ぼちぼち日記

大切な日々のこと

1月の読書

2014-02-02 10:50:12 | わたしの読書

先週、インフルエンザにかかりました。

私と旦那がA型で、息子がB型。型は違えど(笑)家族みんなで、仲良く週末に発症し、一週間、自宅療養。
途中、娘が、学級閉鎖で家におりましたので、まるで、正月休みがやってきたかのようでした。
息子が、「こんなことなら、ハワイに旅行に行けた。」と言ったので、なんだか、せっかくのチャンスを逃した気になって、
悔しくなったのが、我ながらおかしかったです。
(ハワイなんて、休みがとれても、お金がないから行けないのにね!)

ちなみに、娘は、どこかでかかっているはずだけれど(私と一緒に寝ているんだから、うつらないはずがない)気づかれない
ほどに軽く済んだ・・・、もしくは、軽く済んだ娘に夫婦でうつされた・・・と、これは、後日の想像です。
それにしても、大人のインフルエンザは、後にひきます。
体力がないからなのか、持病のぜんそくのせいなのか。体力消耗はなはだしい。


そんなこともあり、まあ、1月の読書の進んだこと(笑)
嬉しいような、嬉しくないような。
でも、せっかくだから、久しぶりに、読書メーターのまとめをしてみることにしました。
病気でふせっていても楽しいことがあるのだから、これは、読書が趣味の人の最大の利点ですね。


最近、小川洋子にハマっています。
その毒に魅せられて、他の本が、すべて物足りなく感じてしまうという状況に。
それでも、やっぱり面白かったリンドクレーンは、さすがです。
もう、そういうのを超えちゃってるんだな。きっと。

リンドグレーンのおかげか、村上春樹の選んだ短篇が良いのか、今読んでいる村上春樹の
「恋しくて」も良いです。
インフルエンザのおかげで、スキーの予約をキャンセルしてしまったので、今週末は、
布団に入ったり、出たりしながら、どっぷり、村上春樹訳の「恋しくて」にハマっています。
昼間に布団に入れるって、ちょっと幸せだなあ。
ま、インフルエンザに耐えながら、みんなが回復するまで料理をし続けたんだから、土日くらい
こんな幸せくらい感じてもいいよね。

*小川洋子さんに傾倒しすぎて、あの展覧会のトークショー、申し込んじゃいました。
当たるといいな。お願い、世田谷文学館!

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2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1354ページ
ナイス数:30ナイス

やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)やかまし村の春・夏・秋・冬 (岩波少年文庫)感想
リーサとアンナの買い物の話を読みながら、よく、妹と買い物に行ったことを思い出した。妹と2人、豆腐を空中キャッチさせながら帰ってきて、家に着いたら、ぐちゃぐちゃになってたこととか(笑)。バカだったなー。でも、どうしてだろ?怒られた記憶がない。私たちが、どれだけ、のびのびと愛され育てられたかということを考えさせられる。いつも忙しかった母。実は、すごい母だったのかもしれない。私は、そんなお母さんになれているだろうか?反省とともに、読み終える。
読了日:1月28日 著者:アストリッドリンドグレーン
やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))やかまし村の子どもたち (岩波少年文庫(128))感想
インフルエンザになりました。イナビルのおかげで、すぐに良くなり読書が進んでいます(笑)。最近、娘に読んだ本を布団の中で、サクサクっと再読。私の中での児童文学のトップは、やはり、リンドグレーン作品だということを再確認しました。本当に、家庭と学校での日常しか描かれていないのに、どうして、こんなにも面白いんだろ?天才です。布団の中で、自分の子ども時代を思い出し、幸せな気分になりました。子どもの頃に、どれだけ豊かな時間を過ごしたか。それが、今でも私の軸なんだということが、はっきりとわかります。
読了日:1月28日 著者:アストリッド・リンドグレーン
とにかく散歩いたしましょうとにかく散歩いたしましょう感想
以前、一度エッセイを読んだことがあるのだけれど、あまりに普通で、私の「小川洋子像」とかけ離れていることにショックを受け(笑)、それ以来、エッセイは一度も読んだことがなかった。今回、手にとったのは、『ことり』が、とても面白かったこと、未だチビチビ読み続けている『偏愛短篇集』がツボすぎること、洋子さんと愛犬との日々が描かれていると書いてあったことが理由だ。面白かった。『偏愛短編集』に添えられた文章ほどではないけれど(笑)そこまでいっちゃったら、お近づきになるのが怖いから、この位がファンです!と言えそうでいい。
読了日:1月26日 著者:小川洋子
とびらをあければ魔法の時間 (新・童話の海)とびらをあければ魔法の時間 (新・童話の海)感想
小学生の頃、図書館で借りてきた本を夢中で読んでいて、はっと気が付くと、夕暮れに向かう頃、薄いベールがかかったような「あの不思議な時間」だった。今でも、あの雰囲気をありありと思い出せる。物語の世界から、現実に戻ったときのあの瞬間。まるで魔法がかかったような瞬間。物語自体は単純で、大人にとっては(私には)物足りなさが残るけれど、あの素晴らしい瞬間を生きている子ども達が読んだらどうだろう?「霧の向こうのふしぎな町」を読んだときのような感じかな?そんなことを思ったら、わくわくした。数十年ぶりに再読してみようかな。
読了日:1月26日 著者:朽木祥
サンタのおばさんサンタのおばさん感想
初・東野圭吾。初がこれ?と、高校生の息子に怒られそう。力が抜けきった、「遊び」で書かれたような作品で、それが、まあ、普通に面白かった(笑)。何にも考えないでサックリ読めて、最後、ほのぼのとした気持ちになれる。そんな本だって、たまにはいい。
読了日:1月26日 著者:東野圭吾
花びら姫とねこ魔女花びら姫とねこ魔女感想
御姫様ものは、あまり好みではないのだけれど、これは、とても素敵だった。魔法を解く鍵が、猫ってところがいい(これは、個人的な趣味として)。そして、猫が御姫様を慕う理由が、何か特別な出来事でなく、助けてもらったあの瞬間だということが、また良かった。幸せって、そういう日常の「ささやかな」一コマの中に隠れているものだよね。
読了日:1月26日 著者:朽木祥
刺繍する少女 (角川文庫)刺繍する少女 (角川文庫)感想
他の短篇と比べ毒は少な目で、鬼気迫る、あの独特の緊張感もサラリ。だから、カバーの「残酷物語」という評には首をかしげてしまったが、別の面白さに富んだ、とても好きな短編集でした。物語そのものをシンプルに楽しめたし、少し盛られた毒がピリリときいて心地よい。洋子さんの短篇を読むといつも思うこと。実は、私の生きているこの現実も、別の角度から削ったら、違う世界が広がっているのではないか?もしくは、踏み出した先には、ぽっかり穴があいていて、明日にでも、その暗闇に落ち込んでしまうのではないか?そのスリルがたまらなく好き。
読了日:1月7日 著者:小川洋子
ロブロィエクの娘ロブロィエクの娘感想
今年の初読了本。シリーズをまだ2冊しか読んでいないことが、悔しくてたまらなかった。読んだ本を読み返したくてたまらなくなった。ああ、このシリーズを全部揃えてくれる図書館が、足を運べる場所にないのだ。もう買うしかないのかもしれないと思いながら、読了。本当に、面白かった。暗く厳しい激動の時代の中にあっても、力強く、明るく、軽快に生きていく人々の織り成す物語に、パワーと爽快感をもらった。こうやって、自分の足でしっかり立って、自分の言葉で話して、力強く、明るく、軽快に生きて行こう。そんな一年の誓いと共に。
読了日:1月5日 著者:マウゴジャタムシェロヴィチ

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