をめくると、壊れてしまいそうな本。
慎重に、丁寧に頁をめくる。なんだか、不思議な感覚です。

そして今日、とうとう・・・王子さまは、行ってしまいました。
驚きと、ほんの少しの喪失感を味わった休日。
心にとめたい言葉が多すぎて、何度も言葉を飲み込んでいる。

この本。もう少しだけ、我が家にいてもらうことになりそうだ。

『チム、ジンジャーをたすける』

2006-04-16 01:09:09 | 息子と読んだ本のこと・絵本
エドワード・アーディゾーニ作 / なかがわちひろ訳



おお!お父さん、お母さんが登場しました!
しかも、今回は、ちゃんと了解をとって航海に出たチム。なんだか、安心した。
・・・そんな自分がおかしいです。
息子は、相変わらず真剣な眼差し。
きっと、一緒に冒険の旅に出たのだろう。この本には、そんな魅力がある。

追伸:色々なことに挑戦してみたくなる春!色々なことを感じて、考えたい!
   それを日記に残こせたらいいな。そんな訳で、模様替えしてみました。
  
   

『チムとルーシーとかいぞく』

2006-04-15 07:32:06 | 息子と読んだ本のこと・絵本

『チムとルーシーとかいぞく』
エドワード・アーディゾーニ作 /  なかがわちひろ訳

チムシリーズ2巻目。あんなに「読まない」と言っていたのが嘘のように、笑顔で2巻目を抱えてきた。子ども心って、本当におもしろい。
2巻では、チムは、ルーシーという女の子と友だちになり、彼女のおじさんに頼んで、新しい船を手に入れる。なんて、気前のよいお金持ちでしょう(笑)。
なにも言わずにきいていた息子は、本を閉じた後に首をかしげた。何?

「チムのお父さんとお母さんは、どこ行っちゃったんだよ!」

そうなのです。今回は、お父さんとお母さんの出番はなし。チムは、当たり前のように船を手にいれ、当たり前のように船に乗り込み、旅に出るのです。
すっかり、一人前の船乗りですね。

「そうか、この間の最後、お父さんが、船乗りになってもイイと言ったじゃん。だから、もう、何も言わないで行ってもいいんだよ。・・・・・あ、もしかしたら、家出したのかもな。また。」

とりあえず、自分の中で納得で出来たらしい。うふふ。
たしかに、そのへんの設定は説明なしで、少々、強引?でも、まあいいか!と思わせてしまうほど、物語が素晴らしい。さすがです。