ぼちぼち日記

大切な日々のこと

クリスマスの絵本・2

2012-12-24 21:33:14 | 娘と読んだ絵本のこと

 『コロちゃんのクリスマス』 エリック・ヒル作 

クリスマスなんて、まだまだ先のこと・・・という時期に、娘が本棚から選んできました。
これを読んで、「あ、今年もクリスマスコーナー作らないと。」と思ったんでしたっけ。
しかけ絵本なのに、しかけをめくることに執着していない娘に、驚きました。
大きくなっちゃったねえ。

 

『おおきいツリー★ちいさいツリー』ロバート・バリーさく 光吉 夏弥 訳

息子が、あまり好まなかったので、ほとんど読まれないまま、本棚で眠っていた本でした。
娘は、とっても、とっても、気に入ったようです。
「えー!またーっ!!?」と、ツリーの先っぽが切り落とされるたびに、楽しそうに声をあげていました。
途中から、絵が、ツリーの大きさ(小ささに)に対応できてない気がするんだけど・・・
ま、大人のツッコミは、いらんですね。

『まりーちゃんのくりすます』 フランソワーズ文・絵 与田準一

息子が、こよなく愛していたクリスマス絵本。
「読みたくない!」という娘に、高校生の息子が「どんなに、まりーちゃんが面白い女の子なのか」を
とうとうと話して聞かせているのを眺めるのは、最高に、楽しかったです。
息子が、あまりに勧めるので、一度だけ読みましたが、娘には、まだ、この本の本当の面白さは
理解できない様子でした。

って思ったけれど、あんなに笑えるのは、この世で、息子だけかもしれない。

 『エリーちゃんのクリスマス』メアリー・チャルマールさく おびかゆうこ訳

可愛い、可愛い、小さなクリスマスの物語。
ただただ、可愛いと思う母の横で、娘は、例のサンタさんの登場を心待ちにしています。
世間一般でいう「サンタさん」とは、全く、違うサンタさん。
まあ、見た人がいないのだから、どのサンタさんが正しいのかなんて分からないのだけれど、ね。

でも、サンタさんは妖精なのだから、実際のところは、この本のサンタさんが近いのかもしれない?
と、私は、ひそかに思っているのであります。

とにもかくにも、娘は、この本のサンタさんが大好きで、先日、仕事で遅い父さんが、珍しく早く帰って
きたら、せがんで、せがんで・・・・・・。この絵本を読んでもらっていました。
でも、物語そっちのけ。

「ほら、このサンタさん、みてみて!」

と、サンタさんを指さして、大騒ぎでした。

 『やかまし村のクリスマス』アストリッド・リンドグレーン作 イロン・ヴィークランド絵 おざきよし訳

娘とも、リンドグレーンを楽しみたい。ずっとずっと、考えてきたこと。
今年から、ようやく、その夢が動き出しました。
ロッタちゃんに続いて、やかまし村。
出会うのが遅かったせいで、息子は、やかまし村を読む機会を逸してしまったのでしたっけ。
これから、娘と楽しめると思うだけで、母にとっては、最高のクリスマスプレゼントです。

そんな「やかまし村」のクリスマス。
こんなクリスマスを過ごしてみたい。子どもなら誰でも、いえ、大人だって、そう思います、きっと。
娘も、憧れのまなざしで、ずっと、絵本をのぞいていました。
大好きな仲間と過ごすクリスマス。それだけだって憧れなのに、みんな、お隣り同士なのだものねえ。

息子は、近所に仲良しの友達がたくさんいて、真っ暗になるまで遊び続けていたのだけれど、娘と同じ年の子は、
残念ながら、すぐ横には暮らしていません。

「お兄ちゃんは、いいなあ。」

全員が、別々の高校に進んだのだけれど、今でも、夜遅くまで、家の前で(くだらない話で)盛り上がっている
お兄ちゃんを見ながら、いつも、娘がつぶやきます。

大好きな「ふたご」になりたいお友達が、隣に暮らしていてくれたら。
娘の想像は、さらに膨らんでいるようでした。
隣に住んでいるなら、お母さんが2人いてもいいものねえ。

 『子うさぎましろのお話』 佐々木たづ 文 三好 碩也 絵

出だしが、かなり、強烈なインパクトなので、どんなに恐ろしい結末が待っているだろうかと、つい想像してしまい
そのドキドキが心に引っ掛かったまま、読み続けることになってしまいました。
全体的に、静かな雰囲気であることも、そう思わせてしまう原因かもしれないけれど。

