ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『クリスマスものがたり』

2005-12-26 06:46:34 | 息子と読んだ本のこと・絵本
『クリスマスものがたり』
フェリクス・ホフマン作
しょうの こうきち訳

クリスマスの晩には、何を読もう?
そう考えていたときに読んだ、あるブログの記事が、とても素敵で・・・この本を読むことに決めました。

世の中は、華やかなクリスマス一色。クリスマスは、プレゼントをもらうための行事。
私は、子どもの頃から、そう考えていた気がします。(もちろん、イエスさまの誕生の話は知っていましたけれど)
価値観が変わったのは、息子が通った幼稚園でのクリスマスでした。

信者ではないけれど、教育方針が好きで通わせた、プロテスタントの教会付属の幼稚園。
12月に入ると、一週間に一本ずつロウソクの数が増え、クリスマスが近づいてくる喜びが、ジワジワと感じられてきます。
お遊戯会などには、全く熱心でない幼稚園でしたが、この時は別。
全園児で、イエスさまの生誕劇を演じます。

その当時、私は、病気の娘を抱えていたので、夜のミサには参加したことがないのですが、みなでロウソクを持って、教会に足を運べない信者の方の家を回るのだそうです。
それは、厳かな夜だったと友だちのお母さんが教えてくれました。

そんな幼稚園で配られたのがこの本でした。
今年のプレゼントの騒動も無事終了。
静かな気持ちで、息子と二人で読みました。

淡々と語られる静かな物語。なんといっても絵が素敵です。
派手で楽しい話がお好みの息子は、最初は、ブーイング。
けれど、ページがめくられると、とたんに絵本に惹きつけられたようでした。
イエスさまがお生まれになったことを知らせる星を、息子が、そっと指さしたときには、思わず、私もにっこり。
心静かな夜を過ごすことができました。この本に感謝!