ぼちぼち日記

大切な日々のこと

プレゼント

2009-12-27 20:50:50 | つぶやき

クリスマス・イブ
なんと、娘が発熱し、39.8度をマークするというハプニング
インフルエンザ?と、かけこんだ病院は、1時間待ちで、家に帰ったのが、17時過ぎでした。
結果、インフルエンザじゃなくて、一安心。でも、かなり疲れました。

「クリスマス・パーティは、明日やろうか。」
そう持ちかけたけど、息子が納得せず
とりあえず、下ごしらえは終わっていたし、ロースとビーフは朝のうちに焼いておいたし・・・
大丈夫かな?と、萎えた気持ちを奮い立たせて、パーティの準備をしました。

息子の希望で焼くことになった、丸ごと一羽のローストチキンも、見た目より簡単で、ラッキー!
「やろうと言ったからには、手伝いなさいよ。」攻撃で、息子が、ケーキの生クリームを泡立てて
サラダを盛り付けてと、頑張ってくれたおかげで、19時には、なんとか、パーティー開始~
(パパは、ずっと、お熱の娘の抱っこでした)
美味しい匂いに誘われて、娘も、とても、熱が40度近いとは思えない元気で、食べました。

そーんなクリスマス
我が家の子どもたちは、サンタさんからのプレゼントの他に、私たち(両親)から、本のプレゼントをもらう
ことになっていて、サンタさんから卒業した息子にも、それはだけは、続くことになりました。
今年は、naoおばちゃんから届いたプレゼントも、本でした。本ばっかり。幸せ♪

まず、開いたのは、naoおばちゃんから届いた本。
息子は、包装紙から取り出したとき、「あ。オレのことじゃん!」と言いました。笑える。



『うそつきの天才』ウルフ スタルク(著)はた こうしろう(画) 菱木 晃子(訳)


スタルクは、まだニ冊しか読んだことがないのです。
うっしっし。楽しみだなあ~。(誰の本!!?)そして、わたしたちからのプレゼントは・・・。

『武士道シックスティーン』 誉田哲也 

ブログ友のshorinさんから教えてもらった本。
ものすごーく、面白いらしい。(笑う!という方で)
今時の本には、強い偏見がある私ですが(笑)、剣道づけの息子のために買いました。
これも、楽しみ。うっしっし。それから、もう一冊。

 『ナゲキバト』 ラリー バークダル (著) 片岡 しのぶ(訳)

「もう一冊は、心に残る本にしたい。」と、ことり文庫さんに相談して、色々と提案してもらった中から
選びました。琴子さんのブログで見たことを思い出して、読みたくなりました。(だから、誰の本?)

娘には、小さな絵本が3冊。まずは、naoおばちゃんから。

 
『エリーちゃんのクリスマス』 メアリー・チャルマーズ(著) おびかゆうこ(訳)

本当はね、私も注文したのです。
でもね、
サンタさんの手伝いをしている、ことり文庫さんが、そっと教えてくれました。
「これは、猫にソリをひかせたサンタさんが、プレゼントしてくれるかもしれません。」って。
うふふ。クリスマスから、毎晩、寝る前に読んでいます。

サンタさんが、妖精っぽいのが、とても気に入っている母。
娘は、大好きなお星さまが出てくるのが、気に入ったようです。
あと、ねこが、ポップコーンの飾りを食べてしまって、エリーちゃんに注意されるところ。
「ほら!食べちゃったよー。だめだねー。」と、毎晩、いちいち、告げ口するのが、おかしいです。

わたしたちからは、この二冊。
 『あっちゃんあがつく』 さいとう しのぶ
この絵本、店頭で見つけても、きっと、私は、手にとらなかったと思います
そう。私は、漫画のような絵と、ファンシーな絵が苦手。
そんな私の偏りを察してか、ことり文庫さんからは、「好き嫌いが、わかれる絵です。」と、
メールに、注意書きがしてありました
ええ。昔だったら、絶対に買わないでしょう。でも、今は、違うよ。
長新太さんと、荒井良二さんを知ってから、私の絵本選びの基準は変わったのです(笑)
子どもと私の目は、違うものね。もちろん、娘は、大喜びでした!