娘が、私のように想像していたかは知らないけれど、ちょっと緊張した面持ちであったように思います。
なんとなく、娘のドキドキが伝わってきた・・・気がします。

面白かった。
よかったね。ましろ。


クリスマスの絵本・1

2012-12-22 10:41:24 | 娘と読んだ絵本のこと

今年も、2階の本棚からクリスマス本を出してきて、クリスマスコーナーを作りました。
幼稚園で読んでもらっている『エルマーと16ぴきのりゅう』を読みたいよー!と言う娘を
なんとか説き伏せて、12月に入ってから、コツコツと読んできました。
この時期だけの おたのしみ です。

『クリスマスイヴのこと』 クレメント・ムーア作・アニタ・ローベル絵・松井るりこ訳

たぶん、今年、一番読んでいる本。
詩のような文章はテンポがよく、「早く寝なくては!」の日でも(クリスマスが近くなるとイベント続きで、そんな日が多い)、
躊躇することなく、本を開くことができます。

娘は、サンタさんのお腹が、ぶるんぶるんと揺れるところが大好きで、いつも、そこで笑い声をあげます。
そうそう、ナイトキャップで手をつないで寝ている父さんと母さんには、衝撃も受けたようでした(笑)。
図書館の読み聞かせボランティアでも、この本をチョイス。
お父さんがサンタさんを見てしまうという所で、息をのんでいる女の子がいましたっけ。
子どもって、かわいいなー。

ちなみに、今シーズン、この絵本をはじめて読んだ晩、息子は、トナカイの名前を、全部、覚えていなかった
自分に、とてもショックをい受けていたようでした。(となりの部屋から、かけつけてきた!)
母は、5頭まで覚えていた息子に感激し、娘は、ひそかに、お兄ちゃんを尊敬したようでしたけど。
(娘は、全然、覚える気なし。面白いね。息子は、絵本の中の何かを覚えるのが大好きだったのに)

  『もりのてがみ』 片山令子さく 片山健え

 


お友達ママが好きだと言っていた本を、図書館から借りてきました。
表紙がクリスマスらしくないせいか、ちっとも、娘が読みたがらないので、
「母さんが選んだ本」「自分で選んだ本」を一冊ずつ読むというルールで、ようやく、読むことが叶いました。
可愛いよー。
ずっと拒否していたことを忘れて、物語にひきこまれてしまった娘。熱心に聞いていました。
たぶん、来年、読んだら、また違う反応が返ってきそうだな!と予感しました。

 『クリスマスおめでとう』 ひぐちみちこ

あかちゃんイエスさまの誕生を、みなが喜ぶという、小さい子向けのクリスマス本。
まさに、クリスマスの喜びにあふれる絵本です。

これも、時間がない夜にうってつけの絵本でした。本当は、ホフマンの『クリスマスものがたり』を
読んで欲しいけど、時間がない!という時に、よく、娘が、持ってきました。
「おめでとう。おめでとう。」と読んでいるだけで、わくわくと嬉しさで、胸が一杯になります。
キリスト教系の幼稚園に、娘が通っているからもしれないけれど。

 『クリスマスものがたり』 フェリクス・ホフマンさく・しょうのこうきち訳

 
今年、年長さんになった娘は、生誕劇で、「天の群勢」の役をやりました。
年少さんは「羊」、年中さんは「星」をクラス全員で演じ、年長さんで、はじめて、それぞれに役をもらいます。
どの役をやりたいか考えながら、小さい子たちは、年長さんになるのをワクワクしながら待つのです。
そうして、ようやく演じることができる生誕劇。
マイペースで、それなりに問題も多いクラスでしたが、本当に、全員が素晴らしい演技をして、見事な生誕劇になりました。
子どもの成長は、本当にすごいです。

幼稚園では、生誕劇の役決めに向けて、この絵本を、毎日のように読み聞かせていたようです。
おかげで、娘にとって、今年のクリスマス絵本で、一番、思い入れがある絵本になった様子。
幼稚園で読んで、家でも読んで。本当に、読み込みました。

幼稚園の生誕劇は、ナレーターの役以外、すべて、セリフが「歌」のオペラ?です。
おかげで、生誕劇の練習が佳境に入ってきた頃には、ページをめくるたびに、歌があふれてしまって・・・。
何しろ、友達の分も、全部、歌を覚えてしまっているから、きりがありません。
読み聞かせが、中断、中断、中断。そして、とうとう・・・
ページをめくり、娘が歌を歌い終わった後、私が、文章を読むというスタイルが確立されました。

