ぼちぼち日記

大切な日々のこと

灰かぶり

2014-04-22 08:11:44 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

 

娘のピアノの先生が、「シンデレラの曲(ギロックの「ガラスの靴」)をやるので、お母さんに、シンデレラの本を読んで
もらってね♪」と仰ったそうで・・・・・・。
我が家の本棚にあるシンデレラは、世間一般の(ディズニープロデュースの)シンデレラじゃないけど、平気かしらと
心配しつつ、まあ、母も久しぶりに読んでみたいし・・・と読んでみることに。

いやー。怖いねえ。原作の「灰かぶり」は。
そして、王子さまの馬鹿っぷり。
だいたい、お父様が最悪でしょう。

娘は、灰かぶりが、とことんイジメヌカレルところと、
意地悪だけれど美しい(アニメ等では、お姉さまたちは美しくないけれど)お姉さま方が、お母さんに言われた通り、
足をナイフで切り取ってしまい、最後には、目がつぶれてしまって目が見えなくなるところで、
息をのみ、声も出せないほど驚いていました。
灰に豆をまかれて、そこから豆を拾い出させられるシーンで、「どういうこと?どういうことなの?」と、おびえたように
質問するのがやっとでした。

何より、灰かぶりに起こる魔法が、「魔法使いのおばあさん」からもたらされるものでなく、親友の鳥たちによるもの
であるというのが、一番の違いでしょうか。
(有名な靴がぬげるシーンが、実は、王子様の策略というのも、ちょっとショック)
いろいろと、ピアノの先生の説明と違ってしまったので、本を読み終わってから、アニメではね・・・・と、説明しました。
娘が最後に、おびえたように、
「そうだよね。アニメは、小さい子も見るからね・・・」と、自分に言い聞かせるように言いました。

うん。ディズニーアニメで、お姉さん達が、お母さんからわたされたナイフで足を切り取って、血まみれの靴で
王子様の馬に乗ったりしたら、全世界が震撼するもんね。
ディズニーは、とことんキレイなプリンセスの成功話にまとめているんだなーと思いました。

それにしても、グリム童話は恐ろしい。
あまりに恐ろしすぎて、ちょっと、はまりそうな母です。白雪姫も読んでみようかな。
でも・・・・・・・
娘のピアノの曲へのイメージが、変わってしまったかもしれず、そこだけが、ちょっと心配。


春・子ども達の読書

2014-04-13 11:04:55 | 娘と読んだ「よみもの」の本のこと

変わらず、冒険ものや空を飛ぶようなファンタジーよりも、日常を描いた物語が好きな娘さん。
がまくんとかえるくんの日常、絶対に気に入ると思っていたけれど、こんなに気に入るとは思いませんでした。
びっくりする位、気に入って、一人でも読み、学校にも持っていき(私の本なのに、娘の名前を書かされました)
いつでもどこでも「がまくんとかえるくん」です。


    

一気に読んで、「ふたりはいつも」がないことに気づきました。あれれれれ?
揃えたとばかり思っていたけれど、買ってなかったかな?図書館に予約をいれましょう。
いや、進級のプレゼントか?

せっかくだからと、他のローベル作品も読みました。
息子は、どちらかというと「ふくろうくん」派だったけれど、娘は、やっぱり「がまくんとかえるくん」だそうで。
「ふくろうくん」の笑いの世界は、男にこそ、わかるのかしらん。
そんな息子も、この春、高校3年生になりました。「ふくろうくん」で、笑い転げていたのが嘘のよう。

かなり前に、「夏目漱石ぐらい読んでおくか。」と言って「こころ」を読み始め、その後、苦戦していた息子くん。
読みやすい本を息抜きに読みたい!と言うので、母の推薦図書。




クリスマスにプレゼントして、この春、漱石先生のおかげで、ようやく読み時を迎えたらしい「殺人者の涙」。
「良かった!面白かった!」と、わざわざ報告に来てくれました。
プレゼントした甲斐がありました。ことり文庫さんに報告しに行かないとなあ。

「モモ」は、子どもの本じゃないの?と言う人がいるかもしれないけれど、これは、大人こそ読んでほしいと思う。
息子くん曰く、

「これ、ひらがなばっかで読みにきぃ。大人の文庫が欲しい」

だそうで、漢字表記に問題があるそうです(笑)。それでも、一気に読んでいました。
息子が言う通り、大人向けとして文庫が出てもいいよな・・・と思った母。
どの年代が読んでも、その年代の感動があると思われる本だから、ひらがなで、大人が読むハードルあげて欲しくないなあ。
しかし、この本を読んで以来、「早くしなさい!」と言うと、「あ。母さん、時間泥棒にとられてるね。」とか言ってくるから、面倒くさいです。

モモが、あんまり面白かったというので、「はてしない物語」も出しておいてあげたら、読んでしまいました。
これ、まだ感想聞いてませんが、あの分厚い本を読んだからには、面白かったのでしょう。
最近、村上春樹などに傾倒していたので、たまには、大人も読めるファンタジーも良かったのかな。

立派に母の後を継ぎ、活字中毒患者になりつつある息子に、図書館で借りてきた又吉さんのエッセイも勧めました。
この本、私も読み終えたばかりですが、かなり面白いです。
でも、学校が始まっちゃったから、図書館貸し出し期限内に読めるかな?

母となんて、ほとんど口を聞いてくれなくなった息子ですが(というか、ほとんど会わない。部活の後は塾で勉強してくるからなあ。)
本のことだけは相談してくれるし、感想を述べにきてくれるから、ありがたい。
不思議なもので、子どもの頃は、「感想を言い合わない」というルールを守り続けて読み聞かせしてきたのに、いつの間にか、
意見を戦わせるようになっていました。例えば、ハードボイルド・ワンダーランドのラストの解釈とか。
でも、時々、意見が割れて言い合いに発展したりします。

若いって妥協しないし、年をとると頑固になるし、ね。
両極の2人だから、大変です。
でも、悔しいことに、物忘れの激しい母は、覚えている本の内容が息子にかなわないので、結局、そこから攻められて
負けてしまうのでした。脳トレしよう。