 『いぬ』 ジョン・バーニンガム作 谷川俊太郎・訳

この本は、犬の大くんと仲良しの娘のために・・・と、紹介してもらいました。
いつも、顔中なめられて「キャーキャー」言っているので、当然、男の子が、犬に顔をなめられる
シーンが、一番、気に入るだろうと思っていたのに、一番は、犬が、花にオシッコをひっかける
シーンでした(苦笑)

昨日、娘が「おしっこ、どこーっ!」と叫んでいるので、何事かと思ったら、このシーンを探してました
「お○っこ」「う○ち」「ち○○ん」ワードが、何より大好き。お兄ちゃんのせい。
あーあ。こういう子がいるから、みんな、幼稚園で、悪い言葉を覚えるんだよね。やだなー

そして、自分へのプレゼントは、こちら。

  
カリジェの絵本を集めて、もう、一年。
たぶん、あと少しで全部集まるはず。うれしいな。
「木の本」は、今年、お友だちと行った自然保護センターの図書室で見つけた本。ひとめぼれでした。
葉っぱを見て、木の名前を当てられるようになれたら、いいな。
この本に助けてもらいながら、頑張ります!

たくさんの本に囲まれて、今年も、幸せなクリスマスでした。
お熱の娘は、翌朝、サンタさんから、ミッフィーちゃんのゴムボールのプレゼントも届き、真っ赤な顔で
遊んでいました。
熱があっても、これだけ元気なら大丈夫♪(今日、無事に平熱にもどりました)

来年も、家族そろって、素敵なクリスマスが、おくれますように。
ただし、来年こそは、誰も、寝込みませんように みんなで、ケーキを食べられますように


サンタの手仕事

2009-12-22 12:47:46 | つぶやき

もうすぐ、クリスマス
去年のクリスマスは、サンタの手伝いを頑張りすぎて体調を崩し、自分の作った料理を一口も
食べることなく、一人、寝て過ごしたのだっけ。

今年は、絶対に、自分の焼いたケーキを食べるぞ!
そんな訳で、「0時過ぎたら仕事をしない」 この目標を掲げて、頑張りました~
じゃ~ん!!



毛糸は、梅の木で染めたものです。
福祉施設のバザーにて、染物をやっている作業所さんで購入しました。
なんて可愛らしい色!花ではなく、枝の色だというのが、まさに、染物のマジック!
編みながら、何度もタメイキがでちゃう、素敵な色合いでした。でもね、
「かわいいねー!」「似合うねー!」と、どんなに褒めても、5分も、被ってくれない娘さん

こんなに頑張ったのに・・・は、大人の勝手な都合な訳で、
靴下とか、タイツとか、ヘアピンとか、身に着けるものが大嫌いな娘さんが、帽子なんぞ、
かぶってくれるハズが、なかったんです。
最初から、気付くべきだったんです。
幼稚園の未就園児クラスに半年以上通って、未だに、上履き拒否の筋金入りなんだから

なんで、帽子を作ろうと思ったんだろうなー。私。
きっと、この色に浮かれて、作っちゃったんだなー。私。
でもね、悪いこともあれば、良いこともある。



去年のクリスマスに作った布絵本。
大好きで、大好きでいつでも、部屋イッパイに広げて遊んでいます。
去年、プレゼントした時は、たまーに、出して眺める・・・という感じでしたが、最近は、しっかり
遊んでいます。ぬいぐるみを並べて、ごはんを作ってあげるのが、なんとも微笑ましい。

ビックリ なのは、
息子のプレゼントに、10年近く前に作った布絵本「どうぶつえん」。
息子は、自分からは、一度も一度だって 開いたことがなかった、はっきり言って
がっかりな・布絵本 でしたが、娘は、いたく気に入って、12月に入ってからというもの、もう
毎日、毎日、飽きもせず、一日中遊んでいます。



特に気に入っているのが、ライオンのおり(ゴムで出来た檻から、ライオンが取り出せる)と、
赤ちゃんを抱っこできるゴリラの親子、そして、ボタンで取り外せるパンダ。
ボタンの目をかけたりはずしたりすると、目がひらいたり、寝たりするという仕掛けのクマさん。
この仕掛けを考え出し、型紙にして・・・という作業が、なかなか、大変な(楽しい!)作業だった
のです。



どうやら、最近、ボタンの取り外しが、出来るようになったことが、夢中になった、大きな要因のよう。
うーん たしか、この布絵本、息子が、幼稚園に入ってからのプレゼントだったっけ。
きっと、息子には、
タイミングが遅かったんだなー。おもちゃって、あげるタイミングが難しい。



この二つの布絵本が、一人で遊んでくれる、唯一のおもちゃとなり、
おかげで、料理も洗濯も、このところ楽・楽チン♪読書 までもが、はかどっております。
ああ~やっぱり、作ったものを使ってもらえるって、幸せだなあ
帽子は、散々な目にあったけれど、我慢しよう