まさに、壮大な物語の幕開けです。おかげで、時間のある時にしか、読めないという・・・・とほほ。
ホフマンもびっくりの、我が家だけの『クリスマスものがたり』。

『うさぎのぴょんのクリスマス』ハロルド・ジョーンズさく 早川敦子 訳

去年、私の妹から、娘に送られてきた絵本。
本当に、可愛い絵本♪
こういう人形の描き方って、外国、ならではだなーって思います。ぬいぐるみ文明のなせる業。
「本当に生きているようで、でも、ぬいぐるみ」っていう描き方なんです。うまく説明できませんが・・・。
こういう描き方、ものすごく、好きです。

娘は、うさぎのぴょんが、小人たちと一緒に空をとぶ所が、とてもとても、好きみたいでした。
私も、子どもの時、こんな風に腕を広げて、空をとぶ夢を繰り返し見たっけなあ・・・。


『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』

2012-12-20 22:07:27 | わたしの読書

『サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3』 村上春樹

春樹さんのエッセイが好き。
この「ゆるさ」というか、「どーでもよさ」が好き。

嫌なことや、落ち込むことがあって、胸が、かっと熱くなったとき、いつでも、春樹さんのエッセイを
読んだときの、この感覚を思い出すようにしています。そして、

ま、こういうこともありますよね。
だって、どーにもならないことって、世の中、沢山ありますから。
どーでもいいことも、沢山ありますけど。

と、心の中で、一人、ぶつぶつとツブヤイテ、落ち着きを取り戻します。
今の私が、こうやって、まともに生きていられるのは、もしかしたら、春樹さんのエッセイのおかげかも?
とか思うのですが、どうでしょうか。

そんな大好きなエッセイを、毎日、少しずつ、永遠と読み続けました。
薄い本なのだけれど、時間のあるときにコツコツ読むだけと決めていたので、結構、永遠と読めました。
ああ、楽しかった。あんまり、読み続けていたので、1か月ぐらいたった頃、とうとう、息子に

「それ、ずっと読んでるよね?」

と質問されてしまいました。

「そうだよ。面白いよ。ま、気楽に生きていきましょうよって、気になれるよ。」

と答えたら、先日、(高校の)テストが終わった日に、「貸して。」と頼まれました。
今回もまた、大好きな数学が、なぜか、自信があったにも関わらず、振るわず落ち込んでいた息子くん。
相当、ストレスがたまっていたのか、相当、「どーでもよさ」パワーを得たかったのか、一日で読み終えて
しまいました。

私の勧めた『ノルウェイの森』を挫折していた息子くん。
あんなに「春樹本をどの本から勧めるか?」で悩んでいたのに、このノリで、あっさりとデビューを果たしました。
初・村上春樹が、この本か。・・・・・・・・・・・・・・・息子らしい。

よっぽど気に入ったのか、この本を読み終えた夜、『ノルウェイの森』を再開したんだと言っていました。
ただの、現実逃避(テスト結果逃避)かもしれないけど。
でも、現実逃避できる術を持つことって、案外、人生において、一番大切なことじゃないか?と思う訳です。
春樹さんがいてくれる世界に生まれて、本当に良かった。
(ファンじゃない人が聞いたら、ただの阿呆発言ですね。あはは。)


11月最後の日

2012-12-02 15:58:37 | 赤ちゃん日記~娘さん日記



棚の上に飾った「ぐりとぐらのうたうた12つき」。
毎月ページをめくって、娘と2人、声をあわせて読んで、過ごしました。
私は、気が付かなかったのだけれど、娘は、ちょくちょく、先のページもチェックしていたようで
「12月の楽しいから、早く、一緒に読みたいなー」と、かなり前から、言っていました。

そして迎えた、11月の最終日
「明日は、12月だよ。ページめくるの楽しみだね。」そう声をかけたら、娘さん、突然、
「サンタさんに手紙を書かなくちゃ!」と、言い出しました。

・・・・・・・・ううむ。
手紙は、書かないって言ってたハズなんだけれど、いざ、12月となったら、焦ったか・・・。
最近、「わ」と「お」には、2つの書き方があると理解できてきた娘さん、いちいち、質問にくるので、
幸か不幸か、しっかり、プレゼントに何をお願いしたのかが解りました。
プレゼントのリクエストは、なんと!なんと!なんと!「もーも」ではなく・・・・・

「ちいさい くりすますつりー」!!!!!