そうだ。クリスマスを過ぎたら、あきらめて、糸をほどいて、私のネックウォーマーにでも、しよう。
こればっかりは、1年後、2年後までは待てないから・・・(サイズ的に)
そんな、クリスマスがあっても、仕方ないよね。くすん。

と、ちょっとだけ凹みながらも、それでも、手芸屋さんの年末セールには、やっぱり行ってしまった私。
そこで、ひとめぼれして購入したのが、この本。
おおー。新しい、おままごとセットが作れるぞー


『かわいい野菜とフルーツがいっぱい』 前田 智美

一つとして気に入らないページがないという、この手の本では、めったに出会えない・お買い得本
最近は、図書館で型紙をうつす専門でしたが、この本は、即決でした。

10年前は、こんな素晴らしい本は、もちろん売っていなくて、型紙から、全部自分で作ったものでした。
丸いものを丸く作るために、どれだけの時間を費やしたことか
なんて、便利な時代になったんでしょうねー。
当時、最後の最後まで悩んで、結局、考え付くことが出来なかった「皮のむけるバナナ」の作り方も
のっていて、感慨無量 さすが、プロですなー。
これで、随分、古くなってしまった10年越しの「おままごとセット」を、3月の誕生日には、新しく
してあげられそうです。
きっと、これなら、5分で放り出すという、悲しい結末には、ならないことでしょう。
でもね・・・。この本をながめながら、私は、気付いてしまったんです。
結末はともかく「思いつく。型紙をおこす。チクチク、編み編み・・・」この過程が、何より、一番楽しくて
一番、好きなんだ。わたし。
チクチク、編み編みは、何と言っても、自己満足が一番でございます
(結果が悪くても、みじめにならないもんねー)


『スターガール』

2009-12-15 14:39:12 | わたしの読書

ジェリー・スピネッリ(著)千葉 茂樹(翻訳)

私の頭は、すっかり、読書モードに切り替わっているようで、読書のスピードが落ちません。よしよし。
たぶん、この後、全く読まないモードに切り替わるのだろうけれど、今のところ、大丈夫みたい。
それにしても、私ってば、文句ばかり言いながら、アメリカの作家さんばかり読んでいるなー
本当は、好きでたまらないんでしょ。と、佐野洋子風に、突っ込みを
いれながら、この本を開いた(笑)

面白かった。
最初からずっと切なくて、切なくて・・・それでも、そんなでも、「面白い」っていう言葉を使うのは、
間違いじゃないですよね?

強烈な個性を持つ少女・スターガールは、転校してきたその日から、学校中で噂されるような女の子。
突拍子もない名前・スターガール。奇抜な服装。ノーメイク!(私も、しょっちゅうノーメイク
ランチルームでウクレレをかきならし、自分の家の机のように、教室の机を飾る。
学校中の友だちのバースデイに、バースデイソングを歌う!!!
誰もが、彼女の姿を追いかけずにはいられない。スターガールは、あっという間に、人気モノだ。
けれど、彼女の強烈すぎる個性と、独特の価値観は、次第に、周りから敬遠されるようになる。
敬遠?そんな生易しいものじゃない。拒絶だ。

彼女は、彼女のままだからこそ、愛おしいのだと気付きながらも、自分までもが、友だちから拒絶される
恐ろしさに、彼女に「普通」になって欲しいと願う、主人公の少年。
何のために?誰のために?
スターガールの幸福の石が、たった二つに減ってしまったことを知りながらも、
「元の君のままが好きだよ。」と、言えない少年。
自問自答し、苦しむ少年が痛々しく、また、恋しい彼のために「普通」になろうとするスターガールの姿に
切なくて、胸がはりさけそうになる。

「普通」って何なんだろう?「個性」って何?「正義」って、何なの?
「人間」って何だろう?「みんな」って、「社会」って、何なんのだろう?

この本が、私に突きつけたのは、
「イジメは、いけないことなんだ!」とか、「社会的に排除されている人がいるときに、私たちに出来ること
って何だろう?」とか、そんな、うわべの問題ではなく、人間の根っこの部分、そのものなのではないか?
そんな風に思った。

世界中の人々が、スターガールと少年のように、魔法の場所にすわり、地球の鼓動に耳をすませ、
宇宙と一つになることができたなら、きっと、この世界は、素晴らしいものになるに違いない。
きっと。きっと。絶対に。

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この本を片手に、泣いているところを見つかってしまったから、息子は、たぶん、この本を「読まない。」
と言うだろう。
でも、読んでほしいな。中高生は、どんな風に、この本を読むだろう。
きっと、私のように小難しいことは考えず、もっと、素直に、スターガールの光を受け止めるに違いない。
(実際、驚くぐらいに、明るく、爽やかなイメージの本なのだ)

もしかしたら、「あんなに変わったことをするスターガールを、みんなが好きになれないのは、
当たり前だ。」と思うかもしれない。
もしかしたら、学校中がスターガールに犯した罪を、憎み、怒るかもしれない。
主人公の苦しみを、自分の立場に置き換えて、ドキッとするかもしれない。
でも、やっぱり読んで欲しい。
中学生。正義感にかられる、ちょうど、そんな時期なのだと思う。
でも、この世には、完全なる「正義」なんてない。
「正義」は、誰かが、もしくは、社会が作り出したものだ。
スターガールを拒絶したのも、また、彼らの正義だったように。

学校の先生に向けられる、息子の正義の矛先。
それが、本当に正しかったとしても、それが、誰かを傷つけているかもしれない。「正義」って、そういうものなんだよ。

気付くかな?気付かないかもしれない。
それでも、スターガールが振りまく光のかけらは、必ず、心のどこかに残るような気がするのだ。

追記;
この切ない物語を、最後まで読み通せたのは、主人公とスターガールを見守るアーチという
大人の存在が、あったからだろう。
アーチは、スターガールに、「もっと、みんなと合わせないと駄目だ」なんて言わないし、
「だから、君は、イジメられちゃうんだよ。」なんて、もちろん、言わない。
少年に、「彼女を守らなくちゃ駄目だろう?」なんて言わない。ただ、見守るだけだ。
そして、とても大切な問いを投げかける。でも、答えるのは、大人じゃない。子どもだ。
子どもに必要なのは、こういう大人なんだろうなあと思う。こういう大人になりたいと思う。
アーチがいたからこそ、この、最高に温かいラストが生まれたのだと思った。


『役に立たない日々』

2009-12-11 13:30:30 | わたしの読書

『役にたたない日々』 佐野洋子

美智子さまのような、穏やかで、美しい年のとり方をしたいと思う。
瀬戸内寂聴さんのような、いつまでも輝いている、出来る女性でいたいと思う。
でも・・・・・・・・・。心の中では、気付いている。

「たぶん、私は、無理だ。」

だから、この本を読んで、おかしくてたまらなかった。
あー。私、こうなるんだろうなー。
老いていく醜い自分に、オロオロして、取り残されうような孤独に肌がピリピリ痛んで。
(モウ スデニ ハジマッテル)

今時の若いもんにイチャモンつけて、こんな日本、もう駄目だとのたまわる。
子どもの頃ばかりを思い出し、あの頃が、一番良かったと振り返る。
もしかしたら、韓流にハマって、DVDボックスを大人買いして、しんしょう潰すかもしれない。

洋子さんの日記(エッセイ)は、「これ、声を出して笑ったらいけないかな?」と、読者
が尻込みするほど過激で、毒々しくて、やっぱり、声を出して笑ってしまいました。

老人ホームに居る、娘のことがわからなくなってしまった母親のベッドに潜り込み、
「母さん、私しゃ疲れてしまったよ。母さんも九十年生きたから疲れたよね。
天国に行きたいね。一緒に行こうか。どこにあるんだろうね。天国は。」
と言う、洋子さん。あーあーと思う。
老いるって、こういうことなんだろうなーと思う。

それでもね、それでも、私も、生きていくと思います。
きっと、穏やかで美しく見える人だって、老いと立ち向かうときは、少なからず
悲しみや、辛さや、孤独を感じるんだろうなーと思います。
それでも、生きていくんだ。強く、しぶとく。しなやかに。

『百万回生きたねこ』は、ずっと、最上級のラブストーリーだと思っていました。
でも、この本を読んで、違うのだと知りました。
あれは、生きるってこと、そのものなのですね。

大笑いしたり、「言いすぎでしょ、洋子さん」とツッコミ入れたり、ホロリと涙を流したり。
本を閉じてからも、色んな考えが、私の頭の中を渦巻いています。
まともな感想は、とても、書けそうにありません。