大どんでんがえし!
えーと、えーと。これは、どういうことなのだろうか・・・。
「ちいさい くりすますつりー」ってイッタイ・・・

「12月だから、もう、サンタさんは、プレゼントを袋につめないといけないよ。
変更は、出来ないんだよ?なんてったって、世界中の子どもにプレゼントをあげるんだからね。」

釘をさしたけれど、娘さん、またもや胸をはって

「うん。いいよ。ちいさい くりすますつりーがいいんだから。」

と言って、しっかり、手紙に書き込みました。ちいさい くりすますつりーをくださいって。
おもちゃに変更される可能性は考えていたけれど、この展開。
本当に、面白い人だなあー。

・・・・と、感心している場合じゃありませんでした。
なんと、そのあと、書いた「サンタさんへの手紙」を何処に置いておくか?で、大パニック。

まずは、我が家に「えんとつ」がないことが、第1のパニックポイント。
第2に、サンタさんが、どうやって、手紙のある場所を見つけてくれるのか。
第3に、もしも、サンタさんが手紙を受け取るのが、プレゼントを持ってくる日だったら、どうするのか。

以上の3点が、頭をぐるぐると回ったらしく、娘さん、久しぶりの半狂乱。
おうおうと、泣き叫び始めました。毎度、毎度、どうして、こうなっちゃうんだろうなあ。

「どこに、手紙を置いたらいいんだよーっ!」

叫ぶ娘。その言葉づかいに、その地団駄・・・。やっぱり、ロッタの再来?

でも、さすが5歳。しばらく、私の横で、泣き叫んでいたけれど、そのうちに、布団の中に移動して、
1人で泣いて、クールダウンして帰ってきました。
怒りのパワーを大爆発させると、何ごともなかったかのように落ち着くのが、娘さんです。
(その「何ごともなかった」加減に、周りの大人は、かなり、呆れます)
軽やかに階段を下りてきて、母に、報告。

「お母さん。手紙は、枕元に置いておくことにした。」

「そう。決まって良かったね。」

笑顔で、返した母。母も、5年も、娘の母をやっているので、爆発中に、何を言っても収まらないことを
習得し、嵐が去るのを、自分でもびっくりする位、冷静に見守ることが出来るようになりました。
これは、今年、最大の自分発見です。
でも、こんなんで、小学校生活が送れるのかなあ・・・と、ちょっと不安なんですけどね。



で、今年も幼稚園から配られた「献金箱」は、去年同様、「元気に幼稚園に行けたら献金」に
加え、「にこにこ献金」も、することにしました。
「にこにこ笑顔で一日が過ごせたら、知らない誰かも、にこにこ笑って暮らせるようにと祈って献金しようね」と。
先生からは、「お手伝い献金」をしましょうと提案があったと娘が言い張るので、プラスして、「お手伝いできたら」
献金もです。あんまり献金することが多いので、無理せず、献金1回につき1人1円。

この幼稚園に入るまで、募金って、誰かに「あげる」ためのものだと思っていたのだけれど、最近、ちょっと
違うかなって思います。なんか、献金って幸せ貯金みたいです。
だから、献金箱の前の私は、とても満ち足りた気持ちでいます。
たまれ、たまれ、私の幸せ。そして、ちっぽけな私たちの幸せが、誰かを励ます手助けが出来ますように。

ちなみに、この日・・・・。
サンタさんへのお手紙騒動だけでなく、幼稚園の帰りにも、大爆発していた娘さん。
「中間テスト前で部活なし」のお兄ちゃんが待つ家に、お友達を連れて帰って遊びたい!と言い張って、
奇声をあげる程ではなかったけれど(娘さんの泣きっぷりの中では、比較的、軽い泣き方)、
思い切り、大泣きしました。指名されたお友達とママが、困ってしまう位に。

でも、夜、献金するときに、
「今日、一日、にこにこで過ごせた?」と聞いたら、娘さんったら、最高の笑顔で・・・・・

「うん!」

そうか、そうか。
幼稚園の出来事も、「サンタさんへの手紙をどこに置くか」事件も忘れたかー。あはは。
これが、11月最後の日、一番、母が大笑いした出来事でした。毎日が、エキサイティング!