ああ、洋子さん。
あと二年と宣告されても、担当医がイイ男でラッキーと言い、死ぬのなんか怖くない
と、キッパリ言い切るあなたの生き方に、ほれぼれとしています。
あなたのように年をとりたいなんて、恐れ多いことは決して言わないけれど(笑)、
あなたのように、自分のままで生きていきたい。
でも、でも、洋子さん。これを言うと怒られそうだけれど・・・
もっと、生きていてほしい。ワタシ、あなたのエッセイ、もっと読みたいのです。


『おでかけのまえに』

2009-12-09 11:46:20 | 娘と読んだ絵本のこと

『おでかけのまえに』 筒井頼子さく 林明子え

林明子さんの絵は大好きなのだけれど、子どもは、この絵本をどう捉えるんだろう?
と、今まで、とても不思議に思ってきた。
大人にとっては、「ああ、こういうことってあるよねえ~」と、なんだか可笑しく、
懐かしく、嬉しい気持ちになれる絵本。
でも、当事者の子どもは、どう捉えて見るのだろう?って。

お弁当をつめてあげようと思って、ぐしゃぐしゃにしてしまう場面も、
荷物のファスナーをしめてあげようと思って、全部、ひっくり返してしまう場面も、
嬉しくて、玄関からとびだして、転んで泥だらけになっちゃう場面も、
主人公同様、「やってあげたつもり」の当の本人たちは、どう見るんだろう?って。

だから、図書館のおはなしの部屋で、娘が、この絵本を引っ張り出してきて、
「読んで」とせがんだとき、ずっと抱いていた疑問が、頭の中に、ムクムク蘇ってきて
なんだか、ワクワクした。

絵本の中の、「もう一人の小さな私」を見る娘の、キラキラした目ったら。
「あーあー、やっちゃったー。」の目は、優越感に浸っているの?それとも、ただ、面白いの?
絵本を読みながら、何度も、娘の目をのぞきこんでしまった母。
ああ、久しぶりに、ドキドキ・ワクワクした読み聞かせタイムだった~♪

そのまま、借りて帰ってきた絵本。
これから、2週間、この絵本の中に、娘は、何を発見するだろう?
ぐちゃぐちゃのオニギリの横に、りんごが丸ごと入っているのに、気付くかな?
うちのとそっくりの、一眼レフに気付くかな?
そして、私は、何を発見するんだろう?
そう思ったら、帰り道、ニヤニヤしっぱなしだった。

お家に、お気に入り(今のところ、母と息子の)の絵本がたくさん。
でも、やっぱり、図書館に行くのは、楽しいな。


『アラスカを追いかけて』

2009-12-07 14:56:52 | わたしの読書

『アラスカを追いかけて』 ジョン・グリーン 伊達淳・訳

面白かった。面白くて、面白くて・・・
本を閉じたとき、思わず、立ち上がって拍手を送りたくなった。ブラボー

ある時期から、アメリカ的なものより、ヨーロッパ的なものに惹かれることが多く、
文学においても、つい、(どんなに面白くても)一つか二つ、文句をつけたくなる
性格の悪い私ですが、
この本は・・・・・・・・文句なしに面白かった!!!
物語全体に漂うアメリカ的軽さも、子ども達の抱える、マリファナや煙草や酒やSEX、
貧富の差という問題もひっくるめて、全部、全部、面白かった。

物語は、ある寄宿高校が舞台。
主人公は、「偉大なるもしかして」~フランソワ・ラブレーの言葉~を探して、この
学校に転校してきた少年です。
何でもない自分から抜け出したい主人公の姿は、きっと、多くの子ども達が自分を重ね
るのでは、ないでしょうか。もちろん、かつての私もその一人。

主人公は、偉大なるもしかしてを探しあてることができるのか?
そして、
少年と、その友人達につきつけられた
「一体どうやってこのラビリンスから抜け出せばいいんだ」という命題。

少年たち、それぞれが見つける、答えとは・・・・・。

ラビリンス。
青春期の子ども達の思考回路は、何を考えても、すべてがラビリンス。
それこそが、青春なんだろうなと思います。
ラビリンスに入り込んだ主人公が、答えを見つけようともがく苦しみが、読み手にストレートに
伝わってきて、「あの日」を境に、最後のページまで、涙は止まることがありませんでした。

そしてまた、「いつでも、自分が物語の主役」である子ども達が、その傍らで頭を抱えている
友人もまた、同じ、ラビリンスの住人だと気付くことができた瞬間の感動に、言葉もなく
立ち尽くしている私がいます。ブラボー!

こういう本に出会えるんだから、読書は、やめられないなー。
いつか、主人公たちが抱える問題をひっくるめて、理解できるような年齢になったら、
是非、息子にも手渡したい!と思った本でした。